首が回りにくい・・ストレートネックが引き起こす首の可動域制限とその対策について!!

2024年10月7日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

ストレートネックと可動域制限の関係について

「首が回らない」という悩みで来院される方は意外と多くいます。日常生活や仕事でふとした瞬間に首が動かしにくい、痛みを感じるといった症状は、特にデスクワークやスマートフォンの使用時間が長い現代人に多く見られます。

その原因の一つとして注目されているのが「ストレートネック」です。

この記事では、ストレートネックが首の可動域制限に与える影響や、その原因、そして効果的な対策について詳しく解説します。

首が回らないと感じている方は、ぜひ読み進めてください。

 

ストレートネックとは?

ストレートネックとは、本来であれば緩やかにカーブしているはずの頚椎が、まっすぐになっている状態のことをいいます。

正常な頚椎は、前弯のカーブがあることで頭部の重さを分散し、首や肩への負担を軽減しています。

ですが、ストレートネックではそのカーブが失われるため、首や肩に過度な負担がかかり、さまざまな不調が引き起こされます。

 

ストレートネックが首の可動域に与える影響

ストレートネックになると、頚椎の関節にも負担がかかり、首の可動域が制限されやすくなります。具体的には、以下のような影響が出ることがあります。

 

首の動きが鈍くなる

ストレートネックでは、首の自然なカーブがなくなるため、関節や筋肉に負担がかかり、可動域が狭くなります。首を左右に振る、上下に動かすといった基本的な動作がしにくくなります。

 

筋肉の緊張が強まる

ストレートネックにより、首や肩周りの筋肉が常に緊張状態になります。この状態が続くと、筋肉が硬直し、首を動かす際に痛みや張りを感じることが増えます。

 

痛みや違和感が出る

可動域が狭くなると、無理に首を動かそうとした際に痛みや違和感を感じることが多くなります。このような症状が続くと、さらに首の動きが制限されるという悪循環に陥ります。

 

ストレートネックが引き起こす可動域制限の原因

ストレートネックによる首の可動域制限は、さまざまな要因によって引き起こされます。以下に、その主な原因を挙げます。

 

不良姿勢

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、猫背や前かがみの姿勢が続くと、首の自然なカーブが崩れます。これがストレートネックを引き起こし、可動域を制限します。

 

筋肉の硬直

ストレートネックでは、首や肩の筋肉が常に緊張状態になりやすく、これが筋肉の硬直を招きます。硬直した筋肉が首の動きを妨げ、可動域を狭める原因となります。

 

関節の炎症や変性

ストレートネックが長期間続くと、首の関節に炎症が起きたり、関節自体が変性することがあります。このような状態が首の動きを制限し、さらなる不調を引き起こします。

 

首の可動域制限を改善するための対策

ストレートネックによる首の可動域制限を改善するためには、以下の対策を日常生活に取り入れることが大切です。

正しい姿勢を保つ

まず、日常的に正しい姿勢を意識することが大切です。デスクワークやスマホを使用する際は、以下のポイントに気をつけましょう。

✅椅子に深く腰掛け、背筋をまっすぐ伸ばす

✅画面は目線の高さに合わせ、首を前に倒さないようにする

✅腕はリラックスした状態でキーボードやスマホを操作する

正しい姿勢を保つことで、首への負担を軽減し、ストレートネックの悪化を防ぐことができます。

 

枕や寝具の見直し

睡眠中の姿勢もストレートネックに影響を与えます。高さが合わない枕を使っていると、首に余計な負担がかかり、可動域制限が悪化することがあります。

自分に合った枕を選び、良い寝姿勢を保つことが大切です。

 

放っておくと痛みやシビレが出ることもある

ストレートネックは単なる首の不調や可動域制限だけでなく、放置しているとさらなる深刻な症状を引き起こす可能性があります。

特に注意すべきは、首の痛みやシビレが現れる場合です。

 

ストレートネックが引き起こす痛みとシビレのメカニズム

ストレートネックの状態が長引くと、首や肩周りの筋肉が硬直し、血行不良が起こります。この状態が続くと、首や肩だけでなく、腕や手にかけてシビレを感じることがあります。

 

神経圧迫

頚椎が本来のカーブを失い、首の骨がまっすぐになってしまうことで、頚椎間の隙間が狭くなります。これにより、神経が圧迫され、腕や手にシビレや痛みが広がることがあります。特に、肩から腕、指先にかけてのシビレが現れる場合があります。

 

椎間板の変性

ストレートネックが進行すると、頚椎の椎間板(クッションの役割を果たす部分)に過度な負担がかかり、椎間板が摩耗したり、変形することがあります。これが頚椎ヘルニアなどの症状を引き起こし、神経を圧迫することで、痛みやシビレが現れます。

 

血行不良

首や肩の筋肉が常に緊張状態にあると、血流が悪くなります。この血行不良により、筋肉に必要な酸素や栄養が十分に供給されず、痛みやシビレが増していきます。

 

まとめ

ストレートネックが原因で首の可動域が制限されることは、日常生活に大きな影響を与えます。放置しておくと可動域制限だけでなく痛みやシビレといった症状も出てくることもありますので早い段階で予防を行っていくことが大事になってきます。

正しい姿勢を心がけ、適度なストレッチやエクササイズを取り入れることで、予防することもできます。

首が回らないと感じている方は、早めの対策を行い、ストレートネックの進行を防ぎましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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