脊柱管狭窄症で長時間歩くことができない「間欠跛行」とは?
2025年08月29日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脊柱管狭窄症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「最初は普通に歩けるのに、しばらくすると足がしびれて立ち止まってしまう」
「休憩するとまた歩けるが、またすぐにしびれて止まってしまう」
中高年の方がよく訴えるこの症状は、脊柱管狭窄症による「間欠跛行」と呼ばれる現象です。
腰痛や足のしびれと聞くと、単なる疲労や坐骨神経痛をイメージする方も多いですが、間欠跛行は脊柱管狭窄症を示す特徴的なサインであり、放置すれば歩行困難や排尿障害など深刻な問題に発展する可能性があります。
本記事では、間欠跛行の仕組みや特徴、放置した場合のリスク、そして改善・予防のためにできることを詳しく解説します。
脊柱管狭窄症とは?
脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなり、神経や血管を圧迫して腰や足に症状を起こす病気です。特に腰部に起こる「腰部脊柱管狭窄症」が多く、50代以降の中高年層に多く見られます。
原因は主に加齢による変化で、椎間板の変性や骨の変形、靭帯の肥厚などが神経の圧迫を引き起こします。すると、腰や足の神経に血流障害が起こり、しびれや痛みが出やすくなります。
間欠跛行とは?
間欠跛行は、脊柱管狭窄症の患者に特徴的に見られる歩行障害です。
間欠跛行の特徴
歩き始めは問題ないが、数百メートル進むと足にしびれや痛みが出て歩けなくなる
立ち止まって休むと症状が軽減し、再び歩けるようになる
前かがみ姿勢(自転車をこぐような姿勢)で楽になる
症状が進むと、歩ける距離がどんどん短くなっていく
この「歩くと悪化、休むと改善」というサイクルが繰り返されることが、間欠跛行の大きな特徴です。
なぜ歩くと足がしびれるのか?(発生メカニズム)
歩行中に間欠跛行が起きるのは、以下のようなメカニズムによります。
✔腰の伸展で脊柱管が狭くなる
歩く動作では腰が自然に反るため、脊柱管のスペースがさらに狭まり神経を圧迫します。
✔神経と血流の障害
圧迫された神経への血流が不足し、酸素や栄養が届かなくなることで、しびれや痛みが発生します。
✔休むと改善する理由
前かがみになったり座ったりすると脊柱管が広がり、神経圧迫が軽減され血流が戻るため症状が和らぎます。
つまり、歩行→腰の反り→神経圧迫→血流障害→しびれ発生という流れが、間欠跛行の正体なのです。
放置するとどうなるか?
間欠跛行を軽視して放置すると、以下のような深刻な状態に進行します。
✔歩行距離が短くなる:最初は500m歩けても、徐々に100m、50mと減少し、日常生活に支障。
✔下肢の筋力低下:神経障害が進むと筋力が落ち、階段昇降や立ち上がり動作が困難に。
✔感覚障害の悪化:足裏やふくらはぎの感覚が鈍くなり、転倒リスクが増大。
✔生活の質の低下:外出や旅行、趣味の活動が制限され、心身の健康に悪影響。
改善・予防のためのポイント
間欠跛行を和らげるには、神経圧迫を減らし血流を改善することが鍵です。
✔姿勢の改善:前かがみで楽になる人が多いため、日常的に腰を反らしすぎない姿勢を意識する。
✔ストレッチと運動療法:太もも・お尻・腰周囲の柔軟性を保つことで負担を減らす。
✔体重管理:余分な体重は腰に大きな負担をかけるため、適正体重を維持。
✔歩行習慣の工夫:無理に長時間歩くのではなく、こまめに休憩を取りながら距離を調整。
✔医療機関での治療:薬物療法、理学療法、神経ブロック注射、重症例では手術も検討。
まとめ
間欠跛行は、脊柱管狭窄症に特有の「歩くと足がしびれるが、休むとまた歩ける」という現象です。歩行のたびに症状が出るのは、腰の反りによって脊柱管が狭まり神経が圧迫されるためです。
初期は「休めば治るから大丈夫」と軽視されがちですが、放置すると歩行困難や排尿障害など、生活に大きな支障をきたす可能性があります。
少しでも心当たりがある場合は、早めに医療機関で検査を受け、原因を特定して適切なケアを始めることが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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