立ち仕事で股関節が痛む人に多い特徴について詳しく解説

2025年10月15日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、股関節の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

立ち仕事で股関節が痛む人に多い特徴について

立ち仕事は腰や足に負担がかかるだけでなく、股関節にも大きなストレスを与えます。特に「長時間同じ姿勢で立ち続ける」「重い荷物を持つ」「片足に重心をかけやすい」といった習慣がある方は、股関節の痛みを訴えるケースが多いです。

本記事では、立ち仕事で股関節痛を引き起こしやすい人に共通する特徴について解説します。

1. 長時間同じ姿勢で立ち続ける

長時間同じ姿勢を続けると、股関節だけでなく腰や膝にも負担がかかります。 とくに立ち仕事では、股関節を支える「中殿筋」や「腸腰筋」が常に緊張し、血液やリンパの流れが悪化。これにより老廃物が滞り、炎症物質が溜まりやすくなります。

さらに、股関節周囲の筋肉が硬くなると骨盤の動きが制限され、姿勢のバランスも崩れていきます。

放置すれば、慢性的なだるさや痛み、さらには腰痛・膝痛といった二次的トラブルを引き起こす可能性もあります。

そのため、1〜2時間ごとに体を動かしたり、軽いストレッチを挟むなどして、筋肉の緊張をリセットすることが大切です。

2. 片足重心のクセがある

片足重心の姿勢は、見た目以上に身体への影響が大きいクセです。片側の股関節に体重を預け続けることで、筋肉のバランスが崩れ、骨盤が傾いたりねじれたりします。

これが長期間続くと、股関節の可動域が狭まり、片側だけに痛みが出やすくなります。さらに、体の中心がずれることで腰椎や膝関節への負担も増加し、慢性的な腰痛・膝痛の原因にもなります。

特に、立ち仕事や接客業などで長時間立ち続ける人は、疲れを取るために無意識で片足重心になりがちです。

これを防ぐためには、両足に均等に体重をかける意識を持ち、時々足を入れ替えたり、軽く体を動かすことが大切です。

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3. 筋力不足や柔軟性の低下

筋力や柔軟性が不足すると、股関節への衝撃を吸収できず、立ち仕事での痛みが強くなります。特に、体幹や骨盤を支えるインナーマッスルが弱いと、姿勢維持に余分なエネルギーを使い、疲労が早く蓄積します。

また、柔軟性が低下すると、関節の動きが制限され、周囲の筋肉が過剰に引っ張られて炎症を起こしやすくなります。 このような状態では、股関節の負担が増すだけでなく、膝や腰など他の関節にも悪影響が及びます。

日常的にストレッチで筋肉を緩め、体幹やお尻の筋肉をバランスよく鍛えることが、痛みの予防につながります。

4. 足のアーチの崩れ

扁平足や開帳足などで足裏のアーチ構造が崩れていると、立位時のバランスが不安定になります。足がしっかりと体重を支えられないため、その負担を股関節が代わりに受ける形となり、関節内部や周囲の筋肉にストレスが集中します。

長時間の立ち仕事をする人にインソールが推奨されるのは、足底のアーチをサポートして股関節への負担を軽減するためです。

特に体重が増加している方や、クッション性の低い靴を履いている方は注意が必要です。

5. 姿勢の乱れ(猫背や反り腰)

上半身の姿勢は股関節の角度と密接に関係しています。猫背では骨盤が後傾し、股関節が屈曲位で固定されるため前方への動きが制限されます。

反対に反り腰では骨盤が前傾し、股関節の前方構造(腸腰筋や関節包)に持続的なストレスがかかります。こうした姿勢不良は立位時の重心を乱し、片側への負担を助長します。

特にハイヒールを履く習慣がある人は、反り腰姿勢が強調されやすく、股関節前方の炎症や詰まり感の原因となることがあります。

まとめ

立ち仕事による股関節の痛みは、日々の姿勢や動作の積み重ねによって生じることがほとんどです。小さなクセでも、時間をかけて関節や筋肉に負担を与え続けるため、痛みが慢性化しやすくなります。

特に、股関節の動きを支えるお尻や太もも、体幹の筋肉が弱いと、立ち姿勢を保つために関節へ過剰な負担が集中します。仕事中に軽いストレッチを取り入れる、休憩時に姿勢をリセットするなど、こまめなケアが痛みの予防につながります。

また、クッション性のある靴やインソールを選ぶことで、足元から股関節への衝撃を減らすことも有効です。放置せず早めの対策を行うことで、仕事中のパフォーマンスを維持し、将来的な股関節のトラブルを防ぐことができます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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