頚椎ヘルニアによる首の痛み・しびれはなぜ起こる?根本改善の方法とは?

2025年03月16日

まつお鍼灸整骨院では、頚椎ヘルニアでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

首や肩の痛み、腕や手のしびれに悩んでいる方の中には、整形外科で「頚椎椎間板ヘルニア」と診断された方もいるでしょう。ヘルニアと聞くと、「手術しないと治らないのでは?」と不安になるかもしれませんが、実は手術せずに改善するケースも多くあります。

では、頚椎ヘルニアによる痛みやしびれはなぜ起こるのでしょうか?また、根本から改善する方法はあるのでしょうか?本記事では、頚椎ヘルニアの原因と症状、そして本質的な解決策について詳しく解説します。

頚椎ヘルニアとは?

頚椎ヘルニアは、頚椎の骨と骨の間にある椎間板が変性し、中にある髄核が飛び出して神経を圧迫することで起こります。

首には7つの頚椎があり、それぞれの間にクッションの役割を果たす椎間板が存在します。この椎間板は、外側の「線維輪」と、内側の「髄核」から成り立っています。何らかの原因でこの椎間板に過度な負担がかかると、髄核が線維輪を突き破り、神経に触れてしまいます。これが「頚椎椎間板ヘルニア」の状態です。

頚椎ヘルニアが発生しやすいのは、特に頚椎の「第5~7番目」の間です。この部分は首の可動域が大きいため、負担がかかりやすいのです。

痛み・しびれが起こるメカニズム

頚椎ヘルニアによる痛みやしびれは、主に以下の2つの要因で発生します。

1. 神経の圧迫

椎間板が飛び出すことで、近くを通る神経が圧迫され、痛みやしびれが生じます。特に、腕や手へ伸びる「神経根」が圧迫されると、腕や指先の感覚異常や筋力低下が見られることがあります。

2. 炎症による影響

ヘルニアが発生すると、神経や周囲の組織に炎症が起こり、痛みを強くします。炎症が長引くと、慢性的な痛みや可動域の制限につながります。

このように、単に「神経が圧迫されるから痛い」というだけでなく、炎症も痛みの要因となっているのです。

頚椎ヘルニアの主な症状

頚椎ヘルニアの症状は、圧迫される神経の部位によって異なりますが、代表的な症状を挙げると以下の通りです。

✔首や肩の痛み
✔腕や手のしびれ、違和感
✔指先の感覚が鈍くなる
✔力が入りにくくなる(握力低下)
✔肩こりや首の張りが慢性化
✔頭痛やめまい

軽度であれば、首を動かすと違和感がある程度ですが、重度になると日常生活にも支障をきたすようになります。

頚椎ヘルニアの根本改善とは?

一般的に、頚椎ヘルニアの治療には「保存療法」と「手術療法」があります。しかし、多くのケースでは手術をせずに改善することが可能です。

根本的な改善には、以下の3つのアプローチが重要です。

1. 頚椎のアライメント(歪み)を整える

頚椎の歪みがあると、椎間板に均等に負荷がかからず、ヘルニアの悪化を招きます。そのため、まずは頚椎のバランスを整える施術が必要です。

例えば、ストレートネックや猫背などの姿勢不良がある場合、首に過剰な負担がかかり、ヘルニアを引き起こしやすくなります。頚椎専門施術では、レントゲン分析を行い、正しいアライメントに調整することで、根本的な負担を軽減できます。

2. 筋肉のバランスを改善し、血流を促進する

頚椎の周囲には、多くの筋肉が支えとなっています。特に、僧帽筋や肩甲挙筋が硬くなっていると、血流が悪化し、症状が長引く原因になります。

適切な施術を受けることで、筋肉の緊張を緩和し、血流を改善することができます。

3. 日常生活の習慣を見直す

頚椎ヘルニアの根本改善には、日常生活の姿勢や動作を見直すことも重要です。

・長時間のスマホやパソコン作業を避け、定期的に休憩を取る
・正しい枕の高さを選び、首に負担をかけない寝姿勢を作る
・猫背やストレートネックにならないよう、デスクワークの姿勢を意識する

これらのポイントを押さえることで、頚椎ヘルニアの再発を防ぐことができます。

まとめ

頚椎ヘルニアによる痛みやしびれは、神経の圧迫や炎症によって引き起こされます。しかし、すべてのケースで手術が必要なわけではなく、施術によって改善できる可能性も充分にあります。

レントゲン分析をもとに頚椎のバランスを整え、筋肉の緊張を緩和し、日常生活の習慣を見直すことで、ヘルニアの根本改善が可能になります。

当院では、頚椎ヘルニアの症状に対して専門的なアプローチを行っています。もし首や肩の痛み、しびれでお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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