【茨木市の40代・男性・五十肩の症例】結帯動作ができるようになった症例

2025年04月6日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回は、五十肩が良くなった症例をご紹介します。

【主訴】

茨木市の40代・男性。4ヶ月前から左肩が痛み始め、安静時や動作時に鋭い痛みを伴い、腕が上げにくい状態。腕が後ろにいきにくい。

【初回来院時】

4ヶ月ほど前から左肩に痛みを感じ始め、原因に心当たりがないとのことでした。

最初は違和感程度だったものの、徐々に痛みが強くなり、現在では安静にしていても肩から上腕全体に疼くような痛みがあるとのことでした。

特に動かそうとすると鋭い痛みが走り、腕を後ろに動かす動作がほぼ不可能な状態でした。

また、寝返りや朝の起床時に強い痛みを感じることが特徴的で、日常生活にも支障をきたしていました。

1ヶ月ほど前に整形外科を受診し、レントゲンでは異常なしと診断され、「四十肩ではないか」と言われました。

処方された痛み止めとリハビリ用のエクササイズを続けていましたが、思うような改善は見られなかったため、より根本的な施術を求めて来院されました。

姿勢を確認すると、胸椎から腰椎にかけての後弯(猫背)が強く、左肩が前に巻き込まれるような「巻き肩」になっていました。

このため、肩関節の動きが制限され、周囲の筋肉にも負担がかかっている状態でした。

【検査結果】

可動域テスト

外旋、特に内旋が大きく制限。

屈曲・外転時痛もあり。肩全体を持ち上げるような代償動作が見られた。

腰の後ろに手を回す動作もほぼできない状態。

姿勢の評価

猫背が強く、胸椎に捻れが見られる。

左肩が前方に突出し、肩甲骨の可動性が低下している。

筋肉の状態

肩周囲の筋緊張が異常に高い(特に肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋)。

肩甲骨を安定させる筋肉が弱化(僧帽筋下部・前鋸筋)。

大胸筋の短縮が見られ、肩関節の動きが制限されていた。

この検査結果から、肩関節の炎症期が過ぎ、拘縮(関節の動きが硬くなり、可動域が制限される時期)していると判断しました。

根本的な原因は、肩関節だけでなく、姿勢の崩れや肩甲骨の動きの悪さにもあると考えられました。

【施術内容】

1. 頚椎・胸椎の矯正

肩の動きに関与する頚椎と胸椎のバランスを整えるため、まず頚椎のアジャストメントを行いました。

これにより神経の流れを改善し、筋肉の緊張を軽減。さらに、猫背姿勢を改善するために胸椎の矯正も実施しました。

2. 肩関節のモビリゼーション

肩関節(肩甲上腕関節)の可動域を改善するため、前後・上下・内外旋の動きをつけるモビリゼーション(関節の可動域を広げる手技)を行いました。

特に肩甲下筋の癒着を剥がすようなアプローチを加えることで、可動域が徐々に拡大しました。

3. 筋膜リリースと軟部組織の調整

肩関節周囲の筋肉が硬くなっているため、特に肩甲下筋・棘上筋・大胸筋・広背筋に対する筋膜リリースを実施。癒着している筋膜を解放し、血流を改善しました。

4. 姿勢改善とエクササイズ指導

巻き肩と猫背を改善するため、肩甲骨を安定させる前鋸筋・僧帽筋下部の強化エクササイズを指導。

特に、肩甲骨の可動性を高める「肩甲骨の引き寄せ運動」や「チューブトレーニング」を行いました。

施術の経過

週1回のペースで施術を継続。1カ月目以降から可動域が良くなり、痛みが軽減してきました。

10回目の施術では、日常動作での痛みが大幅に減り、肩の動きもスムーズになりました。

【患者さんのコメント】

最初は左肩を動かすだけで激痛が走り、夜も寝返りを打つたびに目が覚めるほどでした。整形外科で痛み止めとリハビリを続けていましたが、なかなか良くならず、日常生活でもかなり不便を感じていました。

こちらで施術を受け始めてから、肩だけでなく首や背中の調整もしてもらうことで、少しずつ動かしやすくなってきました。

特に肩甲骨周りのストレッチやエクササイズを教えてもらったことで、自分でも体を動かしやすくなり、5回目の施術を受けたあたりから「あれ?前より痛くないかも」と実感できました。

今では痛みもかなり減り、夜もぐっすり眠れるようになりました。普段の姿勢が肩に影響していることを知り、これからは意識して改善していきたいです。

※お客様個人の感想であり、効果には個人差があります。

【院長コメント】

この患者さんの症状は、炎症期が過ぎて肩関節が拘縮している状態でした。五十肩は肩関節の炎症が収まり始めると、今度は関節の可動域が制限される拘縮してくるケースがあります。

この時期に適切なアプローチをしないと、可動域が固定され、長期間にわたって肩が動かしにくくなるリスクがあります。

当院では、単なる肩の治療ではなく、姿勢や骨格のバランスから根本改善を目指す施術を行っています。特に五十肩の場合、肩甲骨の動きや姿勢の改善が回復のカギになります。

「肩が痛くて動かせない」と感じている方は、早めの施術が重要です。痛みが強いうちは無理に動かさず、適切な施術を受けることで痛みの軽減を早めることができます。

五十肩でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください!

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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