まつお鍼灸整骨院では、頭痛でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
今回は、後頭部から左側頭部にかけての頭痛が良くなった症例をご紹介します。
【主訴】
2週間前から左側頭部から後頭部にかけてズキズキする痛みを感じ、頭を動かすと痛む状況が続きました。首全体や両肩のこりがひどく、頭痛が増すと吐き気を伴うこともある。
【初回来院時】
患者様は2週間ほど前から、後頭部から左側頭部にかけてズキズキする頭痛を訴え、頭を動かすと痛みが増す状態でした。
特に1週間前から症状が悪化し、首全体と両肩のひどいこりを伴い、吐き気がすることもありました。また、夜間には頭が締め付けられるような痛みを感じるとのことでした。
数年前の交通事故でむち打ちになり、首や肩のこりが慢性化しており、その影響が現在の症状に繋がっている可能性もあると推測されました。
病院でCT検査を受けたものの脳に異常は見られなかったので、まずは頚椎の問題を疑いました。
首から肩にかけて強いこりが特に左側に集中しており、肩甲骨内側の緊張も顕著でした。首の前後運動や側屈で痛みを訴え、左回旋の制限が見られました。
胸鎖乳突筋と上部僧帽筋の筋力低下が確認され、左側にはトリガーポイントが見られました。この部位の痛みが主訴と一致しており、筋肉の緊張型頭痛の兆候がみられました。
【検査結果】
・ストレートネック
・C5P
・3D-R4°
・A.P
・骨盤R+
レントゲンと姿勢検査の結果、ストレートネックが見られました。左側の胸鎖乳突筋および上部僧帽筋に強い緊張が見られ、これに伴うトリガーポイントが痛みの主な原因であることが判明しました。
また、左回旋の可動域が特に制限され、前後の動きでも痛みが増加しており、肩甲骨周囲の筋肉の緊張がこれを悪化させていることが確認されました。
さらに、左側の胸鎖乳突筋と上部僧帽筋に筋力低下が見られ、これが姿勢の歪みや筋肉への過剰な負担に繋がっていると考えられました。
加えて、3年前の交通事故の影響により慢性的な首から肩の筋緊張が続いていることも関係して、緊張型頭痛とトリガーポイントによる関連痛が主な原因であると判断しました。
【施術内容】
筋肉の緊張を緩和し頭痛の根本原因にアプローチするため、左側の胸鎖乳突筋および僧帽筋のトリガーポイントに対してトリガーポイント療法を実施し、初回施術後には肩こりと頭痛が大幅に緩和しました。
さらに、ストレートネックの矯正と関連するサブラクセーションを特定してアジャストを行い、筋肉の緊張を緩和し可動域を改善していきました。
施術は初めは週1回のペースで行いました。忙しい仕事の合間に症状が再発することもありましたが、全体的に安定した状態を保つことができ、現在ではメンテナンス施術を継続し健康な状態を維持しています。
【患者さんのコメント】
2週間前から続いていた頭痛が施術をしてもらってとても頭が軽くなりました。それまで肩や首が常に重く、頭痛薬を手放せない状態だったのですが、薬を飲まずに過ごせるようになりました。
特に仕事中は頭を動かすだけで痛みがありましたが、それも気にならなくなりました。施術後は肩や首が軽く、頭の締め付け感がなくなったのを感じました。
仕事が忙しいときに少し痛みが戻ることはありますが、ここに通えばすぐに良くなるので安心しています。以前の交通事故からの慢性のこりも軽減し、本当に感謝しています。
※お客様個人の感想であり、効果には個人差があります。
【院長コメント】
今回のケースは、頚椎の歪みと筋緊張型頭痛およびトリガーポイントによる関連痛が主な原因でした。
トリガーポイントは筋肉の深部で痛みを引き起こすことがあり、特に緊張型頭痛では非常に多い要因です。
これに加えて、3年前の交通事故による頚椎の歪みやサブラクセーションが根本的な問題となっていました。
当院の施術では、筋肉の調整だけでなく関節の根本的な問題にアプローチします。今回のケースも、最初の施術で効果を感じられ、その後の施術でさらに安定した状態を維持することができました。
症状が軽減しても、定期的なメンテナンスが再発の予防になります。当院では、患者様一人ひとりに最適な施術プランを提供し、サポートしています。
お身体のことで気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。