【茨木市の30代・男性・腰椎ヘルニアの症例】腰のヘルニアで繰り返すぎっくり腰が良くなった例

2024年09月25日

 

まつお鍼灸整骨院では、腰椎ヘルニアでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

今回は腰椎ヘルニアの症例についてご紹介します。

【主訴】

茨木市の30代・男性。20代の頃に腰椎椎間板ヘルニアを経験し、それ以降頻繁にぎっくり腰を繰り返す。肩こりもあり雨の日には頭痛がでる

 

【初回来院時】

20代で腰椎椎間板ヘルニアを発症し、その後も断続的に腰痛を抱えていました。特にぎっくり腰を繰り返し、長時間の座位や前かがみの姿勢を取ると、腰痛が強く出ることが多かったとのことです。

以前に整形外科を受診した際には「椎間板ヘルニアは治らない」と言われ、以来、マッサージや整体などで一時的に痛みを和らげてきたものの、だましだまし生活していました。

さらに、最近では天候の変化によって頭痛も出ることがあり、一度みてほしいとのことで当院に来院しました。

問診と触診では、腰だけでなく、肩や首にも強い張りがあり、全身的な筋緊張が強く見られ、姿勢も腰をかばうような姿勢をとっていました。

 

【検査結果】

・頚椎カーブ減少

・FLEXC5ロック

・腰椎カーブ減少

・L4-5 椎間板狭小化

・右骨盤+

 

まず、レントゲン・姿勢分析を行ったところ、骨盤が右側に傾き、腰椎に過度の負担がかかっていることが確認されました。特に立位時の姿勢で骨盤の歪みが顕著で、歩行時のバランスも崩れていました。

レントゲン検査では、腰椎の第4・第5椎間板の狭小化が見られました。

腰椎の可動域テストでは、前屈と後屈で痛みが強く、特に前屈時に痛みがみられました。また、神経学的な検査では、右脚に軽度のしびれがみられました。

さらに、天候による頭痛や肩こりが頻発しているため、頚椎の状態も確認したところ、首の生理的湾曲が失われており、ストレートネックの兆候が見られました。

 

【施術内容】

初めは週2回の施術を続けていきました。腰椎椎間板ヘルニアによる痛みを緩和するため、まず骨盤矯正を行い、骨盤の歪み、腰椎のアライメントを整えることを中心に施術を行っていきました。

骨盤のバランスと腰椎のアライメントを調整することで、腰椎への負担を軽減し、筋肉の過緊張も緩和することができます。腰椎の可動域を広げるために矯正テクニックを用いて、腰椎の動きを改善しました。

特に前屈時に負担がかかっている部分にアプローチし、痛みを和らげるための施術を重点的に行いました。

首や肩にも痛みがあり頭痛も見られたので、ストレートネックの矯正も行っていき全身のバランスを整えていきました。

また、腰部の深部の筋肉にアプローチしながら、筋肉の緊張を取り除いていきました。

 

【患者さんのコメント】

20代で椎間板ヘルニアをやってから、何度もぎっくり腰を繰り返していて、正直もう良くならないと思っていました。

整形外科でも『治らない』と言われていたので、痛みと一生付き合っていく覚悟でいましたが、ここに来て腰だけでなく、首や肩までしっかりみてもらったことで、全身のバランスが悪かったんだなと実感しました。

特に、腰痛だけでなく雨の日にひどくなる頭痛もつらかったんですが、施術を受けてから天気が悪くても体が重たく感じることがなくなりました。

腰痛も以前ほど感じなくなり、ぎっくり腰も頻度が減ったので、もっと早く来ればよかったと思っています。自宅でできるエクササイズも教えてもらい、再発を防ぐために頑張っています。

 

【院長コメント】

今回のケースは、腰椎椎間板ヘルニアの影響で、ぎっくり腰や慢性的な腰痛、さらに天候による頭痛で悩んでおられました。

腰椎椎間板ヘルニアは一度発症すると完治は難しいとされますが、適切な施術とセルフケアを行うことによって、症状を軽減することができるので、放置していてはいけません。

特に、骨盤の歪みや腰椎のアライメントが腰痛の悪化に大きく関与しており、骨盤矯正と腰椎の可動域改善を進めることで、痛みを緩和し、ぎっくり腰の再発を予防しました。

また、天候による頭痛や肩こりについても、首の状態が影響していたため、頚椎の矯正を行い、全身のバランスを整えていきました。

腰痛も全体的なバランスを整えていくことがとても大事です。今後も定期的なケアを行っていければと思います。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会