自律神経失調症の症状をチェックリストで確認!あなたはいくつ当てはまる?

2025年05月21日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、自律神経の乱れでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

✔なんとなく体調が悪いけど、病院では“異常なし”と言われた

✔だるさ・頭痛・不眠・イライラ…どこに相談すればいいかわからない

そんなお悩みを抱えていませんか?

その症状、もしかすると自律神経失調症かもしれません。この記事では、あなたの不調が自律神経と関係しているのかを確認できるチェックリストと、見落とされがちな症状・原因・対処法までわかりやすく解説します。

自律神経とは?

自律神経とは、私たちの体のあらゆる機能を24時間365日、無意識のうちにコントロールしている神経系です。心臓を動かしたり、呼吸を整えたり、体温を調節したり、内臓を働かせたりと、**生命維持に欠かせない機能を司る“神経の司令塔”**のような存在です。

自律神経は、次の2つに分類されます。

● 交感神経

「アクセル」の役割を果たす神経で、日中の活動時・緊張・ストレスの場面で優位になる神経です。

● 副交感神経

「ブレーキ」の役割を持ち、夜間や休息時・食後などリラックスした状態で優位になる神経です。消化・吸収・回復・睡眠など、身体の修復やエネルギーの補給を促します。

この2つの神経は、場面に応じて自動的に切り替わることで、体のバランスを保っています。

交感神経と副交感神経が適切にスイッチし合うことで、私たちは健やかに活動し、しっかり休むことができるのです。

しかし現代人の生活は、

✅常に時間に追われるストレス

✅夜遅くまでのスマホ・PC使用

✅睡眠不足や不規則な生活リズム

✅猫背やストレートネックなどの姿勢不良

✅運動不足・栄養の偏り

などにより、交感神経が過剰に働き、副交感神経がうまく機能しない状態に陥りやすくなっています。

この自律神経のバランスの乱れによって起こる、さまざまな体と心の不調が「自律神経失調症」と呼ばれる状態です。

症状は多岐にわたり、

✅倦怠感・疲労感が取れない

✅めまい・動悸・息切れ

✅胃腸の不調(便秘・下痢・食欲不振)

✅不眠・眠りが浅い

✅頭痛・肩こり

✅イライラ・不安感・落ち込み

など、“原因不明の不調”として悩まされる方が非常に多いのが特徴です。

【チェックリスト】あなたはいくつ当てはまる?

以下の項目に3つ以上当てはまる方は、自律神経の乱れが疑われます。

▼ 身体的な症状

□朝起きるのがつらく、疲れが抜けない

□肩こり・首こりが慢性的に続いている

□動悸や息苦しさを感じることがある

□めまいやふらつきが起きる

□手足が冷えやすい、あるいはほてる

□腹痛や下痢・便秘を繰り返す

□頭痛が続いているが、検査では異常がない

□睡眠が浅く、夜中に目が覚める

 

▼ 精神的・感情的な症状

□理由もなく不安になったり、イライラする

□気分が沈みやすい/やる気が出ない

□集中力が続かない

□ちょっとしたことが気になって落ち着かない

□人混みや騒音に敏感になった

 

▼環境や生活への影響

□天気や気圧の変化で体調を崩しやすい

□以前よりも疲れやすく、回復に時間がかかる

□緊張するとお腹が痛くなる/汗をかく

□人前に出ると動悸がする、息苦しくなる

 

▼当てはまった数が多い方へ

1〜2個:注意。ストレスや生活習慣を見直すタイミングかも。

3〜5個:要注意。自律神経が乱れているサインです。

6個以上:慢性化の恐れあり。早めの対策を!

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なぜ自律神経が乱れるのか?

●主な原因は以下の5つ

✔精神的ストレス:人間関係・仕事・家庭のプレッシャー

✔不規則な生活:夜更かし・スマホ・食生活の乱れ

✔姿勢の悪さ:猫背・ストレートネックによる首への負担

✔運動不足:血流が悪くなる

✔気候や環境の変化:寒暖差・湿度・気圧の変化など

特に最近では、「首のゆがみ」「姿勢の悪さ」が原因で、首への負担から自律神経の乱れに直結しているケースが急増しています。

放っておくとどうなる?

✔慢性的な体調不良(だるさ・頭痛・胃腸の不調など)

✔精神面の不安定(うつ症状やパニック傾向)

✔社会生活への支障(仕事や家事への集中力低下)

✔自律神経が乱れたまま数年放置 →「自律神経失調症」に進行

自律神経を整えるにはどうすればいい?

✔まずは生活習慣の見直しから

・朝は太陽の光を浴びてリズムを整える

・1日10分でもよいので散歩や軽い運動を

・深呼吸やストレッチで副交感神経を優位に

・湯船につかってリラックスする時間を確保

・スマホ・PC時間を減らして“首”を守る

✔姿勢・首のゆがみのチェックも忘れずに

自律神経は、**首〜背骨を通って全身へと枝分かれしていく神経系の中枢ルート**を通じて働いています。つまり、首や背骨は“自律神経の中心”のようなもの

このルートがスムーズに保たれていることが、自律神経の正常な働きにつながります。

しかし、以下のような姿勢の乱れがあると——

✅首が前に出る(スマホ首・ストレートネック)

✅肩が内巻きになる(巻き肩)

✅背中が丸まる(猫背)

これらは、頚椎(首の骨)〜胸椎(背中の骨)のカーブを崩し、自律神経の働きを悪くする原因となります。

その結果、自律神経の働きが乱れ、以下のような不調が出やすくなるのです

✅動悸・息切れ

✅胃腸の不調(便秘・下痢)

✅頭痛・めまい・耳鳴り

✅不眠・倦怠感・情緒不安定

特にストレートネックの状態では、首まわりの筋肉や神経が常に緊張状態となり、副交感神経の働きが低下しやすく、交感神経ばかりが優位になってしまいます。これが、リラックスできない・眠れない・常に焦燥感があるといった“自律神経の乱れ”へとつながっていくのです。

まとめ|気になる症状は“自律神経”かも?

「なんとなく体調が悪い」「でも病院では異常がない」——

こうした状態が続くと、「自分の気のせいなのかな?」「誰にも理解してもらえない」と不安を感じてしまう方も少なくありません。

ですが、安心してください。“異常なし”=問題がない、ではありません。自律神経のように“機能的な不調”は検査ではわからないのです。

しかし、体が出している不調のサインには必ず“理由”があります。今回のチェックリストにいくつも当てはまった方は、自律神経のバランスが乱れている可能性が非常に高いといえます。

自律神経はストレス・睡眠不足・姿勢の乱れ・内臓疲労・運動不足など、生活習慣のちょっとした乱れの積み重ねで簡単に崩れてしまうものです。

でも逆に言えば、生活リズムを整えたり、姿勢を意識したり、軽い運動をするだけでも、ゆっくりと自律神経は整い、体は確実に回復へ向かっていきます。

大切なのは、「早めに気づいて、小さなケアを始めること」。あなたの不調は、“気のせい”でも“年のせい”でもありません。

正しい知識と習慣の見直しが、元気な毎日への第一歩になります。

 

 

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参考文献
日本整形外科学会

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