自律神経の乱れが関係?寝ても疲れが取れない3つの理由について

2025年07月6日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、自律神経の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「しっかり寝たはずなのに、朝から体がだるい…」

「寝ても身体の疲労感が抜けない」

「体も頭も重くて、一日中スッキリしない」

このような状態に悩まされていませんか?もしかするとそれ、睡眠の問題ではなく、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。

この記事では、寝ても疲れが取れない人に多く見られる自律神経の乱れによる原因と、今日からできる対策について詳しく解説します。

自律神経とは?

自律神経とは、呼吸・心拍・体温・血圧・消化・ホルモン分泌など、私たちの身体の活動をコントロールしている神経のことです。主に以下の2種類に分かれます。

・交感神経(活動モード)…日中、仕事や運動の時に働く

・副交感神経(休息モード)…夜間、睡眠や消化、回復を促す

この2つがバランスよく切り替わることで、体は活動と休息のリズムを保てます。しかし、ストレス・不規則な生活・姿勢の崩れなどが続くと、自律神経のバランスが崩れ、さまざまな不調が現れてくるのです。

自律神経の乱れが「疲労感」と関係する3つの理由

理由①:副交感神経がうまく働かず、眠っても“身体が回復できていない”

寝ている時間が足りていても、深い睡眠(ノンレム睡眠)に入れていなければ、脳も体も十分に回復できません。

副交感神経が優位にならないまま眠ると、脳が「緊張したまま」の状態になり、眠っているのに休めていないという悪循環になります。

特に、夜遅くまでスマホを見ていたり、ストレスを抱えて眠る方は要注意です。

理由②:日中も交感神経が優位なままで“ずっと力んでいる”

今は、仕事・スマホなどで日中ずっと交感神経が優位になっていることが多く、体が常に「緊張モード」になっています。

本来なら夜には副交感神経が働きリラックスすべきところ、スイッチが切り替わらず、体と脳が常にフル稼働状態になってしまいます。

この“休めない体”が、慢性的な疲労感や不眠、倦怠感の大きな原因になります。

理由③:自律神経の乱れで血流が悪くなる

自律神経は、血管の収縮や拡張もコントロールしています。バランスが乱れると血流が悪化し、酸素や栄養素が全身に行き届かなくなります

その結果、筋肉や脳に疲労物質が溜まりやすくなり、なんとなく重い・だるいという状態に。特に、首や肩の筋緊張が強い人は、脳への血流不足から集中力低下や頭重感も伴います。

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自律神経の乱れを整えるために今日からできる5つの対策

就寝前1時間はスマホ・PCをオフにする

ブルーライトは交感神経を刺激し、脳を覚醒状態にしてしまいます。寝る直前まで画面を見続けると、眠りが浅くなりやすく、翌朝の疲労感にもつながります。代わりに読書や音楽など、脳をリラックスさせる時間に切り替えましょう。

②寝る前の深呼吸・軽いストレッチ

呼吸が浅いと交感神経が優位になりがちです。深くゆっくりとした呼吸、特に横隔膜を使った腹式呼吸は、副交感神経を働かせるスイッチになります。首・肩・背中をほぐす簡単なストレッチも効果的です。

③朝はカーテンを開けて日光を浴びる

起床後すぐに太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、日中の活動と夜の休息のリズムが整いやすくなります。できれば朝に軽いウォーキングや深呼吸も取り入れるとベストです。

④生活リズムを一定に保つ

自律神経は「一定のリズム」が得意です。平日と休日の生活パターンが大きく違うと、神経のバランスが崩れやすくなります。「7時に起きて23時に寝る」といった生活サイクルを習慣づけましょう。

姿勢の見直し・骨格の調整

猫背やストレートネックなど姿勢の乱れは、首や背骨を通る自律神経にストレスを与えます。日常の姿勢に気をつけることはもちろん、普段から整骨院での身体のケアを行うことも有効です。

まとめ

「しっかり寝てるはずなのに身体がしんどい…」という状態は、見過ごされがちですが、自律神経の乱れが関係している可能性は非常に高いです。

もしも、慢性的な疲労感や不眠、だるさが続いている場合は、「体が回復できていない」というサインかもしれません。

薬に頼る前に、まずは自分の生活リズムや姿勢・習慣を見直すところから始めてみてください。

そして、自分ではどうにもならないと感じたら、プロのサポートを受けることもひとつの選択肢です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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