顔面神経麻痺は鍼が効果的!!原因と症状・アプローチ法について

2025年07月8日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、顔面神経麻痺でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「顔の半分が動かない」

「笑っても左右非対称になる」

「目がうまく閉じられない」

このような症状ですでに顔面神経麻痺と診断を受けた方は、日常生活や見た目の変化に大きな不安を感じていることでしょう。

顔面神経麻痺は放っておくと後遺症が残る可能性もあるため、医療機関での処置に加え、回復を早めるためのアプローチも重要となります。

その選択肢のひとつとして、鍼灸治療が注目されています

実は、顔面神経麻痺に対して鍼灸治療が効果的であることが、臨床や研究で数多く報告されています。

本記事では、顔面神経麻痺の原因や症状、そして鍼灸によるアプローチについて専門的な視点で分かりやすく解説します。

顔面神経麻痺とは?

顔面神経麻痺とは、顔の筋肉を動かす顔面神経に障害が起こり、多くは片側の顔がうまく動かなくなる状態を指します。

▷ 特徴的な症状

・顔の片側が動かない(表情が作れない)

・口元が垂れ下がる/口が閉じにくい

・まぶたが閉じられない

・涙が出やすい、または出ない

・味覚障害(前方2/3の舌)

・音が響く(聴覚過敏)

特に多いのが片側性の麻痺で、見た目にも左右差がはっきりと出るため、精神的なストレスも大きくなりやすいのが特徴です。

顔面神経麻痺の原因|なぜ顔が動かなくなるのか?

顔面神経麻痺には、いくつかの原因があります。中でも多いのが「ベル麻痺」と「ハント症候群」です。

● ベル麻痺(特発性顔面神経麻痺)

最も多く、原因がはっきりしないタイプ。ウイルス感染(単純ヘルペスウイルスなど)が関係していると言われています。

・朝起きたら突然、顔が動かなくなっていた

・風邪のあとから急に顔が動かない

・このようなケースはベル麻痺の可能性があります。

● ラムゼイ・ハント症候群(ハント症候群)

水ぼうそうの原因である帯状疱疹ウイルスが、顔面神経に再活性化して炎症を起こすものです。

・耳周りに発疹が出た

・激しい耳の痛み

・めまいや難聴を伴うことも

ハント症候群は重症化・後遺症のリスクが高いため、早期診断・治療が特に重要です。

その他の原因

・頭部の外傷や脳血管障害(脳梗塞など)

・中耳炎や耳の手術後の合併症

・脳腫瘍、ライム病、糖尿病などによる神経障害

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鍼灸はなぜ顔面神経麻痺に効果的なのか?

顔面神経麻痺の治療法には、ステロイド・抗ウイルス薬・リハビリテーションなどがありますが、そこに鍼灸治療を併用することで、回復が早まると報告されています。

◎ 鍼灸が効くメカニズム

①血流改善で神経の回復を促す

顔面神経は細かい血管とともに走行しており、血流の低下は神経の回復を妨げる要因になります。鍼刺激によって患部周囲の血行を促進し、酸素や栄養の供給を改善することで、傷ついた神経の自然治癒力を高める効果が期待されます。

②筋肉の萎縮や拘縮を防ぐ

麻痺が続くと、表情筋が使われなくなり、筋肉が硬くなったり、痩せ細ったりしてしまいます。鍼で筋肉に直接アプローチすることで、萎縮や拘縮を予防し、表情筋の柔軟性と機能を維持する助けになります。

③顔面神経への刺激で神経の再教育を促す

鍼灸によって顔面神経に刺激を与えることで、損傷や麻痺した神経の働きを活性化させ、神経の再教育を助ける効果が期待されます。

とくに表情筋を支配する顔面神経へのアプローチは、筋肉の動きを脳にフィードバックさせる役割を持ち、自然な表情の回復をサポートします。

④自律神経の安定を図る

顔面神経麻痺は、身体的なダメージだけでなく精神的ストレスや不安によっても回復が遅れることがあります。鍼灸には副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整える作用があるとされています。 そのため、鍼刺激によってストレスの緩和や睡眠の質の改善が期待でき、心身の回復環境を整えることにもつながります。とくに「顔が動かない」という状態が続くことによる精神的な不安や緊張をやわらげる効果は、回復期のケアとして重要です。

顔面神経麻痺への鍼灸アプローチ|実際の施術例

顔面神経麻痺に対する鍼治療では、顔への直接アプローチだけでなく、首や肩・背中・頭部への施術も行うことで、全体の神経・筋肉のつながりを整えるのがポイントです。

▷ 主に使用するツボ(例)

攅竹(さんちく)・迎香(げいこう)・地倉(ちそう)・下関(げかん)など、顔面神経の走行に沿った経穴

風池(ふうち)・完骨(かんこつ)・天柱(てんちゅう)など、首〜後頭部の緊張を緩めるツボ

▷ 頻度と期間

発症初期〜2週間以内:毎日〜週3回程度(急性期)

中期以降:週1〜2回、症状に応じてリハビリと併用

回復期:左右差や表情筋の動きを整えるため継続

顔面神経麻痺の回復には“時間”と“正しいケア”が必要

顔面神経麻痺は早期の適切な処置と鍼灸によるアプローチによって、多くの方が回復しています。しかし、完全回復までには数ヶ月かかることもあり、焦らず根気よく取り組むことが大切です。

また、放置していると筋肉が硬くなり、後遺症(拘縮や顔面けいれん)が残るリスクもあるため、「気づいたらすぐ相談」がポイントです。

まとめ|顔面神経麻痺と鍼灸の可能性

顔面神経麻痺は、見た目の変化だけでなく、精神的にも大きな負担となる症状です。

そんなとき、鍼灸は薬やリハビリと並ぶ「第三の選択肢」として、自然治癒力を高め、神経と筋肉の回復を行う効果的な施術です。

「病院で薬をもらったけど、なかなか良くならない」

「顔のこわばりが残っていて気になる」

「後遺症を残さずしっかり治したい」

そんな方には、顔面神経麻痺への鍼灸アプローチが効果的です

顔面神経麻痺でお悩みの方は一度ご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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