脊柱側弯症の人が身体が疲れやすい理由について解説!!
2025年11月23日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、側弯症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
側弯症の人はなぜ身体が疲れやすいのか?
側弯症は、背骨が左右に弯曲し、ねじれを伴う状態を指します。外見上の背骨の歪みだけでなく、筋肉や神経、内臓の働きにまで影響を及ぼすため、日常的に「疲れやすい」「だるい」「姿勢を保てない」と感じる人が少なくありません。
単なる姿勢の悪さではなく、構造的なアンバランスが全身の代謝や神経伝達を乱すことが、慢性的な疲労感の大きな要因となります。
背骨の歪みが引き起こす筋肉のアンバランス
側弯症では、背骨の片側の筋肉が常に引き伸ばされ、反対側が縮こまるという「筋肉の非対称性」が生じます。
このアンバランスな状態が長期間続くと、筋肉は硬直し、血流や酸素供給が滞ります。筋肉が十分に働けない状態で姿勢を支えるため、わずかな動作でもエネルギー消費が増加し、通常より早く疲労を感じやすくなります。
また、背骨の歪みは肩甲骨や骨盤の動きにも影響します。肩甲骨の位置がずれると腕や首の動きがぎこちなくなり、骨盤の傾きが生じると歩行時のバランスが崩れます。
その結果、特定の筋肉だけが過剰に働き続け、常に「緊張状態」が続いてしまうのです。
呼吸の浅さと自律神経への影響
側弯症による胸郭の歪みは、呼吸の浅さにもつながります。背骨がねじれると肋骨の動きが制限されます。
呼吸が浅くなることで酸素摂取量が減少し、脳や筋肉への酸素供給が不足。これが「慢性的な疲労感」や「集中力の低下」を招く大きな要因です。
さらに、呼吸が浅い状態では交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れます。交感神経が過剰に働くと筋肉の緊張が高まり、血管が収縮して冷えやこりが悪化します。
これが「休んでも疲れが取れない」という状態を生み出す原因でもあります。
骨盤の歪みと下半身の疲れ
側弯症が腰椎や骨盤にまで影響している場合、歩行時のバランスも大きく乱れます。骨盤が前傾・後傾したり、左右に傾いたりすることで脚の長さが見かけ上変化し、片側の脚だけに負担が集中することがあります。
このような「機能的脚長差」は、立っているだけで片側の股関節や膝、足首に疲労が蓄積する原因です。
また、歩行時の重心がずれることで足裏の筋肉やふくらはぎが過緊張を起こし、慢性的な下肢のだるさやむくみを感じやすくなります。これらの影響は、時間をかけて全身に波及していきます。
内臓への圧迫と代謝低下
背骨のねじれは、内臓の配置や働きにも関わります。特に胸椎や腰椎の歪みが強い場合、胃腸や腎臓などが圧迫され、消化不良や冷え、便秘、むくみといった代謝機能の低下を引き起こすことがあります。
これにより体内の老廃物が排出されにくくなり、「身体が重だるい」「朝から疲れている」という感覚を強めます。
さらに、内臓機能が低下すると、慢性的な疲労感が続きやすくなります。
こうしたケースでは、単に筋肉をほぐすだけでは改善せず、骨格と自律神経の両面からのアプローチが必要になります。
側弯症に多い「代償姿勢」の疲労パターン
側弯症の方は、無意識のうちに身体のバランスを取ろうとする「代償姿勢」を取っています。例えば、背骨が右に湾曲している場合、上半身を左に傾けてバランスを取るように立つ傾向があります。
この姿勢を続けることで、左右の筋肉の使われ方に大きな偏りが生じ、肩や腰の疲労が慢性化します。
特に、デスクワークや立ち仕事を長時間続ける人は、代償姿勢が固定化しやすく、同じ筋肉ばかりに負担が集中します。結果として、休息を取っても回復しづらく、「慢性疲労」の状態に陥ることがあるのです。
整体的アプローチによる改善
側弯症による疲労を和らげるためには、まず「背骨と骨盤のバランス」を整えることが最重要です。頚椎・胸椎・腰椎の歪みを段階的に調整し、全身の軸を正すことで、筋肉の負担を左右均等に近づけます。
また、深層筋(インナーマッスル)にアプローチすることで姿勢保持力を高め、再発を防ぐことができます。特に呼吸を整えるアプローチ(胸郭調整・横隔膜リリースなど)は、自律神経の安定にも効果的で、疲労感の軽減につながります。
施術後には、立ち方・座り方・歩き方などの生活習慣指導も欠かせません。日常の動作の癖を改善することで、施術の効果を長持ちさせ、身体が自然にバランスを保てるようになります。
セルフケアで意識すべきポイント
日常生活で疲れをためないためには、次のようなセルフケアを意識しましょう。
- 1日数回、背筋を伸ばして深呼吸を行う
- 左右の肩の高さを意識して座る
- 片足重心にならないよう、両足でしっかり立つ
- 寝具の硬さを見直し、背骨が自然なカーブを保てる環境を整える
- 無理なストレッチではなく、軽い体幹トレーニングを継続する
これらを続けることで、背骨や骨盤の負担を軽減し、身体の疲労を感じにくい状態を維持できます。
まとめ:疲れやすさの根本には「歪みの連鎖」あり
側弯症の人が感じる「疲れやすさ」は、単なる筋肉疲労ではなく、背骨・筋肉・神経・内臓のバランスが崩れることによる「全身的なエネルギー効率の低下」です。 つまり、身体を根本から整えない限り、一時的なマッサージや休息では改善しづらいのです。
姿勢や呼吸を見直し、専門的な整体によって軸を整えることで、疲れにくい身体を取り戻すことができます。
もし「最近すぐ疲れる」「姿勢が保てない」と感じているなら、それは側弯によるサインかもしれません。早期のケアで、日常をもっと軽く、快適に過ごせるようになります。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







