脊柱側弯症の人が肩こり・腰痛を発症しやすい理由について解説!!

2025年11月25日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、側弯症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「姿勢が悪いだけ」と思っていた肩こりや腰痛が、実は背骨の歪み=側弯症によって引き起こされているケースがあります。

側弯症は単に背骨が曲がるだけでなく、筋肉・関節・神経の働きにも影響を及ぼすため、慢性的な痛みやコリを伴いやすいのが特徴です。

ここでは、側弯症によって肩こりや腰痛が悪化するメカニズムを詳しく解説し、改善のために必要な視点を紹介します。

1. 側弯症とは?

側弯症は、背骨が左右にカーブし、ねじれを伴って変形する状態を指します。 軽度であれば自覚症状が少ないものの、進行すると姿勢の崩れだけでなく、慢性的な肩こり・腰痛・背中の張りなどを引き起こします。

側弯症には2種類あり、成長期に発症する「構築性側弯症」と、筋肉バランスや姿勢の崩れから起こる「機能性側弯症」があります。どちらも背骨と骨盤の歪みに影響し、体の左右差を生み出します。

2. なぜ側弯症で肩こりが起こるのか

背骨が左右に曲がると、肩の高さや肩甲骨の位置に差が生じます。これが「肩こりの原因」になるメカニズムは以下の通りです。

筋肉のアンバランス

側弯によって片側の筋肉は常に引っ張られ、もう片方は縮んだ状態が続きます。このバランスの崩れが筋肉の緊張を招き、血流が悪化してコリを発生させます。

肩甲骨の可動性低下

背骨のねじれが肩甲骨の動きを制限し、僧帽筋や肩甲挙筋に過剰な負担がかかります。デスクワークやスマホ操作で症状が強まる傾向があります。

神経・血管の圧迫

背骨や肋骨の歪みが神経や血管を圧迫し、肩周辺のしびれや重だるさを伴うこともあります。

このように、側弯症による「筋肉の緊張」「骨格の非対称」「血流不良」が、慢性的な肩こりを悪化させる主な要因です。

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3. なぜ側弯症で腰痛が起こるのか

側弯症の多くは腰椎にも歪みを生じます。背骨の中心がずれると、体重がまっすぐ支えられなくなり、腰への負担が偏るため、腰痛が慢性化します。

骨盤の傾きによる負担

側弯症では骨盤も連動して傾くため、片側の腰椎に過度の圧力がかかります。この状態が続くと、椎間関節や椎間板へのストレスが増大し、痛みを引き起こします。

筋肉の左右差

片側の腰の筋肉が常に縮み、反対側が引き伸ばされるため、バランスを取るために常に筋肉が緊張します。これが「重だるい腰痛」や「立ちっぱなしで痛い」といった症状につながります。

神経の圧迫

変形が進むと脊柱管の中の神経を圧迫し、坐骨神経痛のような症状を伴うこともあります。

4. 側弯症による全身への影響

側弯症の影響は肩や腰だけではありません。背骨の歪みが身体全体に波及するため、次のような不調も起こりやすくなります。

  • 首のこり・頭痛・めまい
  • 呼吸の浅さ・息苦しさ
  • 骨盤の歪みによる股関節・膝の痛み
  • 疲労感・自律神経の乱れ

これは、脊柱を通る神経が全身の機能に関わっているためです。背骨の歪みは「筋肉・神経・血流」の3つを同時に乱し、全身の不調へとつながります。

5. 側弯症を悪化させる生活習慣

側弯症が進行する人の多くに共通して見られる生活習慣があります。

  • 長時間のデスクワークで背中を丸めている
  • 片足重心・足組みなどの癖がある
  • 運動不足で筋力が低下している
  • スマホを長時間見る姿勢が続く
  • 同じ方向ばかり向いて寝る・作業する

これらの行動は背骨の歪みを助長し、症状を悪化させる要因になります。特に「姿勢を保つための筋肉(体幹・背筋・腹筋)」が弱くなると、側弯症は進行しやすくなります。

6. 改善のための整体的アプローチ

側弯症による肩こりや腰痛を改善するためには、「背骨の配列」と「筋肉バランス」を同時に整えることが重要です。

整体的アプローチでは、まず骨盤と背骨のゆがみを正しい軸に戻すことで、身体全体のバランスを整えます。 その上で、緊張している筋肉を緩め、弱化している筋肉(特に体幹や背筋)を活性化させることで、再発を防ぐことが可能です。

また、頚椎・胸椎・腰椎の動きを調整することで、神経伝達がスムーズになり、痛みの根本原因にアプローチします。 

7. 自宅でできる予防とセルフケア

  • ストレッチ: 背中・腰・太もも・お腹など全体の筋肉を柔らかく保ちましょう。
  • 正しい座り方: 骨盤を立てて座り、足裏をしっかり地面につける。
  • 睡眠環境の見直し: 柔らかすぎる寝具は背骨の歪みを助長します。
  • 左右バランスを意識: バッグの持ち方・立ち姿勢などを定期的に確認。

8. まとめ

側弯症による肩こり・腰痛は、「筋肉のアンバランス」「骨格の歪み」「神経の圧迫」が重なって起こります。

放置すれば進行し、全身の不調へと広がる可能性があります。 しかし、早期に正しいケアを行えば改善の余地は十分あります。

姿勢・生活習慣・骨格バランスを見直し、背骨を正しいラインへ導くことが、健康な身体を取り戻す第一歩になります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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