脊柱側弯症とは?放置するとどうなるかについて詳しく解説
2025年11月22日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、脊柱側弯症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
側弯症とは?放置するとどうなる?
側弯症とは、背骨が左右に弯曲してねじれを伴う状態を指します。通常、背骨は正面から見ると真っすぐですが、側弯症になると「S字」や「C字」に曲がり、姿勢のバランスが崩れてしまいます。軽度であれば見た目の変化が少ないこともありますが、進行すると体の左右差が目立ち、痛みや呼吸機能への影響が現れることもあります。
側弯症の主な種類
側弯症は大きく2つのタイプに分かれます。
構築性側弯症
背骨そのものがねじれて変形しているタイプ。成長期に発症する「特発性側弯症」が多く、思春期の女子に特に多く見られます。
機能性側弯症
姿勢の癖や筋肉のバランスの崩れ、骨盤の傾きなど外的要因によって一時的に背骨が曲がるタイプ。原因を取り除けば改善することが多いです。
発症の原因
多くの場合、原因がはっきりと分からない「特発性側弯症」が全体の8割以上を占めます。一方で、次のような要因が関係しているケースもあります。
- 成長期の急激な骨の成長
- 筋肉や神経の発達のアンバランス
- 姿勢の悪さ(猫背や片足重心)
- 先天的な骨の形の異常
- 外傷や神経疾患に伴う二次的変形
特に小中学生の時期に発症することが多く、早期発見・早期対応が非常に重要です。
側弯症の主な症状
初期の段階では痛みがないことも多いため、気づかないまま進行してしまうケースが少なくありません。以下のようなサインが見られたら注意が必要です。
- 肩の高さが左右で違う
- 片方の肩甲骨が出ている
- ウエストラインの左右差がある
- 前屈したとき背中の片側が盛り上がる
- 長時間の立位や座位で疲れやすい
これらは背骨のねじれや骨盤の傾きにより、全身のバランスが崩れているサインです。
放置するとどうなる?
側弯症を放置すると、背骨の“見た目の歪み”だけでは済まず、身体のさまざまな機能に深刻な影響を及ぼします。特に成長期は進行しやすく、大人になってからの改善が難しくなるため、早めの対策が極めて重要です。
以下では、放置することで起こりやすい代表的な問題を、専門的な視点から詳しく解説します。
1. 痛みの慢性化(背中・腰・肩の筋疲労)
側弯が進むと背骨が左右に傾き、筋肉が常にアンバランスな状態で働き続けます。片側の筋肉は緊張し続け、反対側は過伸張されて弱くなるため、肩こり・背中の張り・腰痛が慢性化します。
筋肉の左右差が固定化すると、日常動作すべてで負荷がかかり、痛みが取れにくい身体になってしまいます。
2. 呼吸・循環機能の低下
背骨のねじれが強くなると、肋骨も一緒に変形し、胸郭の動きが制限されます。その結果、肺が十分に膨らまず“浅い呼吸”になります。
これは体内の酸素循環を悪化させ、疲れやすさ、集中力低下、息切れなどを招きます。特に思春期では運動パフォーマンスに影響が出やすく、体育や部活動で「すぐ疲れる」「息が上がる」と感じることにもつながります。
3. 神経圧迫によるしびれ・筋力低下
弯曲が進行すると椎骨の間隔が狭まり、神経が圧迫されることがあります。これにより、腕や脚にしびれ、冷感、だるさ、力が入りにくいなどの症状が現れることがあります。
特に胸椎・腰椎に強い側弯がある場合、坐骨神経痛や肩〜腕のしびれを訴えるケースが多く見られます。
4. 姿勢の悪化による慢性疲労
身体は歪んだ状態でも倒れないよう無意識にバランスを補正しようとします。しかし、これが“余計な筋肉の使い方”につながり、立つ・歩く・座るといった日常動作だけで疲労が溜まりやすくなります。
「いつも疲れている」「姿勢を正してもすぐ戻る」という人は、このバランス補正が過剰に働いている可能性があります。
5. 心理的ストレス
側弯が進むと、肩の高さの違い、肋骨の突出、ウエストラインの左右差などが目立つようになります。見た目の変化が気になり、人前で姿勢を見せることに抵抗が出たり、自信を失ったりするケースも少なくありません。
特に成長期の子どもでは、メンタル面への影響が大きいとされています。
6. 成人後の改善が難しくなる
成長期の側弯は進行しやすいため、放置すると大人になってから角度が大きく残ってしまいます。成人後は骨が固まるため積極的な矯正が難しくなってきます。そのため、「成長期の早期対応」は非常に重要とされています。
側弯症は放っておけば自然に良くなるものではありません。むしろ進行し、痛み・呼吸・神経・姿勢などあらゆる問題を引き起こす“全身の疾患”です。
気になる症状がある場合は、早めに専門家に相談し、原因に応じたケアを始めることが何より大切です。
治療と改善のポイント
側弯症の治療は、重症度や年齢、原因によって異なります。
- 軽度の場合: 姿勢指導・運動療法・ストレッチなどで進行を抑制します。
- 中等度の場合: 装具療法(コルセット)による矯正を検討します。
- 重度の場合: 手術による矯正固定が必要になることもあります。
まとめ
側弯症は、放置すると進行し、身体の痛みや姿勢の崩れだけでなく、呼吸や自律神経にも影響を及ぼす可能性があります。早期に発見し、正しい姿勢や生活習慣の改善を行うことが最も重要です。鏡の前で肩や腰の高さに左右差を感じたら、まずは一度専門機関で検査を受けてみましょう。
早めのケアが、将来の健康と美しい姿勢を守る第一歩です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







