オスグッドでしゃがめない・正座できない子どもが増えている理由
2025年12月17日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、オスグッドでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
オスグッドで「しゃがめない」「正座できない」子どもが増えている理由
「しゃがもうとすると膝が痛くて無理」「正座すると膝が痛い」
最近、このような訴えをする子どもが明らかに増えています。成長期の膝の痛みとして知られるオスグッド病ですが、単に“膝が少し痛むだけの成長痛”と考えていると、日常生活に支障が出るほど悪化してしまうケースも少なくありません。
特に目立つのが、「しゃがめない」「正座できない」といった動作制限です。これはオスグッドが進行しているサインであり、膝だけの問題ではないことが多いのです。
オスグッド病とは?
オスグッド病は、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)が強く引っ張られることで、膝のお皿の下にある脛骨粗面という部分に炎症や痛みが出る状態です。成長期は骨が急激に伸びる一方で、筋肉や腱の成長が追いつかないため、引っ張る力が集中しやすくなります。
ジャンプやダッシュ、急停止、切り返し動作を繰り返すことで負荷が蓄積し、最初は運動後だけ痛かったものが、次第に日常動作でも痛みを感じるようになります。しゃがむ、正座するという動作は、膝を深く曲げるため、この部位に強いストレスがかかり、痛みが顕著に出やすくなるのです。
しゃがめない・正座できない=重症化のサイン
「運動中だけ痛い」段階と違い、しゃがめない・正座できないという状態は、炎症が慢性化している可能性を示します。膝を曲げるたびに痛みが出るため、無意識に膝をかばう動きが増え、動作全体が不自然になっていきます。
この状態を放置すると、膝をかばうために股関節や足首の使い方が変わり、フォームが崩れます。その結果、反対側の膝や腰、太もも、ふくらはぎにまで負担が広がるケースも少なくありません。膝の痛みが「全身の問題」へと発展していくのです。
なぜ最近の子どもは悪化しやすいのか
オスグッド自体は昔からある疾患ですが、近年は悪化する子どもが増えています。その背景には、いくつかの要因があります。
一つは運動量と負荷の増加です。練習時間が長い場合、疲労が抜けないまま次の練習を重ねてしまいます。
もう一つは、姿勢や身体の使い方の問題です。スマホやゲーム、長時間の座り姿勢によって、骨盤が後傾し、太ももの前側に常に負担がかかりやすい身体になっている子どもが増えています。
この状態で運動をすると、膝への引っ張り力がさらに強まります。
ストレッチだけでは改善しない理由
オスグッドと聞くと「太ももを伸ばせばいい」「ストレッチをすれば治る」と思われがちですが、実際にはそれだけでは不十分なケースが多くあります。確かに筋肉の柔軟性は大切ですが、根本的な問題は身体の使い方やバランスにあります。
骨盤の傾き、股関節の硬さ、足首の可動域、足の着き方などが崩れていると、どれだけストレッチをしても膝への負担は減りません。むしろ、痛みが強い状態で無理に伸ばすことで、炎症を悪化させてしまうこともあります。
しゃがめない子どもに共通する身体の特徴
しゃがめない・正座できないオスグッドの子どもには、いくつか共通点があります。太ももの前側が極端に張っている、股関節が硬い、片足に体重をかける癖がある、走るときにつま先が外を向くなど、全身の連動性が崩れているケースが多いのです。
また、左右どちらか一方だけ痛みが強い場合、その側に体重をかける癖や、フォームの偏りが存在していることがほとんどです。膝だけを見ていては、こうした問題は見えてきません。
「成長が止まれば自然に治る」と言われることもありますが、痛みを我慢しながら成長期を過ごすことは、決して良いことではありません。痛みをかばったまま身体が成長すると、歪んだ動きがクセとして固定されてしまいます。
その結果、高校生・大学生になっても膝の痛みが残ったり、別の部位を痛めやすくなったりするケースも少なくありません。今の段階で身体のバランスを整え、正しい動きを身につけることが、将来のケガ予防につながります。
まとめ
オスグッドで「しゃがめない」「正座できない」という子が近年、増加傾向にあります。単なる膝の炎症ではなく、成長期の身体全体の使い方に問題が起きているサインです。
大切なのは、痛みを我慢させることでも、無理に練習を続けさせることでもありません。なぜ痛みが出ているのか、どこに負担が集中しているのかを正しく見極め、身体全体から整えていくことです。
成長期は、身体を変えられる貴重なタイミングです。この時期に正しいケアと考え方を身につけることが、競技力の向上だけでなく、将来のケガの予防にもつながります。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







