慢性疲労症候群と自律神経失調症の違い・関係について解説

2025年08月18日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、慢性疲労性症候群でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

なかなか取れない疲れ、休んでも抜けない倦怠感…。もしかすると、それは「慢性疲労症候群」や「自律神経失調症」が関わっているかもしれません。

これらの症状は別々の疾患として認識されがちですが、実は密接な関係があります。慢性疲労症候群の背景には、自律神経の乱れが深く関与しているケースが多く、根本的な改善のためには両者を切り離して考えないことが大切です。

この記事では、慢性疲労症候群と自律神経失調症の関係性、原因、症状、そして改善のためのアプローチについて詳しく解説します。

慢性疲労症候群とは?

慢性疲労症候群は、原因が明確に解明されていないにもかかわらず、6か月以上にわたって強い疲労が持続する病気です。

特徴的なのは、十分な睡眠や休養をとっても回復せず、疲労感が慢性的に続く点です。この疲労は単なる肉体的な疲れにとどまらず、集中力や記憶力の低下、判断力の鈍化など認知機能にも影響を及ぼします。

その結果、仕事や学業、家事など日常生活のあらゆる場面で支障が生じやすく、社会的活動の制限を余儀なくされることもあります。

さらに、症状は天候の変化やストレスなど外部要因によって悪化することが多く、良い日と悪い日を繰り返すため、生活の見通しが立てにくいことも患者にとって大きなストレスとなります。

主な特徴

・6か月以上続く極度の疲労感

・頭痛、筋肉痛、関節痛

・集中力・記憶力の低下

・睡眠障害(熟睡感がない、夜中に目が覚める)

・微熱や喉の痛みが続く

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自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなることで、全身に多様な不調を引き起こします。

本来、これらの神経は自動的にバランスをとりながら体温調節、内臓の働き、血流、呼吸などをコントロールしています。

しかし、長期的なストレス、昼夜逆転や不規則な生活リズム、偏った食生活、運動不足、そして猫背やストレートネックなど姿勢の悪化が続くと、この調整機能が乱れやすくなります。

その結果、めまい・動悸・息切れ・消化不良・不眠・倦怠感・冷えやほてりといった症状が慢性的に現れます。

さらに、精神面にも影響が及び、不安感や気分の落ち込みが続くケースも少なくありません。こうした状態は放置すると悪化しやすく、生活の質を大きく損なう可能性があります。

主な症状

・めまい、耳鳴り

・動悸、息切れ

・倦怠感、疲労感

・胃腸の不調(便秘、下痢、胃もたれ)

・不眠、睡眠の質の低下

・冷えや発汗異常

慢性疲労症候群と自律神経失調症の関係

慢性疲労症候群の患者さんには、自律神経のバランスが崩れているケースが非常に多く見られます。

特に、交感神経が常に優位になっている状態や、副交感神経の働きが低下している状態が続くと、体は“常時緊張状態”になり、エネルギーの消耗が止まりません。

このような状態では、睡眠を取っても筋肉や内臓の回復が十分に行われず、慢性的な疲労感が蓄積していきます。

また、血流や酸素供給が滞りやすくなり、脳や筋肉が必要な栄養を受け取れなくなるため、倦怠感・集中力低下・免疫力の低下などの症状が悪化します。

さらに、自律神経の乱れはホルモンバランスや免疫機能とも深く関わっており、症状の長期化や再発の要因となるのです。

なぜ関係しているのか?

・ストレスによる交感神経の過剰反応

長期間の精神的・肉体的ストレスは、交感神経を過度に働かせ、自律神経のバランスを崩します。

・血流・酸素供給の低下

自律神経の乱れは血管の収縮・拡張機能を狂わせ、筋肉や脳への酸素供給が不十分になります。これが疲労感を助長します。

・ホルモンバランスの崩れ

自律神経は内分泌系とも密接に関係し、ストレスホルモンの分泌異常が慢性疲労の原因となります。

共通する症状と見分け方

慢性疲労症候群と自律神経失調症は、どちらも全身のだるさや集中力の低下など共通する症状が多く、区別がつきにくい場合があります。

ただし、慢性疲労症候群では特に「強く全身に及ぶ疲労感」が長期間続き、さらに微熱や喉の痛みといった炎症性の症状を伴うことが多いのが特徴です。

一方、自律神経失調症では、めまいや動悸、胃腸の不調など、自律神経の機能低下に由来する多様な症状が現れやすくなります。

症状が続く方はまずは医療機関での正確な判断を受けることが重要です。

改善のためのアプローチ

慢性疲労症候群と自律神経失調症は、どちらも生活習慣やストレス環境を整えることが重要です。

1.睡眠の質を改善する

・就寝・起床時間を一定にする

・寝る前のスマホ使用を控える

・寝室の照明や温度を快適に保つ

2.食生活の見直し

・栄養バランスを意識する

・加工食品・糖分の摂りすぎを避ける

・ビタミンB群・マグネシウムを積極的に摂取

3.ストレスマネジメント

・軽いストレッチや運動を取り入れる

・趣味やリラックスできる時間を持つ

・人間関係や仕事の負担を見直す

4.姿勢・体のバランスを整える

・猫背やストレートネックを改善

・必要に応じて整体や鍼灸などで自律神経を整える

まとめ

慢性疲労症候群と自律神経失調症は、切り離して考えるのではなく、相互に関係していることを理解することが重要です。

自律神経の乱れを整えることで慢性疲労の症状が改善するケースも多く、生活習慣の見直しや体のケアを同時に行うことが、改善への近道になります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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