頚椎ヘルニアは手術すれば良くなるのか?頚椎ヘルニアの症状や特徴・対策のポイントは?

2023年12月12日

頚椎ヘルニアについて

まつお鍼灸整骨院には首の痛みだけでなくて腕や手・指先のしびれ・手に力が入りにくいなど頚椎ヘルニアでお悩みの方も多く来院されます。

頚椎ヘルニアの症状や特徴・手術すればよくなるか?などについて解説します。



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頚椎ヘルニアについて

通常、ヘルニアと聞くと腰椎椎間板ヘルニアがよく知られていますが、頚椎椎間板ヘルニアというのは首のヘルニアのことです。

首の骨は「頚椎」と呼ばれ、7個の椎骨で構成されています。脊椎の各部位において骨と骨の間には「椎間板」と呼ばれるクッションの役割をしている軟骨があります。

頚椎椎間板ヘルニアという疾患は、この椎間板の一部分が正常な位置から後方や側方に向けて突出してしまう状態ことを言います。

頚椎ヘルニアは、年齢層も幅広く発生していて、主に悪い姿勢でのデスクワーク、頚部への重い負荷、激しい運動やスポーツ、例えばラグビーやアメフト、レスリングや柔道、またスノーボードやスキーなどのウィンタースポーツが原因となることがあります。

 

ただし、首にヘルニアがある場合でも症状が出ないケースもあります。またヘルニアの飛び出している部分が大きいからといって必ずしも症状が強いとは限りません。

大きなヘルニアでも症状が軽い場合があれば、逆に小さなヘルニアでも強い痛みを引き起こす場合もあります。

痛みやしびれが出るかどうかは、そのヘルニアが神経根に接触しているかどうかにかかっています。中には、首を後ろに反らすと痛みが出るが、首を戻すと痛みがなくなるような場合もあります。

そのような場合には、首を後ろに反らせることによって神経が圧迫されるため、痛みが出ていると考えられます。

 

頚椎ヘルニアになるとどんな症状がでるのか?

・咳やくしゃみをすると首から片側の肩、腕へかけて電流のような痛みが走る

・首を後ろに反らすと痛みが出るが元に戻すと痛みが軽減する

・日常生活に支障が出るほど片側の手や腕がひどくしびれる

・手や腕にしびれがあり思い通りに動かしにくい

このような症状がでると頚椎ヘルニアの可能性を疑います。

 

頚椎ヘルニアで気をつけること

頚椎ヘルニアは、アメリカンフットボールやラグビー、格闘技などの接触スポーツや、体操選手のように急激な外力が加わる動作を行う競技者は発症するリスクが高いといわれています。

軽度な症状でも自己判断で続けてしまうと、症状を悪化させる可能性があるので注意が必要です。

特に姿勢の悪さには気をつけましょう

頚椎ヘルニアの発症について、日常的な姿勢の悪さが大きな影響を与えることがあります。
特に、「そり腰」や腹部に体幹を支える力が入っていない状態の「猫背」などで普段から姿勢の悪い人は頚椎ヘルニアを引き起こしやすいとされています。
正しい姿勢を保つことは、頚椎ヘルニアの発症を予防する意味でも大切です。また、既に症状がある場合にも、正しい姿勢を保つことで症状の悪化を防止することができます。
頚椎ヘルニアにならないためには、以下のことに注意が必要です。
・激しいスポーツは避けましょう
・重い荷物を持つ・運ぶなどの作業は避けましょう
・腰を曲げてお辞儀するようにかがむのは避け、正しい姿勢を心がけましょう
・猫背やそり腰は避け、正しい姿勢を知って背筋を伸ばしましょう
・太らないように体重管理に気を付けましょう
・首に負担がかかるような動作や動きは避けましょう
・自転車やバイクでの転倒や急発進にも注意しましょう
・スマホを見るときは、首に負担をかけないよう正しい姿勢で使いましょう
・喫煙は健康に悪影響を与えるため、控えるようにしましょう。

頚椎ヘルニアで整形外科に行っても・・・

頚椎ヘルニアかどうかはMRIを撮ればわかります。

一般的には整形外科で頚椎椎間板ヘルニアと言われ、リハビリなどを行う場合、牽引療法や温熱療法・マッサージなどを組み合わせていく方法をとることが一般的になります。

痛み止めの薬や痛みがひどい場合は神経ブロック注射を行うこともあります。

ですがどれもその場しのぎで一時的なものであり根本的には良くなることはありません

 

頚椎ヘルニアで手術をすれば痛みはなくなるのか?

さらに痛みやしびれがひどくなってくると日常生活にも支障をきたしてくる場合もあります。

そのような場合は外科的な手術も進められることもありますが、必ず完治するというわけではなく、やはりかなりのリスクを伴います。

しかし、多くのケースで頚椎椎間板ヘルニアの場合では手術をする必要はないと考えています。

これは腰のヘルニアの場合も言える事なんですが、ヘルニアには椎骨にかかる荷重のバランスがよくなれば椎間板にかかる負担も軽減され、神経の圧迫が取り除かれるといったことも充分にあるのです。

ですので頚椎ヘルニアに限らずストレートネックや肩こりなどにも言える事なんですが、頚椎のゆがみを改善していき首への負担を軽減させることで椎間板への負担も同様に軽減していきます。

それにより神経の圧迫がなくなり痛みやしびれが改善していくといったケースは今までの臨床上よくあるケースです。

手術をして良くなったとしても、結果的に頚椎がゆがんだまま、ストレートネックのままだと結果的にまた頚椎への負担が積み重なり、何年かたって痛みやしびれが再発するといったことにもなりかねないのです。


頚椎ヘルニアへのアプローチについて

まつお鍼灸整骨院ではレントゲンに基づいた骨格矯正で頚椎や背骨・骨盤のゆがみを整え体全体のバランスを整えることで頚椎ヘルニアへのアプローチをしていきます。

頚椎の歪みが良くなっていくと首や肩こりも軽減していきます。

また椎間板への負担も軽減するので結果として首の痛みやシビレといった症状も軽減していきます。

頚椎ヘルニアでお悩みの方はご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会