整形外科で牽引を続けても治らない頚椎ヘルニア…本当の原因とは?

2025年09月6日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、頚椎ヘルニアでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「整形外科で牽引を続けているけれど症状が良くならない」

「一時的に楽になっても、またすぐに痛みやしびれが戻ってしまう」

こうした悩みを抱える頚椎ヘルニア患者さんは少なくありません。頚椎ヘルニアは首の神経が圧迫される疾患ですが、治療が長引くケースの多くに “本当の原因”を見落としていること が関係しているケースもあります。

この記事では、牽引治療で改善しない理由と、頚椎ヘルニアの根本原因について詳しく解説していきます。

頚椎ヘルニアとは?

首の骨は7つあり、その間には「椎間板」というクッションが存在します。椎間板が加齢や姿勢不良で変性すると、中の髄核が飛び出し、神経を圧迫する状態になります。これが 頚椎椎間板ヘルニア です。

主な症状は以下の通りです。

✔首や肩の痛み、重だるさ

✔腕や手のしびれ、感覚異常

✔握力低下や細かい動作の不自由

整形外科で行われる一般的な牽引療法とは

整形外科では、頚椎ヘルニアに対して 牽引療法がよく行われます。これは首を引っ張って関節の隙間を広げ、一時的に神経の圧迫を和らげる治療法です。

メリット:

痛みが一時的に軽減するケースもある

筋肉の緊張が和らぐ

しかし、多くの患者さんが 「根本改善にはつながらない」 と感じています。

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牽引を続けても治らない理由

1. 神経圧迫の根本要因を解消していない

頚椎ヘルニアは「飛び出した椎間板」だけが原因ではありません。多くの場合、姿勢の崩れや背骨の歪み、首まわりの筋肉のアンバランスといった“背景の問題”が重なって神経を圧迫しています。

牽引は一時的に隙間を広げても、この根本要因にはアプローチできないため、症状の改善が長続きしないのです。

2. 一時的な効果に留まる

牽引を行うと、関節や椎間板に一時的な余裕ができ、症状が軽くなることはあります。しかし日常生活に戻り、再び同じ姿勢や動作を繰り返せば、結局は元の状態に戻ってしまいます。

いわば“場当たり的な対処”に過ぎず、持続的な改善効果は期待できません。ゴムを引っ張っても、手を離せばすぐ縮んでしまうのと同じです。

3. 過度な牽引が逆効果になる場合も

さらに注意すべきは、強すぎる牽引が逆効果になるケースです。無理に引っ張ることで椎間板に余計なストレスを与えたり、関節包や靭帯を傷めて炎症が悪化することがあります。

神経症状がかえって強くなったり、首の可動域が制限されるリスクも報告されています。牽引は「やればやるほど良い」治療ではなく、強さや方法を誤れば症状を悪化させることもあるのです。

頚椎ヘルニアの本当の原因とは?

姿勢の崩れ(ストレートネック)

スマホやPCを長時間使う習慣で、首の自然なカーブが失われると椎間板や頚椎に負担が集中します。

ストレートネックの状態では、常に5〜6kgある頭の重さが首の骨に直にかかるため、椎間板が押しつぶされやすくなり、頚椎ヘルニアを引き起こす大きな要因となります。

骨盤や背骨の歪み

首は背骨全体の一部であり、土台となる骨盤や腰椎が歪んでいれば、その影響は連鎖的に頚椎にまで波及します。例えば骨盤が前傾すれば背骨全体のバランスが崩れ、首は頭を支えるために余計な緊張を強いられます。

そのため首だけを牽引しても根本解決にはならず、全身の骨格バランスを見直すことが欠かせません。

筋肉のアンバランス

現代人に多いのが、胸や首の前面の筋肉が硬直し、背中や肩甲骨まわりの筋肉が弱まる「筋バランスの崩れ」です。

これにより頭が前に突き出す姿勢が固定化し、頚椎や椎間板に持続的な圧力がかかります。結果として神経を圧迫し、首の痛みやしびれを悪化させる要因となります。

放置するとどうなる?

こうした状態を放置すると、痛みやしびれが慢性化し、日常生活に大きな支障をきたします。

握力低下による物を持ちにくい症状や、感覚麻痺によってボタン掛けや字を書くといった細かい作業が困難になるケースも少なくありません。

さらに進行すれば手術を検討せざるを得なくなることもあります。

だからこそ、早い段階で原因を正しく見極め、根本的な改善に取り組むことが極めて重要です。

まとめ

整形外科で牽引を続けても頚椎ヘルニアが治らないのは、本当の原因にアプローチできていないからです。

首の歪み、骨盤や背骨のアンバランス、筋肉の緊張や弱化。

「引っ張っても治らない」と感じている方こそ、今一度ご自身の 姿勢と体のバランス を見直すことが必要です。症状を繰り返さないためには、牽引頼みではなく、原因に向き合うアプローチが欠かせません。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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