骨盤を立てる正しい座り方とは?姿勢が変わる理由と効果を解説
2026年03月18日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、骨盤の歪みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「骨盤を立てて座りましょう」と言われたことはありませんか?
整体や整骨院、ヨガ、姿勢改善の話の中でよく聞く言葉ですが、「結局どうやって座ればいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実際に患者さんの話を聞くと、
- 骨盤を立てているつもりなのにすぐ姿勢が崩れる
- 背筋を伸ばしているのに腰が痛くなる
- 長時間座ると猫背になってしまう
といった悩みをよく聞きます。
特にデスクワークが多い現代では、1日8時間以上座っている人も珍しくありません。座り方が悪いと、骨盤が後ろに倒れ、背中が丸くなり、首や肩まで負担が広がってしまいます。
逆に言えば、骨盤を正しく立てて座ることができれば、姿勢が整い、腰や肩の負担が軽減される可能性があります。
この記事では、
- 骨盤を立てるとはどういう状態なのか
- 正しい座り方のポイント
- 骨盤を立てることで姿勢が変わる理由
- 骨盤が立たない人の原因
- 日常生活で意識するポイント
について、わかりやすく解説していきます。
骨盤を立てるとは?まず知っておきたい正しい状態

「骨盤を立てる」とは、骨盤をまっすぐ起こし、体の土台を安定させる状態を指します。座っているときの骨盤の状態には、大きく分けて3つあります。
- 前傾
- 後傾
- 中間位(立っている状態に近い)
多くの人は座っているときに骨盤が後ろに倒れる「骨盤後傾」の姿勢になっています。
骨盤が後ろに倒れると、
- 背中が丸くなる
- 首が前に出る
- 肩が内側に巻く
という姿勢になりやすくなります。
一方、骨盤を立てた状態では、
- 背骨が自然なカーブを保つ
- 頭が体の真上に乗る
- 肩の力が抜ける
という姿勢になります。つまり、骨盤は体の土台であり、ここが崩れると上半身の姿勢も崩れてしまうのです。
骨盤を立てる正しい座り方とは
では、実際にどのように座れば骨盤が立つのでしょうか。ポイントは「坐骨」という骨です。
坐骨とは、お尻の下にある左右2つの硬い骨のことです。椅子に座ったとき、この坐骨で体重を支えることが理想的な座り方になります。
正しい座り方の手順を説明します。
まず椅子に深く座ります。次に背もたれにもたれず、お尻の下の骨を感じます。その左右の骨に均等に体重を乗せます。足裏は床につけ、膝は90度程度に曲げます。
この状態で軽く背筋を伸ばすと、骨盤が自然に立った姿勢になります。ここで大切なのは、「背筋を無理に伸ばしすぎない」ことです。
胸を張りすぎると、腰を反らせる姿勢になり、逆に腰へ負担がかかることがあります。理想は、頭が骨盤の真上に乗るような感覚です。
やってはいけない座り方
骨盤が寝てしまう座り方にはいくつか特徴があります。まず多いのが「浅く座る姿勢」です。椅子の前の方に座り、背もたれにもたれる姿勢では、骨盤が後ろに倒れやすくなります。また、ソファに深く沈む姿勢も骨盤が寝やすいです。
さらに、
- 足を組む
- 片側に体重をかける
- 机に肘をつく
といった姿勢も骨盤のバランスを崩しやすくなります。こうしたクセが続くと、骨盤だけでなく背骨全体のバランスも崩れやすくなります。
骨盤を立てると姿勢が変わる理由
骨盤を立てると姿勢が良くなるのは、背骨との関係があるためです。人間の背骨は一本の棒ではなく、S字カーブを描いています。このカーブによって、体のバランスを保ち、衝撃を分散しています。
しかし骨盤が後ろに倒れると、腰のカーブが失われてしまいます。すると背中が丸まり、さらに首が前に出てしまいます。
その結果、
- 猫背
- 肩こり
- 首こり
- 腰痛
などの原因になることがあります。逆に骨盤が安定すると、背骨が自然に積み重なり、体を無理なく支えられるようになります。
この状態では筋肉に余計な力が入りにくく、疲れにくい姿勢になります。
骨盤が立たない人に多い原因

「骨盤を立てようとしてもすぐ崩れる」という人には、いくつか共通する原因があります。まず多いのが、太ももの裏の硬さです。
太ももの裏にはハムストリングスという筋肉があります。この筋肉が硬いと、骨盤を後ろに引っ張る力が働きます。そのため、座ったときに骨盤が後ろへ倒れやすくなります。
次に、股関節の動きが硬い人です。股関節が動きにくいと、骨盤を前に起こす動きが制限されてしまいます。
さらに多いのが体幹の筋力不足です。骨盤を立てた姿勢は、腹部や背中の筋肉によって支えられています。この筋肉が弱いと、長時間姿勢を維持することが難しくなります。
また、椅子や机の高さが合っていないことも原因になることがあります。椅子が低すぎると骨盤が後ろに倒れやすくなりますし、机が高すぎると肩が上がってしまいます。
環境も意外と重要なポイントです。
日常生活で骨盤を立てるコツ
骨盤を立てる姿勢は、特別なトレーニングよりも日常生活の中で意識することが大切です。
まずデスクワークのときです。
パソコン作業では、画面が低いと自然に顔が前に出てしまいます。
画面は目線の高さに近づけるようにすると、背中が丸くなりにくくなります。
次にスマートフォンです。
スマホを見るとき、多くの人は首を下に曲げています。この姿勢が続くと、骨盤も後ろへ倒れやすくなります。できるだけスマホを顔の高さに近づけるようにすると、姿勢が崩れにくくなります。
車の運転も注意が必要です。
シートに深く座り、骨盤を立てて背もたれに軽く背中をつけると、腰の負担が減りやすくなります。
さらに大切なのは、長時間同じ姿勢を続けないことです。どれだけ正しい姿勢を意識していても、同じ姿勢が長く続くと筋肉が疲れてしまい、骨盤が徐々に後ろへ倒れやすくなります。デスクワークや運転など座っている時間が長い場合は、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすことを心がけましょう。
また、椅子に座るときはお尻の後ろにある坐骨を意識して座ると、自然と骨盤が立ちやすくなります。こうした日常の小さな習慣を積み重ねることで、無理なく正しい姿勢を維持しやすくなります。
骨盤を立てやすくする簡単な運動
骨盤を立てる姿勢を作りやすくするためには、体を少し動かすことも大切です。簡単な方法としておすすめなのが「骨盤前後運動」です。
椅子に座った状態で、
- 骨盤を前に倒す
- 骨盤を後ろに倒す
この動きをゆっくり繰り返します。
10回ほど行うと、骨盤が動きやすくなり、自然に立てやすくなります。また、太ももの裏を伸ばすストレッチも効果的です。立った状態で前屈をするだけでも、ハムストリングスが柔らかくなり、骨盤が動きやすくなります。
まとめ
骨盤を立てるとは、骨盤をまっすぐ起こし、体の土台を安定させることです。
正しい座り方のポイントは、
- 坐骨で座る
- 椅子に深く座る
- 足裏を床につける
- 背筋を無理に伸ばしすぎない
ということです。
骨盤が後ろに倒れると、背中が丸まり、首や肩にも負担が広がります。逆に骨盤が安定すると、背骨が自然な位置に整い、姿勢が楽になります。
デスクワークが多い現代では、座り方のクセが体の不調につながることもあります。普段の座り方を少し意識するだけでも、姿勢や体の負担は変わってきます。
もし「座るとすぐ猫背になる」「腰がつらい」と感じている場合は、一度ご自身の座り方を見直してみることをおすすめします。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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