検査で異常なし…それでも続く首の不調、原因は「頚椎後弯」かも

2025年12月15日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、首の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

検査で異常なし…それでも続く首の不調、原因は「頚椎後弯」かも

首の痛みや重だるさ、慢性的な肩こり、頭痛やめまい。病院でレントゲンやMRIを撮っても「異常なし」「様子を見ましょう」と言われ、湿布や痛み止めだけで終わってしまった経験はありませんか。

ストレートネックでもなく、椎間板ヘルニアでもない。それなのに首の不調が続く場合、見落とされやすい原因のひとつが「頚椎後弯」です。

頚椎後弯とは、本来ゆるやかに前へカーブしているはずの首の骨が、逆方向に曲がってしまった状態を指します。この状態は検査でも指摘されにくく、症状だけが長引くケースが少なくありません。

頚椎後弯について

正常な頚椎は、前弯カーブを描いています。このカーブがあることで、頭の重さを支え、首や肩への負担を最小限に抑えています。

しかし、長時間の前かがみ姿勢やスマートフォンの使用、デスクワークが続くことで、このカーブが失われ、さらに逆方向へ曲がってしまうことがあります。これが頚椎後弯です。

ストレートネックは「カーブがなくなる状態」ですが、頚椎後弯はそれよりも負担が大きく、首や神経へのストレスが強くなりやすいのが特徴です。

検査で「異常なし」と言われる理由

頚椎後弯が見逃されやすい理由のひとつは、「明らかな骨折やヘルニアがない」ことです。
検査では、強い神経圧迫や変形がない限り「問題なし」と判断されがちです。

また、撮影時の姿勢によっては、軽度〜中等度の後弯は見過ごされることもあります。しかし、構造的な異常が小さくても、首のバランスが崩れていれば症状は確実に出ます。

「画像では異常がないのに、症状は確かにある」という場合、機能的な問題として頚椎が後弯している可能性もあります。

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頚椎後弯で起こりやすい症状

頚椎後弯があると、首だけでなく全身に影響が及びます。

  • 首の慢性的な痛み、重だるさ
  • 肩こりが常に抜けない
  • 後頭部〜こめかみの頭痛
  • めまい、ふらつき
  • 目の奥の疲れ、眼精疲労
  • 手のしびれ、違和感
  • 自律神経の乱れ(寝つきが悪い、疲れが取れない)

特に特徴的なのは、「朝より夕方に症状が強くなる」「デスクワーク後に悪化する」「マッサージしてもすぐ戻る」といった訴えです。

なぜ首のカーブが逆になるのか

頚椎後弯の多くは、日常生活の姿勢の積み重ねによって起こります。

長時間のスマホ操作で首が前に出る姿勢が続くと、頭の重さを首だけで支える状態になります。この負担が続くことで、首の前側の筋肉は硬く縮み、後ろ側は引き伸ばされ、骨格バランスが崩れていきます。

また、猫背や巻き肩、骨盤の後傾といった全身の姿勢不良も、頚椎後弯を助長します。首だけの問題ではなく、体全体の連動の結果として起こるのが特徴です。

ストレートネックやヘルニアとの違い

ストレートネックは、カーブが失われている状態で、比較的よく知られています。一方、頚椎後弯は「逆カーブ」であるため、首や神経への負担がより強くなります。

椎間板ヘルニアの場合は、神経圧迫による強いしびれや痛みが出ることが多いですが、頚椎後弯では「原因がはっきりしない不調」が続く傾向があります。

この違いを理解しないまま対処を誤ると、改善しないどころか悪化することもあります。

放置するとどうなるのか

頚椎後弯を放置すると、首だけでなく背中や腰にも負担が波及します。首のバランスをかばうために、肩甲骨や背骨、骨盤まで歪みが広がっていきます。

その結果、頭痛やめまいが慢性化したり、自律神経の乱れによる不調が出ることもあります。さらに長期間放置すると、将来的にヘルニアになるリスクも否定できません。

改善のために大切な視点

頚椎後弯の改善には、「首だけを揉む」「一時的に楽になる対処」では不十分です。重要なのは、首のカーブを崩している原因を全身から見直すことです。

姿勢、骨盤、背骨、肩甲骨の動き、生活習慣。これらを総合的に評価し、首にかかる負担を減らしていくことが根本的な改善につながります。

また、自己流のストレッチや無理な矯正は、かえって症状を悪化させることもあるため注意が必要です。

首の不調が続く方へ

「検査で異常なし」と言われても、症状がある以上、体は何らかのサインを出しています。

原因が分からない首の不調に悩んでいる方は、「ストレートネックでもヘルニアでもない=問題なし」と思い込まず、首のカーブや姿勢全体に目を向けることが大切です。それが、長年続く不調から抜け出す第一歩になります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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