放置すると治らない?腱鞘炎の初期症状と悪化を防ぐセルフケアについて

2025年12月9日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、首の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

放置すると治らない?腱鞘炎の初期症状と悪化を防ぐセルフケア法

「手首がズキッと痛む」「指を動かすと引っかかる」そんな症状を感じたら、それは腱鞘炎の初期サインかもしれません。

腱鞘炎は手や指の“使いすぎ”によって起こる炎症で、早期に対処しなければ慢性化し、長期間痛みに悩まされることになります。ここでは、腱鞘炎の初期症状と悪化を防ぐためのセルフケア法を詳しく解説します。

腱鞘炎とは?

腱鞘炎とは、指や手首の腱を包む“腱鞘”という組織に炎症が起こる疾患です。筋肉の力を骨に伝える「腱」がスムーズに動かなくなり、摩擦や炎症によって痛みや腫れが生じます。

特に、スマートフォンの操作やパソコンのタイピング、家事や育児など、手を酷使する動作が多い人に発症しやすいのが特徴です。

腱鞘炎の初期症状

手首や指の付け根に違和感

最初は「疲れた感じ」や「重だるさ」から始まります。まだ強い痛みがなくても、この段階で炎症は進行しています。

動かしたときの軽い痛み

物を持つ、親指を曲げる、パソコン操作などでチクッとした痛みを感じることがあります。

朝のこわばり

寝起きに手首や指が動かしにくい場合、炎症が進み始めているサインです。

軽い腫れや熱感

患部を触ると少し腫れて温かく感じることがあります。これは炎症反応が起きている証拠です。

この段階でしっかり休ませることができれば、数日~1週間で回復することもあります。しかし、「そのうち治るだろう」と放置すると慢性化し、治りづらくなるのです。

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腱鞘炎が起こりやすく、悪化しやすい理由

腱鞘炎が起こる大きな原因のひとつは、同じ動きを長時間、無意識に繰り返していることです。スマートフォン操作やパソコン作業では、指や手首を小さな範囲で動かし続けるため、腱と腱鞘の間で細かな摩擦が何度も発生します。

この摩擦が積み重なることで、腱鞘の内側に炎症が起こり、わずかな動きでも痛みを感じる状態になっていきます。

血流の悪化が回復を遅らせる

腱鞘炎が長引く背景には、血流の悪さも深く関係しています。長時間の作業や姿勢の乱れによって首や肩がこり固まると、腕から手先への血流が低下します。

血流が悪くなると、回復が遅れます。そのため、手を休めているつもりでも「なかなか良くならない」と感じるケースが多くなります。

痛みをかばうことで起こる悪循環

痛みがある状態で手や指を使い続けると、無意識にかばう動作が増えていきます。親指を使わないように他の指に力を入れたり、手首の動きを減らそうとして肘や肩に負担がかかったりすることで、症状が手首だけでなく、肘や肩、首へと広がっていくことがあります。

このように腱鞘炎は、局所の問題にとどまらず、全身のバランスを崩す原因になることもあります。

早期対応が慢性化を防ぐ鍵になる

腱鞘炎は、初期の違和感の段階で抑えられるかどうかが、その後の経過を大きく左右します。「そのうち治るだろう」と我慢して使い続けると、炎症が慢性化し、回復までに長い時間がかかる状態に進行してしまいます。

湿布や安静だけに頼るのではなく、姿勢や生活習慣、体の使い方まで含めて見直すことが、再発を防ぎ、早期改善につながる重要なポイントになります。

悪化を防ぐためのセルフケア法

① 使いすぎを防ぐ

痛みを感じたらまず「休ませる」ことが何より重要です。特に親指や手首の動きを減らし、サポーターやテーピングで固定すると炎症の悪化を防げます。

② 冷却と温熱

炎症が強い初期は保冷剤などで10分程度冷やし、熱感を抑えましょう。慢性化した痛みには、温めて血流を改善することが効果的です。

③ ストレッチ

痛みが落ち着いてきたら、手首を反対の手で軽く伸ばすストレッチを行い、腱の柔軟性を取り戻します。強く引っ張らず、ゆっくり伸ばすのがポイントです。

④ 姿勢の改善

猫背や前かがみの姿勢は肩から手首にかけての筋緊張を強め、腱鞘炎を悪化させます。背筋を伸ばし、肩の力を抜いてリラックスした姿勢を意識しましょう。

整体的アプローチ

腱鞘炎の原因は手首だけでなく、首・肩・背中の筋緊張や骨格の歪みにも関連しています。特にデスクワークやスマホ操作で前傾姿勢が続くと、神経伝達や血流が悪化し、手首に炎症が起きやすくなります。

頚椎や肩甲骨、肘の位置を整え、手首にかかるストレスを全身から軽減させることが効果的です。

まとめ

腱鞘炎は放置すると治りにくく、再発を繰り返す症状です。初期の違和感を放置せず、早めの休養とケアを心がけることが何よりの予防です。

生活の中で手首を酷使している方は、今すぐ負担のかかる動作を見直してみましょう。セルフケアで回復が難しい場合は、専門家の診断と施術を受けることをおすすめします。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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