側弯症に多い「腰だけ反って背中が丸い」タイプについて!!

2025年12月5日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、側弯症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

側弯症に多い「腰だけ反って背中が丸い」タイプについて

側弯症の中でも特に多いのが、「腰は反っているのに背中は丸い」というアンバランスな姿勢タイプです。一見すると姿勢が良さそうに見えますが、実際には骨格の歪みが複雑に絡み合い、腰痛や背中の張り、肩こり、さらには自律神経の乱れまで引き起こすことがあります。

この記事では、このタイプの側弯症が起こるメカニズムや症状、放置した場合のリスクについて詳しく解説します。

「腰だけ反って背中が丸い」姿勢とは?

このタイプの側弯症は、腰椎が過度に前弯し、胸椎が後弯している状態です。「胸腰移行部の代償性変形」とも呼ばれ、背骨全体のバランスが崩れた結果として現れます。

つまり、背骨のどこかに歪みが生じたことで、身体は無意識にバランスを取ろうとし、腰を反らせて頭の位置を補正します。その結果、「腰だけが反って、背中が丸い」という見た目の歪みが生じるのです。

このタイプの特徴と見た目の変化

  • 腰の反りが強く、骨盤が前傾している
  • 背中が丸く、肩が前に入っている
  • 胸郭が下がり、呼吸が浅くなる
  • お腹が前に突き出たように見える
  • 立位で重心がかかとではなく、つま先寄りになる

見た目だけでなく、慢性的な腰痛・肩こり・背部痛などを抱える方も多く、「姿勢を正そうと意識しても疲れる」といった訴えが特徴的です。

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なぜこのような姿勢になるのか?

1. 骨盤の前傾

デスクワークや反り腰姿勢が続くと、骨盤が前傾して腰椎のカーブが強まります。その代償として、背中は丸くなり、胸椎後弯が強調されるのです。この「骨盤の傾き」が、背骨全体のカーブの連鎖を引き起こすきっかけとなります。

2. 背中の筋肉のアンバランス

腰が反っている人は、腰の筋肉(脊柱起立筋)が過緊張しやすく、逆に背中上部の筋肉(菱形筋や僧帽筋)は引き伸ばされて弱化します。この筋バランスの崩れが「背中が丸くなる」「肩が前に出る」といった姿勢変化を助長します。

3. 胸郭の硬さと呼吸の浅さ

背中が丸まることで肋骨の動きが制限され、呼吸が浅くなります。酸素が十分に取り込めない状態は、筋肉の緊張や血流不良を悪化させ、さらに姿勢を崩すという悪循環を招きます。

4. 神経・筋膜ラインの歪み

人間の体は筋肉・骨・神経が連動して動くように設計されています。背骨のS字カーブが乱れると首・肩・腰・骨盤など全身に不調が波及します。

放置するとどうなる?

「腰が反って背中が丸い」姿勢を放置すると、以下のようなリスクが高まります。

  • 慢性的な腰痛・背部痛の悪化
  • 呼吸機能の低下
  • 首・肩こりや頭痛の慢性化
  • 猫背姿勢の固定化と身長の低下
  • 自律神経の乱れ(不眠・めまい・倦怠感)

特に、年齢を重ねると背骨の柔軟性が低下し、変形が進行しやすくなるため、早期の対応が重要です。

骨格から整えるアプローチ

このタイプの側弯症では、背骨だけでなく「骨盤・胸郭・首」の3つの部位を同時に調整する必要があります。

1. 骨盤の傾きを整える

骨盤の前傾を整えることで、腰椎への過剰なカーブを抑制します。これにより、背骨全体のS字バランスが自然に戻りやすくなります。

2. 背中(胸椎)の柔軟性を回復

胸椎の可動域を取り戻すことで、背中の丸まりを軽減します。これにより、呼吸の深さが改善し、自律神経も安定しやすくなります。

3. 頚椎との連動を整える

背骨の上端に位置する頚椎も、姿勢全体に影響を与えます。頚椎の歪みを整えることで、重心バランスが安定し、全身の筋肉がスムーズに働くようになります。

4. 筋肉のバランス調整

骨格が整っても、筋肉の硬さが残っていれば再び歪みます。深層筋(腸腰筋・多裂筋など)へのアプローチで体を内側から支え、姿勢を維持しやすい状態に導きます。

自宅でできるセルフケア

整体での施術と並行して、日常の中で以下のケアを取り入れることで改善効果が高まります。

  • 胸を開くストレッチ(背中を反らせるより、胸郭を広げる)
  • 骨盤を立てて座る習慣をつける
  • 寝る前に太もも前(大腿四頭筋)のストレッチを行う
  • 30分に一度は姿勢を意識する

まとめ

「腰だけ反って背中が丸い」タイプの側弯症は、見た目以上に体に大きな負担をかけます。放置すれば慢性痛や自律神経の乱れを招くこともありますが、骨格から整えることで根本的な改善が可能です。

大切なのは、「腰だけ」「背中だけ」を整えるのではなく、骨盤から背骨、首まで全体のつながりを意識すること。正しいアプローチで身体を立て直せば、姿勢だけでなく呼吸・血流・代謝までもが変わり、自然と痛みのない身体へとなっていきます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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