側弯症の角度(コブ角)って何?どのくらいで危険なのか?

2025年12月3日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、側弯症でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

側弯症の角度(コブ角)って何?どのくらいで危険?

「側弯症」とは、背骨が左右に曲がってしまう状態を指します。特に子どもの成長期や、長時間の不良姿勢、筋肉バランスの崩れなどが影響し、背骨が「S字」や「C字」に変形してしまうケースが多く見られます。

一般的にはレントゲン検査で「コブ角」という指標を使って側弯の程度を数値化します。この角度によって軽度〜重度の分類が行われ、治療方針の目安にもなります。

コブ角とは?

コブ角とは、レントゲン画像上で側弯している最も傾いた2つの椎体(背骨の骨)を基準に、交差する線の角度を測定したものです。一般的に以下のように分類されます。

コブ角の目安

  • 10度未満:正常範囲(姿勢性の歪みの可能性)
  • 1〜25度:軽度の側弯(経過観察や姿勢改善が有効)
  • 25〜40度:中等度の側弯(進行防止のための施術・運動療法)
  • 40度以上:重度側弯(整形外科的治療や装具が検討される)

つまり、コブ角が10度を超えた時点で「構築的な側弯症」と診断される可能性があります。整体的には、10〜30度の範囲であれば姿勢や筋肉バランスの調整で十分に改善・進行予防が可能です。

なぜ側弯症が起こるのか?

側弯症の原因には、先天的な骨の形態異常による「構築性」と、後天的な姿勢や筋肉のアンバランスによる「機能性」があります。特に現代社会では、スマートフォンやパソコンの長時間使用により、背中を丸めた姿勢や骨盤の歪みが慢性化し、「機能性側弯」が増えています。

整体的に見た原因

  • 骨盤の傾きによる背骨のねじれ
  • 右の筋肉バランスの崩れ(利き手・利き足の影響)
  • 肩甲骨や肋骨の歪みからの連鎖
  • 長時間の猫背姿勢や足を組むクセ

このように、側弯は単に背骨だけの問題ではなく、「全身のバランス」が深く関わっています。特に骨盤と背骨の連動を無視した治療では、根本的な改善にはつながりません。

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放置するとどうなる?

軽度の側弯でも、放置すれば徐々に進行し、次のような問題を引き起こす可能性があります。

  • 肩や腰の高さの左右差が目立つ
  • 呼吸が浅くなり、疲労感や集中力低下
  • 慢性的な肩こりや腰痛、首こりの悪化
  • 自律神経の乱れ(頭痛・めまい・睡眠の質低下)

特に成人以降では、筋肉の柔軟性が低下し、側弯が固定化するため改善が難しくなります。そのため「早期の対応」が重要です。

整体的アプローチでの改善方法

1. 骨盤・背骨のアライメント調整

骨盤の傾きを正し、背骨のねじれを解放します。頚椎〜骨盤まで整えることで自然なバランスを取り戻します。

2. 筋肉バランスの再教育

左右の筋肉の緊張差を整え、使えていない筋肉を活性化します。特に脊柱起立筋や広背筋、腹斜筋のバランスを取ることが重要です。呼吸を深める施術を行うことで、自律神経の安定にもつながります。

3. 姿勢と動作の改善指導

施術だけでなく、日常生活での姿勢や座り方、立ち方を見直すことが重要です。例えば、足を組むクセをなくす、スマホの位置を目線に合わせる、椅子の高さを調整するなど、生活動作から正すことで再発を防ぎます。

4. 呼吸と自律神経の調整

側弯症では肋骨の可動性が低下し、呼吸が浅くなりがちです。整体では胸郭の動きを取り戻し、深い呼吸ができるようサポートします。これにより代謝や自律神経の働きも整っていきます。

セルフケアでできること

壁立ち姿勢の確認

壁に背中・後頭部・お尻・かかとをつけて立ち、隙間が左右で違う場合は歪みのサインです。毎日1分行うだけでも、正しい姿勢を身体に記憶させることができます。

軽いストレッチ

猫背を改善するストレッチ、体幹のねじり運動、骨盤の前後運動などが有効です。無理な動作は避け、呼吸を止めずに行いましょう。

歩行バランスの見直し

片足重心や内股歩きは側弯を悪化させます。足裏全体で地面を感じるように歩くことで、骨盤と背骨の連動が改善します。

まとめ

側弯症の角度(コブ角)は、数値上の指標で進行度を把握するうえで重要ですが、整体的な視点では「身体全体のバランス」をどう整えるかがカギになります。コブ角が10〜30度程度の段階であれば、骨盤矯正・筋肉調整・姿勢改善によって、痛みや歪みの進行を止めることが十分可能です。

「姿勢が悪いだけ」と軽視せず、早めに専門家に相談することが健康維持への第一歩です。身体の歪みを整え、自然な姿勢を取り戻すことで、側弯症は「進行を止める」だけでなく、「快適に動ける身体」を取り戻すことができます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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