季節の変わり目に体調を崩すのはなぜ?自律神経との関係に迫る!

2025年07月27日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、自律神経の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

春から夏、夏から秋、秋から冬…

季節の変わり目になると「なんとなく体調が悪い」「やる気が出ない」「眠りが浅い」「胃腸の調子が悪い」など不調を訴える人が急増します。

実はこれ、自律神経の乱れが大きく関係しているケースが多いです。この記事では、季節の変わり目に起こる体調不良の原因とその背景にある自律神経の働き、そしてその対策について詳しく解説します。

季節の変わり目に起こる体調不良とは?

まずは、季節の変わり目によく見られる症状を確認しておきましょう。

✔なんとなく体がだるい、重い

✔朝起きるのがつらい

✔頭痛や肩こりがひどくなる

✔お腹がゆるくなる・便秘が続く

✔めまい・立ちくらみが増える

✔寝つきが悪い、夜中に目が覚める

✔気分が沈みがち、不安感が増す

✔やる気が出ない・集中できない

これらの不調に共通するのが「自律神経のバランスの乱れ」です。

自律神経とは?なぜ体調に影響するのか?

自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、内臓・血管・呼吸・代謝・体温調節などを24時間コントロールしている神経のことです。

自律神経は大きく分けて2種類あります。

・交感神経:活動時や緊張状態で働く(心拍数↑、血圧↑)

・副交感神経:リラックス時や休息時に働く(胃腸の活動↑、睡眠の質向上)

この2つの神経がシーソーのようにバランスをとることで健康が保たれているのですが、季節の変わり目にはこのバランスが乱れやすくなります。

 

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季節の変わり目に自律神経が乱れる理由とは?

1. 気温や湿度の急変化

たとえば春先なら「昼は20℃超えなのに朝晩は10℃以下」、秋口には「日中暑いのに朝は肌寒い」など、一日の中で寒暖差が大きくなります。

この寒暖差が5℃以上になると体はストレスを感じやすく、体温調節に関わる自律神経がうまく調節できなくなります。

2. 日照時間の変化

特に秋や冬にかけて「朝起きるのがつらい」「日中眠い」「気分が落ち込む」といった症状が多くなるのは、日照時間の減少によりセロトニン分泌が低下するためです。

セロトニンは自律神経を整えるホルモンで、体内時計のリズムを整える役割も担っています。

3. 気圧の変動

台風が多い秋や、低気圧と高気圧が頻繁に入れ替わる季節は、気圧の影響で耳の奥にある「内耳」が刺激を受け、自律神経が乱れやすくなります

これにより、めまいや頭痛、関節の痛みなどが起こりやすくなります。

4. 生活リズムの乱れ

季節の変わり目は、新学期・異動・引っ越し・行事など「生活の変化」が多い時期でもあります。ストレスや睡眠不足、食事の乱れが加わると、ますます自律神経が不安定になります。

特に影響を受けやすい人の特徴

・女性(特に更年期世代)

ホルモンバランスと自律神経は密接に関係しているため、女性のほうが影響を受けやすい傾向があります。

・普段から冷えやすい人、低血圧の人

寒暖差に弱く、自律神経の働きが不安定になりやすい体質です。

・ストレスを抱えている人

心と自律神経はつながっており、精神的な不安や悩みも大きな要因になります。

・睡眠の質が悪い人・運動不足の人

回復力が低下し、自律神経の切り替えがうまくできません。

自律神経の乱れを整えるためにできる5つのセルフケア

1. 朝日を浴びる

起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、自律神経のリズムも整います。

2. 軽い運動を習慣にする

ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、毎日15〜30分の軽い運動は副交感神経の働きを高めてくれます。

3. 寒暖差対策をする

春や秋でも薄手の羽織りものや腹巻き、レッグウォーマーなどで温度調節を。自律神経への負担を軽減します。

4. お風呂でリラックス

38〜40℃程度のお湯に15分程度浸かることで、副交感神経が優位になり、心身がリセットされやすくなります。

5. スマホ・PCの見すぎに注意

ブルーライトは交感神経を刺激し、眠りを妨げます。寝る1時間前にはスマホを手放す習慣を

それでも不調が続く場合は?

自律神経の乱れが強い場合、整体や鍼灸など体の深部から整える施術が効果的なことがあります。

当院では、姿勢や背骨の歪みを整えることで神経の働きを促進し、自律神経の働きを整えるアプローチを行っています。

特に季節の変わり目に体調を崩しやすい方には、背骨や骨盤の歪みと呼吸の浅さが関係しているケースが多く見られます。

呼吸や姿勢、睡眠の質を見直すだけでも体調は大きく変わってきますので、「なんとなく不調が続く…」とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

まとめ

✔季節の変わり目に体調を崩す主な原因は「自律神経の乱れ」

✔気温差・気圧変動・日照時間・生活の変化が主な原因になる

✔セルフケアと整体を組み合わせることで回復力は高まる

症状が軽いうちからケアすることで、早く改善するケースが多いです。

「どうしても不調が抜けない…」と感じたら、あなたの自律神経が乱れているサインかもしれません。

体調を崩しやすい今こそ、自分の身体としっかり向き合ってみましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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