かかとが痛いのはなぜ?考えられる原因と見落とされがちな疾患を解説
2026年02月13日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、踵の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
「朝起きて一歩目が痛い」
「歩いているうちにかかとがズキッとする」
「特にぶつけた覚えはないのに、かかとが痛む」
このような症状で悩んでいる方は少なくありません。
かかとの痛みは、単なる疲れや靴のせいと思われがちですが、実は明確な原因や疾患が隠れていることも多いのが特徴です。しかも、放置することで慢性化し、日常生活に支障をきたすケースもあります。
この記事では、かかとが痛くなる理由を整理しながら、よくある原因と見落とされがちな疾患、そして対処の考え方について詳しく解説していきます。
かかとは体重と衝撃が集中する場所
まず理解しておきたいのは、かかとは歩行や立位のたびに体重と地面からの衝撃を最初に受ける部位だということです。そのため、わずかな負担の積み重ねでもダメージが蓄積しやすく、痛みとして表れやすい特徴があります。
特に、立ち仕事が多い人、長時間歩く人、運動量が急に増えた人は、かかとへの負担が知らないうちに増えていることがあります。
原因① 足底筋膜炎(もっとも多い原因)
かかとの痛みで最も多い原因が足底筋膜炎です。足の裏には、かかとから指の付け根まで伸びる「足底筋膜」という組織があります。この部分に繰り返し負担がかかることで炎症が起こり、痛みが出ます。
特徴として多いのは、
- 朝起きて最初の一歩が特に痛い
- 動いているうちに少し楽になる
- 長時間立った後に痛みが出る
といった症状です。足底筋膜炎は運動をしていない人にも起こるため、「スポーツしていないから違う」と自己判断されやすい点が注意点です。
原因② アキレス腱やその付着部の負担
かかとの後ろ側やや上の部分が痛む場合、アキレス腱やその付着部への負担が関係していることがあります。歩行や階段の昇り降り、立ち上がる動作などで違和感が出る場合は、この可能性を考えます。
特に、ふくらはぎの筋肉が硬い状態が続くと、アキレス腱を介してかかとに強い引っ張りが加わり、痛みが出やすくなります。
原因③ かかとの骨へのストレス(骨棘・疲労)
長期間の負担が続くと、かかとの骨にストレスがかかり、骨の変化が起こることがあります。
いわゆる「踵骨棘」と呼ばれる状態や、疲労による炎症です。
レントゲンで指摘されることもありますが、骨が原因というより、骨に負担をかけ続けている体の使い方が根本にあるケースが多いのが実情です。
原因④ 成長期のかかとの痛み(子ども)
子どもの場合、かかとの痛みは成長に伴う負担が関係していることがあります。運動量が多い時期に、骨の成長と筋肉のバランスが崩れることで、かかとに痛みが出やすくなります。
「成長痛だから仕方ない」と様子見されがちですが、痛みが続く場合は注意が必要です。
見落とされがちな原因① 足首・膝・股関節の影響
かかとが痛いからといって、原因が必ずしもかかとにあるとは限りません。実際には、足首の硬さや、膝・股関節の動きの悪さが影響しているケースも多くあります。
足首がうまく動かないと、衝撃を逃がせず、かかとに負担が集中します。
また、歩き方のクセによって、片側のかかとばかり痛くなることもあります。
見落とされがちな原因② 靴やインソールの問題
サイズが合っていない靴、クッション性の低い靴、かかとがすり減った靴を履き続けていると、かかとへの負担は確実に増えます。
特に注意したいのは
- 仕事用の靴
- スリッパやサンダル
- 古くなった運動靴
日常的に使うものほど、知らないうちに影響を与えています。
かかとの痛みを長引かせるNG行為
かかとの痛みを感じたとき、やってしまいがちな行動が回復を遅らせることがあります。
- 痛みがあるのに無理に歩き続ける
- 強くマッサージする
- 急にストレッチをやりすぎる
炎症が起きている状態で無理に刺激を加えると、かえって痛みが長引く原因になります。
放置するとどうなる?
かかとの痛みを放置すると、歩き方が変わり、膝や腰にまで負担が広がることがあります。
「最初はかかとだけだったのに、膝や腰も痛くなってきた」というケースは珍しくありません。痛みが軽いうちに対処することで、悪循環を防ぐことができます。
対処の基本的な考え方
かかとの痛みを改善するためには、
- どこに負担が集中しているのか
- なぜそこに負担がかかっているのか
この二点を整理することが重要です。単に湿布や安静だけで済ませるのではなく、体の使い方や動きのクセを見直す視点が、改善への近道になります。
まとめ
かかとの痛みは、足底筋膜炎やアキレス腱の負担など、いくつかの原因が重なって起こることが多い症状です。
痛む場所だけに注目するのではなく、歩き方や姿勢、日常生活のクセまで含めて考えることで、改善の糸口が見えてきます。
「そのうち治るだろう」と放置せず、違和感が続く場合は早めに治療をすることが大切です。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。







