骨挫傷とは?骨折と何が違う?症状・原因についてわかりやすく解説

2026年02月22日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ケガでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

「ぶつけただけなのに、いつまでも痛い」

「レントゲンでは異常なしと言われたけど、違和感が取れない」

こうした相談の中で、最近よく耳にするのが骨挫傷という言葉です。骨折ではないと言われる一方で、痛みが長引くため「本当に大丈夫なのか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

骨挫傷は、骨に起こる“内出血のような状態”で、見た目では分かりにくく、画像検査でも見逃されやすい特徴があります。

この記事では、骨挫傷とは何なのか、骨折との違い、起こりやすい症状や原因について、できるだけ分かりやすく解説します。

骨挫傷とは何か

骨挫傷とは、強い衝撃や転倒などによって骨の内部にダメージが生じた状態を指します。骨が完全に折れているわけではありませんが、骨の内部にある骨梁(こつりょう)という細かな構造が傷つき、内部で出血や炎症が起こっています。

イメージとしては、皮膚に青あざができるのと同じように、骨の中に“あざ”ができている状態です。ただし皮膚と違い、骨の内部で起こるため外見上はほとんど変化がありません。そのため、レントゲン検査では異常が映らないことも多く、「骨折ではないから大丈夫」と軽く見られてしまうケースもあります。

しかし実際には、体重をかけると強い痛みが出たり、押すと深部にズーンと響くような痛みを感じたりすることが特徴です。放置すると回復に時間がかかり、慢性的な痛みに移行することもあるため、適切な安静とケアが重要になります。

骨折との大きな違い

骨折は、骨にヒビが入ったり完全に折れたりして、骨の連続性が失われた状態を指します。骨の構造自体が断裂しているため、レントゲン検査でも比較的はっきり確認できるのが特徴です。一方、骨挫傷は骨の外側の形は保たれているものの、内部の骨梁が損傷し、微細な出血や炎症が起こっている状態です。

この違いから、

  • 骨折はレントゲンで分かりやすい
  • 骨挫傷はレントゲンでは写らないことが多い

という特徴があります。骨挫傷はMRI検査で初めて確認できるケースも多く、画像上で異常が見つからないまま「異常なし」と判断されてしまうこともあります。

そのため、「骨折ではありません」と言われたあとも強い痛みが続き、「本当に大丈夫なのか」と不安になる方が少なくありません。特に体重をかけたときの痛みや、押したときの深部痛が長引く場合は、骨挫傷の可能性を考える必要があります。適切な安静と負担軽減が回復の鍵になります。

骨挫傷が起こる主な原因

骨挫傷は、日常生活やスポーツの中で起こります。特別な事故でなくても、条件が重なると発生することがあります。

代表的な原因としては、

  • 転倒して体を強く打った
  • ジャンプの着地で強い衝撃がかかった
  • スポーツ中に相手と接触した
  • 同じ部位に繰り返し衝撃が加わった

などが挙げられます。一度の強い衝撃だけでなく、繰り返される負荷の蓄積でも起こる点が特徴です。

 

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骨挫傷に多い症状の出方

骨挫傷の症状は、骨折ほど激しくないことが多いため、軽く見られがちです。しかし、次のような特徴があります。

  • 押すとピンポイントで痛い
  • 動かすとズーンと響くような痛みがある
  • 腫れや熱感が出ることがある
  • 時間が経っても痛みがなかなか引かない

特に、「安静にしても完全には楽にならない」という点が、筋肉の打撲との違いとしてよく見られます。

なぜ痛みが長引きやすいのか

骨挫傷は、表面の傷ではなく骨の内部の回復が必要なため、治るまでに時間がかかります。骨の内部は血流が少なく、回復に時間を要する組織です。

そのため、

  • 痛みが数週間から数か月続く
  • 一度楽になっても再び痛む

といった経過をたどることも珍しくありません。

レントゲンで異常がないと言われる理由

骨挫傷は、骨の内部で起きている微細な損傷や出血のため、通常のレントゲン検査では写らないことが多いのが特徴です。痛みが強くても画像上は「異常なし」と判断されることがあり、必要に応じてMRI検査を行って初めて骨内部の損傷が確認されるケースもあります。

そのため、「異常なし=問題なし」とは限らない点が、骨挫傷の難しいところです。実際には体重をかけると強く痛んだり、押すと奥のほうに響くような痛みが続いたりすることがあります。無理をして動き続けると回復が長引く原因になります。

骨挫傷が起こりやすい部位としては、膝・足首・すね・腰・肩などが挙げられます。これらは日常生活やスポーツで体重や衝撃を受けやすい場所です。

特に膝や足首は転倒時に直接打ちやすく、腰や肩は強い接触や尻もちなどの衝撃で内部にダメージが残りやすい部位です。早期に適切な安静と負担軽減を行うことが回復の鍵となります。

骨挫傷と打撲の違い

骨挫傷は「打撲の一種」と思われがちですが、正確には異なります。打撲は主に筋肉や皮下組織などの軟部組織の損傷を指しますが、骨挫傷は骨の内部構造そのものにダメージが及んでいる状態です。つまり、目に見えない骨の中で炎症や出血が起きているという点が大きな違いです。

そのため、

  • 打撲より痛みが深い
  • 回復までに時間がかかる

といった特徴が出やすくなります。表面の腫れや内出血が軽度でも、体重をかけたときに強く痛んだり、ズーンと奥に響くような違和感が長引いたりするのはこのためです。

放置しても大丈夫なのか

軽度であれば適切に安静を保ち、負荷を減らすことで自然に回復することもあります。しかし、痛みを我慢してスポーツや仕事を続けると、骨内部の炎症が長引き、回復期間が数か月単位に延びることもあります。さらに、かばう動作が続くことで膝や腰など別の部位に二次的な負担がかかるリスクもあります。

「骨折じゃないから大丈夫」と軽視せず、早期に適切な対応を行うことが、長期化を防ぐ重要なポイントです。

回復のために大切な考え方

骨挫傷の回復で重要なのは、

  • 痛みの程度を正しく把握する
  • 無理な負荷をかけない
  • 回復の時間を見込む

この3点です。

表面的な痛みだけで判断せず、体の奥で起きている回復を待つ視点が大切になります。

まとめ

骨挫傷は、骨折のように骨が完全に折れているわけではありませんが、骨の内部にダメージが生じている状態です。骨の中で微細な損傷や出血、炎症が起きているため、見た目では分かりにくく、レントゲン検査でも異常が映らないことが少なくありません。

そのため「骨折ではありません」と言われ安心してしまうケースもありますが、実際には強い痛みや違和感が長期間続くことがあります。

特に体重をかけたときの痛み、押したときに奥に響くような感覚、動作時の鋭い違和感などが続く場合は、骨内部の回復がまだ十分でない可能性があります。無理をして動き続けると炎症が長引き、結果的に回復までの期間が大きく延びてしまうこともあります。

「折れていないから大丈夫」と軽く考えず、痛みの強さや日々の変化を丁寧に観察することが重要です。違和感が続く場合は負荷を減らし、必要に応じて専門家に相談することで、より早い回復につながります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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