右背中が痛む原因とは?考えられる理由と見落とされがちなポイントを解説

2026年03月22日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、背中の痛みでお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

右背中がズキッと痛む、重だるさが続く、動かすと違和感がある。このような症状が出ると、「内臓が悪いのでは?」「何か重大な病気では?」と不安になる方も少なくありません。実際、右背中の痛みは左側よりも原因が分かりにくく、病院で検査を受けても「特に異常はありません」と言われてしまうケースも多い症状です。

しかし、右背中の痛みの多くは、命に関わる病気ではなく、姿勢・筋肉・関節・神経のバランスの崩れによって起こっています。問題は、その原因が日常生活の中に隠れていて、本人が気づきにくいことです。

この記事では、右背中が痛むときに考えられる原因と、見落とされやすいポイントを分かりやすく解説します。

右背中の痛みが起こりやすい理由

背中は、首・肩・胸・腰をつなぐ大きなエリアです。その中でも右側は、利き腕の影響や生活動作のクセが出やすく、左右差が生まれやすい部位です。

たとえば、

  • マウス操作が右手
  • 荷物を右で持つクセ
  • 右を向いてスマホを見る
  • 右足に体重をかけて立つ

こうした日常の積み重ねが、背骨や肩甲骨の動きを偏らせ、右背中に負担を集中させてしまいます。さらに、これらのクセは無意識に繰り返されるため、自分では気づきにくいのが特徴です。気づかないまま長期間続くことで、筋肉の緊張や関節の動きの制限が蓄積され、ある日突然「痛み」として現れるケースも少なくありません。

また、右利きの人は作業の多くを右側で行うため、体の使い方が片側に偏りやすくなります。その結果、右側の筋肉ばかりが酷使され、回復が追いつかず、慢性的な負担となって痛みにつながることがあります。

筋肉の緊張による右背中の痛み

もっとも多い原因が、筋肉の過緊張です。特に影響を受けやすいのは、肩甲骨の内側から背骨にかけての筋肉や、肋骨に沿って走る筋肉です。

長時間のデスクワークやスマホ操作で前かがみの姿勢が続くと、背中の筋肉は常に引き伸ばされ、血流が悪くなります。その結果、疲労物質がたまり、鈍い痛みや重だるさとして感じられるようになります。

右側だけに痛みが出る場合、左右どちらかの筋肉ばかりが使われている可能性が高いです。さらに、筋肉は一部が過剰に働くと、その周囲の筋肉にも影響を及ぼします。つまり、一箇所の緊張が連鎖的に広がり、背中全体のバランスを崩してしまうこともあります。

また、血流の悪さが続くと、筋肉の柔軟性が低下し、ちょっとした動きでも痛みを感じやすくなります。これにより、「動かすと痛いから動かさない」という状態になり、さらに筋肉が硬くなるという悪循環に陥ることもあります。

姿勢の崩れが引き起こす影響

猫背や前かがみ姿勢が続くと、背骨の動きが悪くなり、胸椎と呼ばれる背中の中央部分の可動性が低下します。特に、胸椎が硬くなると肩甲骨の動きが制限され、背中の一部に負担が集中します。

この状態が続くと、

  • 深呼吸がしにくい
  • 背中が常に張っている
  • 片側だけ重い

といった症状が現れやすくなります。右背中の痛みは、姿勢の崩れを体が知らせてくれているサインとも言えます。

さらに、姿勢の崩れは見た目だけの問題ではなく、内臓や呼吸にも影響を与えます。胸が圧迫されることで呼吸が浅くなり、酸素の取り込みが低下することで疲れやすさやだるさにつながることもあります。また、姿勢が悪い状態では筋肉の使い方も偏るため、特定の部位に負担が集中しやすくなります。

このように、右背中の痛みは単なる筋肉の問題ではなく、日常の姿勢や体の使い方の積み重ねによって起こるケースが多いです。だからこそ、痛みのある部分だけでなく、体全体のバランスを見直すことが重要になります。

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肋骨や肩甲骨の動きの低下

背中の痛みは、骨そのものではなく「動きの悪さ」から生じることが多いです。肋骨や肩甲骨は、本来呼吸や腕の動きに合わせて細かく動いています。

しかし、運動不足や同じ姿勢の繰り返しによってこれらの動きが硬くなると、周囲の筋肉や神経に負担がかかり、痛みとして表れます。

右背中の痛みが、

  • 腕を動かしたとき
  • 体をひねったとき
  • 深呼吸したとき

に強くなる場合、この可能性が考えられます。

自律神経との関係

意外と見落とされやすいのが、自律神経の影響です。背骨の周囲には自律神経が走っており、姿勢の乱れや筋肉の緊張が続くと、神経の働きにも影響を与えます。

その結果、

  • 痛みが日によって変わる
  • 天気や気圧で悪化する
  • 夜になると痛みが強くなる

といった特徴が出やすくなります。検査では異常が出ないのに症状が続く場合、自律神経のバランスが関係しているケースも少なくありません。

内臓由来の痛みとの見分け方

右背中の痛みで多くの人が不安になるのが、内臓の病気です。確かに、胆のうや肝臓など、右側に位置する臓器の影響で背中に痛みが出ることもあります。

ただし、内臓由来の痛みには特徴があります

  • 安静にしていても強く痛む
  • 発熱や吐き気を伴う
  • 食事と痛みが連動する

こうした症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。一方で、動いたときに痛みが変化する、姿勢で楽になる場合は、筋肉や関節由来の可能性が高いと言えます。

右背中の痛みを悪化させやすい生活習慣

右背中の痛みが長引く人には、共通する生活習慣があります。長時間座りっぱなし、スマホを覗き込む姿勢、運動不足、睡眠不足などが重なると、回復する時間が取れず、痛みが慢性化しやすくなります。

また、痛みがあるからといって動かさずにいると、かえって血流が悪くなり、症状が改善しにくくなるケースもあります。特にデスクワーク中心の生活では、同じ姿勢が何時間も続くことで筋肉が固まりやすく、右側ばかりに負担がかかる状態が固定されてしまいます。

さらに、エアコンの効いた環境で体が冷えていると、筋肉はより緊張しやすくなります。冷えと血流の低下が重なることで、回復力が落ち、痛みが抜けにくくなるのも特徴です。加えて、ストレスが多い状態では無意識に体に力が入り、背中の筋肉が常に緊張してしまうこともあります。

このように、日常の何気ない習慣の積み重ねが、右背中の痛みを悪化させる要因になっているケースが非常に多いです。

今すぐできる対処の考え方

右背中の痛みを感じたときは、まず「動かして悪化するのか、楽になるのか」を確認することが重要です。軽く肩や背中を動かして楽になる場合は、無理のない範囲で動かした方が回復しやすい傾向があります。

また、

  • 長時間同じ姿勢を避ける
  • 肩甲骨を動かす意識を持つ
  • 呼吸を深く行う

といった習慣を取り入れるだけでも、背中への負担は軽減されます。

さらに意識したいのが、「固めないこと」です。痛みがあると無意識に体をかばって動かさなくなりますが、これがかえって筋肉の緊張を強めてしまいます。こまめに体勢を変える、軽くストレッチをするなど、小さな動きを積み重ねることが回復を早めるポイントです。

また、呼吸も非常に重要です。浅い呼吸が続くと肋骨や背中の動きが制限され、筋肉の緊張が抜けにくくなります。ゆっくりと深く呼吸することで、背中全体が動きやすくなり、リラックスしやすくなります。

無理に治そうとするのではなく、「負担を減らしながら動かす」という意識を持つことが、右背中の痛みを改善するための大切な考え方です。

まとめ

右背中が痛む原因は一つではなく、姿勢の崩れ、筋肉の緊張、関節や肋骨の動きの低下、自律神経の乱れなど、複数の要因が重なって起こることがほとんどです。

検査で異常がないと言われた場合でも、体の使い方や日常生活を見直すことで改善が期待できるケースは少なくありません。痛みを我慢し続けるのではなく、「なぜ右側だけに負担がかかっているのか」という視点で体を見直すことが、改善への第一歩になります。

右背中の痛みが続いている方は、まず生活習慣と姿勢を振り返ってみてください。それだけでも、背中への負担が減ってくるケースは多いです。

さらに重要なのは、「無意識のクセ」に気づくことです。普段の動作や姿勢は無意識に繰り返されているため、自分では気づきにくいですが、そこに負担の原因が隠れていることが多いです。例えば、座っているときにいつも同じ側に体重をかけている、カバンを片側だけで持っているなど、小さな習慣の積み重ねが左右差を生み出します。

また、背中だけをケアするのではなく、首や肩、骨盤といった全身のバランスを見ることも大切です。体はつながっているため、どこか一箇所の問題が別の部位に影響を与えることは珍しくありません。部分ではなく全体を整える意識を持つことで、再発しにくい状態へと近づいていきます。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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