ギヨン管症候群とは?症状・原因・治療について専門家が解説

2026年01月14日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、ギヨン管症候群でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

手の小指や薬指がしびれる、力が入りにくい、細かい作業がやりづらい。こうした症状が続いているにもかかわらず、整形外科で「レントゲンは異常なし」「様子を見ましょう」と言われ、不安を感じている方も少なくありません。

その症状、ギヨン管症候群が原因かもしれません。ギヨン管症候群は、手首にある神経の通り道が圧迫されることで起こる神経障害で、早期に原因へアプローチしなければ、しびれや筋力低下が長引くことがあります。

この記事では、ギヨン管症候群の特徴的な症状、起こる原因、そして改善・治療の考え方について詳しく解説します。

ギヨン管症候群とは?

ギヨン管症候群とは、手首の小指側にある「ギヨン管」というトンネル状の構造で、尺骨神経が圧迫されることで起こる神経障害です。

尺骨神経は、小指・薬指の感覚や、指を広げたり閉じたりする筋肉の働きに深く関与しています。そのため、ギヨン管で神経が圧迫されると、感覚異常だけでなく、手の動きにも影響が出やすくなります。

肘で神経が圧迫される「肘部管症候群」と混同されやすいですが、ギヨン管症候群は圧迫部位が「手首」である点が大きな違いです。

ギヨン管症候群の主な症状

ギヨン管症候群では、以下のような症状がみられます。

小指・薬指のしびれや感覚異常

最も多い症状が、小指や薬指のしびれです。ピリピリする、感覚が鈍い、触った感じが左右で違うなど、違和感から始まることが多く、初期段階では痛みがほとんど出ないケースもあります。

手の力が入りにくい

神経の圧迫が進行すると、指をしっかり閉じられない、物をつかみにくいといった筋力低下が現れます。ペットボトルのフタが開けづらい、箸やペンが使いにくいと感じる方も少なくありません。

指の動きが不自然になる

症状が進むと、指を揃える・広げるといった細かい動作が難しくなり、手の動きにぎこちなさが出てきます。放置すると、筋肉がやせてしまうこともあります。

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ギヨン管症候群が起こる原因

ギヨン管症候群は、単なる「使いすぎ」だけで起こるわけではありません。実際には、日常生活での負担の積み重ね+身体の使い方の問題が重なって発症することが多いです。

手首への繰り返しの圧迫

  • 自転車やバイクのハンドルを長時間握る
  • 手首を机に強く当ててパソコン作業をする
  • 工具や重い物を頻繁に持つ

こうした動作は、手首の小指側に圧が集中しやすく、ギヨン管で神経を圧迫しやすくなります。

手首の柔軟性低下

手首の動きが硬くなったり、骨の位置関係が崩れると、神経の通り道が狭くなります。特に、前腕や肘、肩の動きが悪い方ほど、手首に負担が集中しやすい傾向があります。

姿勢の影響

猫背や巻き肩、首・肩の緊張が強い姿勢が続くと、腕全体の神経の流れが悪くなり、末端である手首に症状が出やすくなります。

放置するとどうなる?

ギヨン管症候群を放置すると、しびれが慢性化し、改善に時間がかかるようになります。

  • しびれが常に続く
  • 手の筋肉がやせる
  • 指の動きが戻りにくくなる

この状態になると、保存療法だけでは改善が難しくなることもあり、早期の対応が非常に重要です。

ギヨン管症候群の治療・改善の考え方

治療は症状の程度によって異なりますが、基本的には次のような流れになります。

負担を減らすことが第一

まずは、手首にかかる圧迫や負担を減らすことが重要です。作業環境の見直しや、手首を強く当てない工夫が必要になります。

神経の通り道を整える

手首だけでなく、肘・前腕・肩・首まで含めて、神経の流れを妨げている要因を整えることで、回復が早まるケースは多くあります。

姿勢・使い方の改善

日常の姿勢や身体の使い方を見直さなければ、再発しやすいのも特徴です。一時的に良くなっても、原因が残っていれば再び症状が出てしまいます。

まとめ

ギヨン管症候群は、手首の神経圧迫によって起こる見逃されやすい症状です。「しびれくらい大丈夫」と軽く考えていると、長期化しやすく、改善にも時間がかかります。

小指や薬指のしびれ、手の力が入りにくい感覚が続いている場合は、単なる疲労や使いすぎではなく、神経の問題が隠れている可能性があります。

早い段階で適切な対処を行うことが、症状改善への近道です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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