ストレッチしても治らないオーバーユース…本当の原因は「使いすぎ」ではない?
2025年12月28日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、スポーツ障害でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。
ストレッチしても治らないオーバーユース…本当の原因は「使いすぎ」ではない?
「オーバーユースですね」
「使いすぎなので休みましょう」
スポーツをしている人なら、一度はこう言われたことがあるかもしれません。確かにオーバーユースは“繰り返しの負荷”によって起こる障害ですが、実際の現場では休んでも、ストレッチしても、なかなか良くならないケースが非常に多く見られます。
なぜでしょうか。それは、本当の原因が“使いすぎ”そのものではないケースが多いからです。
この記事では、「ストレッチを頑張っているのに治らない」「練習量を減らしても再発する」オーバーユースの背景にある、見落とされがちな本当の原因について詳しく解説していきます。
オーバーユースとは何か?
オーバーユースとは、特定の部位に繰り返し同じ負荷がかかり続けることで起こる障害の総称です。野球肘、テニス肘、シンスプリント、オスグッド、アキレス腱炎、腱鞘炎なども、広い意味ではオーバーユースに含まれます。
ただし重要なのは、「使いすぎ=悪」ではないという点です。
同じ練習量でも、
- 痛くなる人
- まったく問題ない人
が存在します。ここに、オーバーユースの本質があります。
ストレッチしても治らない理由①「負担が集中する体の使い方」
オーバーユースで痛みが出る人の多くは、体の使い方に偏りがあります。
例えば、
- 股関節がうまく使えず膝に負担が集中
- 足首が硬く、すねやアキレス腱にストレスが集中
- 体幹が不安定で、腕や肩だけで動作を繰り返している
この状態でいくらストレッチをしても、また同じ場所に同じ負担がかかるため、再発を繰り返すのです。
つまり問題は筋肉の硬さではなく、「動作の中で、どこに負担が集まっているか」にあります。
ストレッチしても治らない理由②「関節の動きが悪いまま」
筋肉ばかり注目されがちですが、実はオーバーユースでは関節の可動性低下が大きく関係しています。
- 足首がうまく曲がらない
- 股関節が詰まって動かない
- 胸椎が硬く回旋できない
こうした状態では、本来分散されるはずの衝撃や負荷が、一部の組織に集中します。
ストレッチで筋肉を伸ばしても、関節そのものが正しく動いていなければ意味がないのです。
ストレッチしても治らない理由③「姿勢・アライメントの崩れ」
オーバーユースが長引く人に共通するのが、姿勢や骨格バランスの崩れです。
- 骨盤が傾いている
- 左右の足の長さや荷重バランスが違う
- 反り腰、猫背、巻き肩が強い
こうした状態では、日常生活の時点で“すでに片側に負担がかかっている”ため、運動をすれば当然、その部位が悲鳴を上げます。
これは練習量の問題ではなく、体の土台の問題です。
「休めば治る」は通用しないケースがある
確かに、炎症が強い初期段階では安静は必要です。ですが、休む→再開する→また痛くなるを繰り返している場合、それは「休み方」ではなく「体の状態」が問題です。
負担のかかる構造をそのままにして運動を再開すれば、痛みが戻るのは当然と言えます。
本当に見るべきは「なぜそこに負担がかかるのか」
オーバーユースを本気で改善するには、次の視点が欠かせません。
- どの関節が動いていないのか
- どこで代償動作が起きているのか
- 左右差、前後差はどうか
- 姿勢と動作が一致しているか
これらを無視して、「とりあえずストレッチ」「とりあえずアイシング」では、改善は一時的です。
オーバーユースは「体からの警告」
オーバーユースは、「もう限界」という体からのサインです。それは単なる使いすぎではなく、間違った使い方を続けていることへの警告でもあります。
痛みが出ている部位だけを見るのではなく、体全体のつながりとして原因を考えることが、
再発を防ぐための唯一の方法です。
まとめ|治らないオーバーユースには理由がある
ストレッチしても治らないオーバーユースには、必ず理由があります。
- 負担が集中する体の使い方
- 関節の可動性低下
- 姿勢や骨格バランスの崩れ
これらを見直さずに、「使いすぎだから仕方ない」と片付けてしまうのは非常にもったいないことです。
痛みを我慢して続けるのではなく、なぜその痛みが出ているのかを正しく理解すること。
それが、長く競技を続けるために大切なことです。
投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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