寝ても疲れが取れない原因は枕?合わない枕が体に与える影響について

2026年02月20日

茨木市のまつお鍼灸整骨院では、身体の不調でお悩みの方へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

しっかり睡眠時間を確保しているのに、朝起きた瞬間から体が重い。首や肩がこわばっていて、「本当に寝たのかな?」と感じる。そんな状態が続いている場合、原因は睡眠時間ではなく枕が合っていないことにあるかもしれません。

枕は単なる寝具ではなく、睡眠中の首・肩・背骨の状態を左右する重要な要素です。合わない枕を使い続けると、体は休んでいるようで実は一晩中緊張したままになり、疲労が抜けにくくなります。

この記事では、なぜ枕が合わないと疲れが取れないのか、体の中で何が起きているのかを分かりやすく解説します。

枕の役割は「頭を支える」だけではない

多くの人は、枕の役割を「頭を乗せるもの」と考えがちです。しかし実際には、枕の本当の役割は首のカーブを支え、背骨全体のバランスを保つことにあります。

人の背骨は、横から見るとゆるやかなS字カーブを描いています。寝ている間もこのカーブが保たれていることで、筋肉や関節、神経が無理なく休むことができます。

枕が合わないと、このバランスが崩れ、首や肩に余計な負担がかかり続けてしまいます。

 

合わない枕が疲労を残す最大の理由

合わない枕を使っていると、睡眠中にもかかわらず、首や肩の筋肉が常に働かされる状態になります。
本来、睡眠中は筋肉の緊張がゆるみ、血流が回復する時間です。

しかし、

  • 首が持ち上がりすぎている
  • 頭が沈み込みすぎている
  • 首がどこにも支えられていない

こうした状態では、筋肉が力を抜けず、「休めない睡眠」になってしまいます。

枕が高すぎる場合に起こる影響

枕が高すぎると、首が前に押し出される姿勢になります。これは、起きているときの「前かがみ姿勢」を寝ている間も続けている状態です。

その結果、

  • 首の後ろの筋肉が引き伸ばされ続ける
  • 肩がすくんだ状態になる
  • 呼吸が浅くなる

といった影響が出やすくなります。
朝起きたときに首が痛い、肩がパンパンに張っている人は、このパターンが多く見られます。

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枕が低すぎる場合に起こる影響

一方で、枕が低すぎる場合も問題です。
頭が後ろに倒れた状態になると、首の前側が伸ばされ、首全体の安定性が失われます。

この状態では、

  • 首の筋肉が不安定になり力が入りやすい
  • 寝返りが増えて眠りが浅くなる
  • 起床時に首がだるく感じる

といった症状が出やすくなります。

「柔らかすぎる枕」も要注意

高さが合っていても、素材が柔らかすぎる枕は注意が必要です。
柔らかすぎる枕は、寝返りのたびに形が大きく変わり、首の位置が安定しません。

その結果、体は無意識に姿勢を保とうとして、筋肉を使い続けてしまいます。
これも、寝ても疲れが取れない原因の一つです。

合わない枕と自律神経の関係

枕が合わず首に負担がかかると、首周辺を通る自律神経にも影響が出やすくなります。
自律神経は、睡眠の質や疲労回復と深く関係しており、ここが乱れると「寝たはずなのに回復しない」状態になります。

特に、

  • 寝つきが悪い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 夢を多く見る

といった人は、枕による首の緊張が関係しているケースもあります。

朝の症状が教えてくれる「枕が合っていないサイン」

枕が合っていない場合、朝の体には分かりやすいサインが出ます。

  • 首が回しにくい
  • 肩こりが悪化している
  • 頭が重い
  • 寝たのにスッキリしない

これらは、「睡眠中に体が回復できていない」というサインです。

寝返りと枕の関係

疲労回復のためには、適度な寝返りが必要です。
枕が合っていないと、寝返りが打ちづらくなったり、逆に多すぎて眠りが浅くなったりします。

良い枕は、

  • 仰向けでも横向きでも首を支えられる
  • 寝返りを邪魔しない

という特徴を持っています。

「高い枕=良い枕」ではない

よく誤解されがちですが、高価な枕や話題の枕が、必ずしも自分に合うとは限りません。
体格、首のカーブ、寝姿勢の癖によって、合う枕は人それぞれ違います。

大切なのは、「使っていて首や肩が楽かどうか」「朝の体が軽いかどうか」という感覚です。

枕を見直すときの考え方

枕を選ぶときは、

  • 今の寝方(仰向けが多いか、横向きが多いか)
  • 首のカーブの強さ
  • 肩幅

といった点を考慮する必要があります。

また、いきなり枕を買い替えるのではなく、タオルを使って高さを微調整するだけでも、体の感じ方が変わることがあります。

枕だけで解決しないケースもある

注意したいのは、枕を変えても疲れが取れない場合です。
その場合、

  • 首や背中の硬さ
  • 姿勢のクセ
  • 日中の体の使い方

といった要因が関係していることも少なくありません。

まとめ

寝ても疲れが取れない原因が、必ずしも睡眠時間や年齢のせいとは限りません。合わない枕を使っていると、睡眠中も首や肩が休まらず、疲労が蓄積してしまいます。

枕は、

  • 首のカーブを自然に支える
  • 寝返りを邪魔しない
  • 朝の体が軽く感じられる

この3点を満たしているかが大切です。

「最近疲れが抜けない」と感じている方は、一度、枕と寝姿勢を見直してみてください。
それだけでも、睡眠の質と翌朝の体の軽さは大きく変わる可能性があります。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

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