骨盤矯正にはどんな効果がある?骨盤矯正をするメリットについて解説!!

2024年04月3日

まつお鍼灸整骨院では、骨盤矯正に関しての、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

骨盤は上半身と下半身をつなぐ重要な部位で、左右の寛骨・仙骨・尾骨で構成されています。

ですが、骨盤は日々の生活習慣などによって歪むことがあります。

その歪みがさまざまな身体のトラブルの原因になります。

この記事では、骨盤矯正の効果について、骨盤矯正を受けことで、どのように体に良い影響を与えるのか、具体的に解説していきます。

骨盤矯正で体の悩みを解消したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください!!

骨盤矯正の効果について

骨盤矯正とは、妊娠や出産、普段の姿勢、運動不足、加齢などによって歪んだ骨盤を整えることで身体の不調を改善するために行ないます。

骨盤は体の中心となる部分で、骨盤が歪むと体のバランスや姿勢に悪影響を及ぼします。

今回は骨盤矯正を受けることで期待できる効果について説明していきます。

 

・腰痛や肩こりなどの筋肉や関節の痛みの改善

骨盤が歪むと、骨盤周りの筋肉や骨盤から上下に伸びる筋肉に負担がかかります。その結果、腰や肩、首などにも負担がかかり痛みが生じます。

骨盤矯正によって、骨盤の位置が整うと筋肉の緊張が緩和し、肩こりや腰痛などの痛みが和らぎます。

 

・頭痛や目の疲れなどの神経系の不調の改善

骨盤が歪むと、背骨にも影響が及びます。背骨に歪みが生じると、神経や血管が圧迫されて、頭痛や目の疲れなどの神経系の不調が起こります。

骨盤矯正によって、背骨や頭蓋骨の歪みも調整され、神経や血管の流れが改善されます。

 

・冷えやむくみなどの血行不良の改善

骨盤が歪むと、骨盤内の血液やリンパの流れが悪くなります。そのため、下半身に血液や水分が溜まりやすくなり、冷えやむくみなどの血行不良の症状が現れます。

骨盤矯正によって、骨盤内の循環が良くなると、冷えやむくみなどが改善されます。

 

・便秘や生理痛などの女性特有の悩みの改善

骨盤には子宮や卵巣などが保護されています。骨盤が歪むと、これらの臓器が圧迫され、ホルモンバランスにも影響が出ます。その結果、便秘や生理痛などの女性特有の悩みが起こります。

 

・姿勢やスタイルの改善

骨盤は全身の骨格の土台となる部分です。骨盤が歪むと、全身の骨格のバランスが崩れ、姿勢が悪くなります。姿勢が悪いと、見た目にも老けて見えたり、スタイルが悪くなったりします。

骨盤矯正によって、骨盤の位置が整い、姿勢やスタイルが改善されます。

 

・身体全体のシェイプアップ効果

骨盤が歪むと、骨盤まわりの筋肉や骨盤から上下に伸びる筋肉の働きが低下します。そのため、基礎代謝が下がります。

基礎代謝が下がると、脂肪が燃焼しにくくなり、太りやすくなります。骨盤矯正によって、骨盤の位置が整い、筋肉の動きが良くなります。

筋肉量が増え、基礎代謝が上がると、脂肪が燃焼しやすくなり、身体全体のシェイプアップ効果が期待できます。

 

・内臓の機能改善

骨盤は内臓を支える役割も果たしています。骨盤が歪むと、内臓が圧迫され、内臓の機能が低下します。

そのため、消化不良や胃もたれなどの消化器系の不調や、免疫力の低下などの免疫系の不調が起こります。骨盤の歪みが整うと内臓の働きも良くなってきます。

 

・ストレスの緩和

骨盤が歪むと、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は、交感神経と副交感神経の二つの神経系からなり、心拍数や血圧、呼吸などの生命維持に関わる機能を調節しています。

交感神経は、緊張や興奮などのストレスに対応するために活性化されます。

 

副交感神経は、リラックスや回復などの休息に対応するために活性化されます。

自律神経のバランスが崩れると、交感神経が過剰に働き、副交感神経が低下します。その結果、ストレスが溜まりやすくなります。

骨盤矯正によって、骨盤の位置が整い、自律神経のバランスが回復します。自律神経のバランスが回復すると、ストレスが緩和されます。

 

・新陳代謝アップ

骨盤矯正によって、骨盤の位置が整うことで全身の血行が促進されます。血行が良くなると、酸素や栄養素が細胞に届きやすくなり、老廃物が排出されやすくなります。

その結果、新陳代謝が向上します。新陳代謝が向上すると、ダイエットや美肌などの美容効果や、免疫力の向上などの健康効果が期待できます。

 

・免疫力の向上

骨盤矯正によって、骨盤の位置が正しくなると、自律神経のバランスが整います。自律神経は、免疫系にも影響を与えます。

骨盤が歪んでいると、交感神経が優位になり、免疫力が低下しやすくなります。骨盤矯正によって、副交感神経が優位になり、免疫力が向上します。

 

・睡眠の質の向上

骨盤矯正によって、骨盤の位置が正しくなると、筋肉や関節の痛みや動きが改善されます。そのため、寝つきが良くなり、睡眠の質が良くなります。

また、自律神経のバランスが整うことで、睡眠中のリラックス効果も高まります。

 

・呼吸の改善

骨盤矯正によって、骨盤の位置が正しくなると、背骨や肋骨の動きがスムーズになります。そのため、呼吸が深くなり、呼吸がしやすくなります。

 

・バランス感覚の向上

骨盤矯正によって、骨盤の位置が正しくなると、身体の重心が安定します。

そのため、バランス感覚が向上し、転倒や捻挫などの事故を防ぐことができます。

 

・肌荒れの改善

骨盤矯正によって、骨盤の位置が正しくなると、血行やリンパの流れが良くなります。その結果、肌に必要な栄養素や水分が十分に届き、老廃物や毒素が排出されます。

これによって、肌荒れやニキビなどの肌トラブルが改善されます。

 

骨盤矯正の効果についてまとめ

骨盤のゆがみは腰痛や姿勢・冷えやむくみなどさまざまなトラブルを引き起こす原因となります。

骨盤のゆがみを整えると様々なメリットがありますので骨盤のゆがみが気になる人や、体の不調や姿勢のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

骨盤のゆがみでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

危険!!ストレートネックだと思っていたら頚椎が逆カーブしていた!!頚椎後弯について解説!!

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックと思っていたら頚椎が後弯していた!!

頚椎の後弯ってあんまり聞いたことがないかもしれませんが、実際に頚椎が後弯している人はけっこういてます。

一般的には、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、現代人特有の生活習慣が原因で「ストレートネック」になると思いがちですが、もっと悪化すると頚椎が後ろに曲がってきます。

この記事では、ストレートネックと頚椎後弯の違いについて詳しく解説します。

正常な頚椎について

正常な頚椎は前方に生理的にカーブしています。この自然なカーブは「頚椎の生理的前弯」と呼ばれ、人間の頭の重さを支えるためのクッションの役割をしてくれます。

人の頭の重さは約6キロほどありますが、この頭の重さを支えるためには頚椎のカーブはとても大切になります。

こちらが頚椎の正常なカーブ

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ストレートネックとは?

ストレートネックとは首の自然なカーブが失われ、直線的になってしまう状態を指します。この状態になると、首や肩周りの筋肉に余計な負荷がかかり、痛みや不快感の原因となります。

ストレートネックは、不適切な姿勢を長時間続けることでなることがほとんどで、特に現代の生活習慣が大きく関与しています。デスクワークやスマートフォンの長時間使用は、ストレートネックになる大きな要因の一つです。

こちらがストレートネックのレントゲン写真

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頚椎の後弯とは?

頚椎の後弯とは、首のカーブが通常とは逆方向に弯曲してしまう状態を指します。最近は、子供でも頚椎が後弯しているケースがあります。

頚椎が後方に弯曲することで、神経への圧迫や周囲の筋肉への負担が増加し、痛みや不快感、さらには手のしびれやなど、さまざまな症状を引き起こす可能性がありますし頚椎ヘルニアになるリ高まります。

こちらが頚椎の後弯

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頚椎後弯の原因と体に与える影響

頚椎後弯の主な原因として、姿勢の悪さと高い枕を長期間使用することが挙げられます。

姿勢の悪さ

現代社会では、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用が日常化しています。これらの活動中に前かがみの姿勢を続けることで、首への負担が増加し、頚椎の自然なカーブが失われてしまいます。

特に、画面を見下ろす角度で長時間過ごすことは、首の前にかかる重さを増加させ、頚椎後弯のリスクを高めます。正しい姿勢を意識し、定期的に体勢を変えるなど生活習慣を見直すことも大事です。

高い枕を長期に渡って使用する

睡眠中は、一日のうちで最も長い時間、体が一定の姿勢を保つ時間です。このとき、頚椎に自然なカーブを提供できない高い枕を使用すると、首が不自然な角度で固定され、頚椎後弯を引き起こす原因となります。

理想的な枕は、横になった際に頭と頚椎が一直線になる高さのものです。枕の高さが適切でないと、睡眠中に無意識のうちに首に負担をかけ、長期間にわたって高い枕を使用すると頚椎が後弯してくることがあります。

 

頚椎後弯がもたらす影響は多岐にわたります。首や肩の痛みはもちろん、頚椎の異常なカーブが神経や血管に圧迫を加えることで、手足のしびれや筋力の低下、さらにはめまいや頭痛など、生活の質を大きく低下させる症状が現れることもあります。

特に、頚椎後弯による神経圧迫は、日常生活におけるさまざまな活動の制限につながることも少なくありません。

また、頚椎後弯は、頭痛やめまいなどの自律神経系への影響も考えられ、これらの症状が精神的なストレスを増大させることもあります。

 

頚椎後弯かどうかを知るためには?

頚椎が後弯しているかを知るためにはレントゲンを撮ればわかります。ストレートネックもそうですが頚椎の後弯も触っただけではわかりません。

首のコリや痛みがなかなかよくならなかったり頭痛やめまいなどほかの症状が出ている場合はもしかしたら頚椎が後弯している可能性もあります。

 頚椎後弯の施術について

頚椎後弯の施術はストレートネックの施術よりも長期に渡ることがほとんどです。ですが施術を行っていくことで少しずつ頚椎の後弯が改善してくるケースもありますので放っておいてはいけません。

 

まとめ

首の痛みや不快感は、単にストレートネックによるものだけではなく、頚椎後弯という深刻な状態が原因である場合もあります。

  1. 頚椎後弯は、神経圧迫や周囲の組織への影響など、深刻な症状を引き起こす可能性があるため、できるだけ早く施術を行うことが必要になります。

もし首の痛みや不快感が続く場合は、一度ご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

肩こりは放っておいて大丈夫?悪化するとストレートネックや頚椎症へとつながる恐れがある

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、肩こりでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

肩こりは放ってお言うてはダメ、悪化すると大変なことになる

 

肩こりでお悩みの方へ質問です。

首こりや肩こりに見舞われたとき、みなさんはいつもどのよに対処していますか?

1、辛いけど、仕事は忙しいし何とか我慢できるのでそのまま放っておく

2、行きつけのマッサージに行ってコリをほぐしてもらう

3、自分で運動やストレッチをしてしのいでいる

4、病院へ行ってどこか異常がないか調べてもらう

 

おそらく、ほとんどの人は1、2、3のどれかだと思います。よほどの痛みやコリがない限り肩こりで病院へ行く人は少ないと思います。

 

では、1、2もしくは3と答えた方にお聞きしますがその対処法によってあなたの首こりや肩こりは良くなりましたか?

 

おそらく『痛み』や『こり』を我慢しながら、ずっと引きずっている人がほとんどではないでしょうか?

 

マッサージや運動などでその時は良くなっても、仕事などで疲れがたまるたびに、ひどい肩こりに悩まされている方は非常に多いと思います。

 

また、首・肩がこる→マッサージをする、を繰り返していくうちにかえって症状がひどくなってしまったという人もいるのではないでしょうか?

 

肩こりでこんな症状はありませんか?

✅こりがひどくなるといつも頭痛や吐き気がする

✅いつも鉄板のように首や肩がガチガチになっている

✅肩こりだけでなくて手もしびれるときがある

✅くしゃみやせきをすると首や肩に痛みが走る

✅首や肩に調子が良くないと、体の調子も悪くなってだんだんと気分も落ち込んでしまう

 

これらはいずれも、首や肩のこりを悪化させてしまったことによって起こる症状です。知らない人も多いと思いますが、首や肩のこりや痛みは、ごまかしながら引きずっていると確実に悪化してしまいます。

『たかが肩こりぐらい・・・』

と思っていた症状が、何年も積み重なって頚椎椎間板ヘルニアになるといったこともあるのです。

 

首や肩のこりは治らないからずっと付き合っていかないといけない・・・

と思っている人は多いともいますが、そんなことはありません。首や肩のこりは正しく施術を行っていけばよくなっていくケースは多いんです。

 

首こりや肩こりが良くなってくるとそれにともなって発症していた頭痛やその他の不調も良くなっていくのです。

 

きちんとした施術を行い、きちんと生活習慣を見つけていけば、首や肩のこりや痛みは良くなっていきます。

 

首や肩の悩みで当院へ来られる方は、特に30~40代の方が多いです。理由は仕事で長い時間デスクワークしていたり長時間にわたって車を運転していたり、うつむいた状態でスマホをずっと使っていたりする人が多いです。

そういう人はみんな、『首や肩がつねにこっている状態』でその状態が普通の状態になってしまっているんです。

 

それで、我慢ができなくなったらマッサージへ行くということを繰り返しているように思います。

首や肩のこりもひどくならないうちに施術を行うと良くなるのも早いですが。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアまでになるとどうしても良くなるのに時間がかかってしまいます。

ほとんどの人は

首や肩がこる→筋肉の問題→揉んだり動かしたりして血流を良くする

と思っているようですが、実際は違います。

首が凝るのは頚椎の問題

首や肩がこるのは筋肉の問題ではなく、頚椎の問題であることがほとんどです。

 

姿勢が問題で頚椎の弯曲がなくなったり捻じれや傾きなど、頚椎に『ゆがみ』が生じることで頚椎に負担がかかり結果として首や肩周辺の筋肉が凝り固まってしまうということなんです。

 

なので肩が凝ったからマッサージというのは単なる対症療法でしかないんです。

頚椎のゆがみを改善していく

 

それが首こり肩こりを根本から改善していくことにつながります。

 

肩こりは病気じゃないと思っている人がほとんどだと思いますが

 

肩こり、我慢できるし放っておいても大丈夫!!と思っていたら、それは大きな間違いなんです。

 

肩がこっている人はほぼ間違いなく首もこっています。首と肩は同じ筋肉がいくつもつながっていますので、肩の筋肉の負担が首へもつながってくるのです。

 

また首のこりや筋肉疲労が積み重なってくると、首の後ろを走っている神経が圧迫されて頚椎や椎間関節にも様々な影響をお及ぼします。

頚椎に問題が出てくれば、手がしびれたりさまざまな不定愁訴を感じたりすることも多くなります。

 

また頚椎に問題があると腰や骨盤・膝などといろんなところにトラブルも起こりやすくなります。

身体は全部つながっていますので頚椎がゆがむと全体のバランスが悪くなってしまいます。どんな小さな不調でも、それがだんだんと積み重なっていけば、身体のバランスは崩れ、何らかのトラブルへと結びつくのです。

 

たかが肩凝りで・・・

と思う人もいると思いますが、慢性的な肩こりを放置しているといずれ痛みにかわり、そこからさらにしびれへとつながってくるのです。今までそういう人を何人もみてきました。

 

肩こりが放っておくと悪化していく

長時間の同じ姿勢・・・ストレートネック・スマホ首

(デスクワークなど前かがみの姿勢が続く)

首こり・肩こり・・・筋肉疲労・血行不良

(身体のバランスが悪くなり腰や骨盤にも問題がでてきて腰痛や他の症状もでてくる)

頚椎症・・・首の痛み・手のしびれ・頭痛

頚椎椎間板ヘルニア・・・首や肩のつよい痛みやしびれ・手に力が入りにくくなる

 

このように首や肩のこりをほうっておくと、いずれ頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症へと進んでいくのです。

 

もしこりや痛みだけではなくて手のしびれがでている場合はすでに『頚椎症』の段階に入っているかもしれません。

一般の肩こりのように筋肉疲労のレベルを超えてしまって頚椎に問題がでてきてしまっている状態です。

 

この段階になると『こり』ではく『痛み』がでてきてマッサージを行ってもすぐにまた症状がでてきます。

痛みの原因が頚椎にあるのでいくらマッサージをしても根本的な原因を解決できないのです。

残念ながらこりや痛みがひどくなるたびにマッサージをおこなってその場しのぎをしていると、いつのまにか症状がひどくなってきたといううケースもあります。

なので肩こりを簡単に見すぎてはだめです。

 

『こり』や『痛み』を軽視していると少しずつ身体の不調が広がっていってしまいますのでひどくなる前にしっかりとよくしていきましょう。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

頻繁に寝違えになる人は要注意!!ストレートネックの人は寝違いになりやすい?

2024年03月31日

当院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

ストレートネックは寝違いになりやすい?

多くの人が経験したことのある「寝違い」。朝起きたら、首が痛くて上手く動かせない…誰もが一度は寝違いを経験したことがあるのではないでしょうか?

この記事では、寝違いとストレートネックの関係について解説していきます。

 

寝違いとは?

 

寝違いとは、寝ている間に体の一部が不自然な姿勢で圧迫されたり、筋肉が過度に伸ばされたりした結果、起きた時に痛みや違和感を感じる状態のことを指します。

主に首や肩、背中などの部位で起こることが多く、起きた後に痛みやこわばりが現れることがあります。寝違いの原因は、寝る姿勢や枕の選び方、筋肉の緊張状態などが関与しています。

軽度の寝違いの場合は、1週間ほどで良くなることがほとんどですが、長期間続く場合は、他の頚椎の問題も考えられるので一度みてもらうことも必要です。

 

まずは「寝違い」の一般的な理解をしましょう。寝違いは、主に寝具の問題や不自然な睡眠姿勢が原因で、首から肩にかけての筋肉や靭帯に無理な負担がかかり、炎症を引き起こしてしまう現象です。

寝違いとは、寝ている間に首や首筋の筋肉が異常な位置になったり、緊張したりすることで起こる症状です。具体的な理由は以下の通りです。

1. 過度の首の負荷:

首や首筋の筋肉は、長時間同じ姿勢でいることや枕の高さや硬さによって負荷を受けることがあります。例えば、高い枕を使用することで首が前方に曲がり過ぎると、筋肉が緊張して寝違いが発生することがあります。

 

2. 突然の首の動き:

寝ている間に突然、首を急に動かすことがあると、筋肉を痛める可能性があります。例えば、寝返りを打つ際に首を痛めることがあります。

 

3. 筋肉の疲労:

日中の活動や姿勢の悪さによって、首の筋肉が疲れている状態で寝てしまうと、筋肉が過度に緊張して寝違いが起こることがあります。

 

4. 冷えや湿度:

首周辺が冷えたり、寝具や部屋の湿度が高い場合、筋肉がこわばることがあります。これによって寝違いが引き起こされることがあります。

 

寝違いを防ぐためには、以下のポイントに注意することが重要です。

1. 適切な枕の使用:

自分に合った高さと硬さの枕を選びましょう。首が自然な位置になるような姿勢を保つことが大切です。

 

2. 寝ているときの姿勢:

寝るときは、背筋を伸ばし、首をまっすぐに保つ姿勢を心掛けましょう。枕の高さや寝具の配置にも注意しましょう。

 

寝違いになったら温める?冷やす?

寝違いのケア方法について、初期の段階ではまず患部を冷やしましょう。寝違いは筋肉や関節の炎症や緊張が原因で起こることがあります。冷やすことで炎症を軽減し、腫れや痛みを和らげる効果があります。

 

具体的には、冷却パッドやアイスパックを使って、寝違った部位を冷やすことが有効です。冷たいものを直接肌に当てる場合は、氷や冷たい水を直接使用せずに、タオルや布で包んでから使用すると良いでしょう。冷やす時間は、約10~15分程度が目安です。

 

その後、初期の炎症が軽減した段階では、温めていきます。温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張をほぐし、痛みや炎症の緩和に役立ちます。

温める方法としては、ホットパック、湯船につかるなどでもよいです。痛みが軽減してきたら身体を動かしていくこともよいです。

 

寝違えみたいな首の痛みが続く場合は早めにみてもらいましょう。

 

ストレートネックと寝違いの関係性について

ストレートネックは、本来の首のカーブ(頚椎の前弯)がまっすぐになってしまう状態です。この状態では、首への負担が増大し、さらに首周りの筋肉が硬直しやすくなります。

 

そのため、不適切な寝姿勢をとったり、枕があっていなかったりすると、首の筋肉にさらに負担がかかり、寝違いのリスクが高まります。

 

また、ストレートネックによる姿勢の不良は、寝違いの回復を妨げる要因にもなります。正しい姿勢を保つことができないため、首の筋肉の緊張が継続し、寝違いの症状が悪化する可能性があります。

 

寝違いの対処方法

寝違えたときの対処は非常に重要です。以下は基本的な対処法ですが、無理な動かし方は厳禁です。

安静にする: 痛みがあるときは無理に動かさず、安静に保つことが大事。

冷やす: まずは炎症を抑えるために、冷やすことが大事です。

枕の高さを見直す: 首への負担を減らすために枕の高さの見直しも視野に入れましょう。

 

ストレートネックの予防と改善

ストレートネックの予防と改善には、日常生活の姿勢に注意することが大切です。特に、長時間のデスクワークやスマホ使用が原因でストレートネックになりやすいため、適度な休憩とストレッチも行いましょう。

 

寝違いは誰もが一度は経験すると思いますがストレートネックがあるとそのリスクが高まり、症状も重くなりがちです。

日々の生活習慣を見直し、適切な姿勢を心がけることで、豊富な健康維持を目指しましょう。もし、寝違えや首の不調が続く場合は、早めに専門家に見てもらうことも必要です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

ストレートネックでお悩みの方はこちら

 

参考文献
日本整形外科学会

 

ストレートネック(スマホ首)とは?原因や症状、予防方法について解説!!

2024年03月31日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

ストレートネックとは、首の骨(頚椎)が本来のカーブを失って真っ直ぐになってしまう状態のことです。

 

スマートフォンやパソコンの長時間使用、普段の姿勢などが主な原因で、頭痛やめまい、肩こりなど症状が出てきます。

 

この記事では、ストレートネックの原因や症状、予防方法について、わかりやすく解説します。ストレートネックに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ストレートネックとは?

まずは、ストレートネックとはどのような状態なのか、見ていきましょう。

人間の首の骨は、7つの椎骨と呼ばれる骨がつながってできています。この椎骨は、正常な状態では前方に緩やかにカーブしており、首や肩の筋肉とともに頭を支えています。

 

しかし、スマホやパソコンなどを使ってうつむいた姿勢が続くと、首の骨がまっすぐになってしまいます。これがストレートネックです。

 

ストレートネックには、「筋性」と「骨性」の2種類があります。

筋性のストレートネックは、猫背などの悪い姿勢で筋肉がこわばることによって生じます。筋肉の緊張をほぐすことで改善できる場合が多いです。

 

骨性のストレートネックは、筋性のストレートネックが長く続くことで、頚椎自体がゆがんでしまって起こります。骨の形が変わってしまうので、改善するのに時間がかかります。

 

ストレートネックは、スマホ首とも呼ばれることがあります。スマホの普及に伴って、下を向く時間が長くなりストレートネックになる人が増えていると言われています。

 

ストレートネックの原因について

ストレートネックの原因は、主に以下のようなものが挙げられます。

前傾姿勢でのスマホやパソコンの見過ぎ

スマホを見るときに、首を前に曲げてしまうと、頭の重さが6kgから約25kgにもなります。これは、首にとって大きな負担になることがわかります。

視力の低下

また視力が低下すると、目の前のものを見るために首を前に出してしまいます。これも、首にかかる負担を増やします

骨盤の後傾

骨盤が後傾すると、背骨全体が前に傾き、首も前に出てしまいます。骨盤の位置は、姿勢に大きな影響を与えます。

身体に合わない寝具

身体に合わない寝具を使うと、首のカーブが保たれないことがあります。枕が高すぎると、首が上に反り返ります。枕が低すぎると、首が下に曲がります。マットレスが硬すぎると、背中が反り返ります。マットレスが柔らかすぎると、背中が沈み込みます。

 

これらの原因によって、首が前に傾いた姿勢が長時間続きます。すると、首にかかる負担が増え、筋肉が緊張し、頚椎が引っ張られてまっすぐになってしまうのです。

ストレートネックになると、どのような症状が出るのでしょうか?次の項では、ストレートネックの症状について見ていきます。

 

ストレートネックの症状

ストレートネックになると、以下のような症状が出ることがあります。

✅頭痛

✅めまい

✅肩こり

✅首の痛み

✅背中の痛み

✅腕や手のしびれ

✅集中力や記憶力の低下

✅睡眠障害

✅自律神経の乱れ

✅顎関節症

✅目の疲れ

これらの症状は、ストレートネックによって首の血流や神経が圧迫されたり、首や肩の筋肉が緊張したりすることで起こります。

 

首には自律神経が多く集まっていますのでストレートネックになると、頭や首だけでなく、全身に影響を及ぼすことがわかります。ストレートネックを放置すると、健康や生活の質に悪影響を与える可能性があります。

 

では、ストレートネックにならないために、普段何に気をつければいいのでしょうか?最後の項では、ストレートネックの予防・改善の方法についてご紹介します。

 

自分できるストレートネックの予防・改善の方法

ストレートネックの予防・改善の方法は、以下のようなものがあります。

✅スマホやパソコンの使用時間を減らす

✅スマホやパソコンの画面の位置や角度を調整する

✅視力をチェックして必要ならメガネやコンタクトを使用する

✅骨盤の位置を正す

✅体に合った寝具を選ぶ

✅水分や栄養をしっかり摂る

✅睡眠を十分にとる

これらの方法を実践することで、ストレートネックの予防・改善につながります。特に、スマホやパソコンの使用には注意しましょう。

 

スマホやパソコンを使うときは、以下のポイントを守るといいです。

✅画面の高さは目の高さに合わせる

✅画面との距離は約50cmにする

✅画面の明るさは周囲の明るさに合わせる

✅20分ごとに10分休憩をとる

✅休憩中は遠くを見たり首を動かしたりする

 

ストレートネックとは?原因や症状、予防方法まとめ

ストレートネックとは、首の骨がまっすぐになってしまう状態のことです。スマホやパソコンの見過ぎが主な原因で、頭痛やめまい、肩こりなどの症状が出ます。

ストレートネックの予防・改善の方法としては、スマホやパソコンの使用時間を減らしたり、普段の姿勢などに気を付けることが大事です。

 

ストレートネックは、早期に対処すれば改善できる可能性が高いです。しかし、放置すると骨の形が変わってしまい、改善が難しくなります。ストレートネックになっているかどうかは、レントゲンを見るとわかります。

 

もし、ストレートネックに関するお悩みがある方は、ぜひ当院にご相談ください。当院では、頚椎の専門の施術を行っておりストレートネックの原因や症状に合わせて、オーダーメイドの施術を行っています。

ストレートネックでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

肩が痛くて挙がらないのは肩関節周囲炎?期間はどのくらいで治る?痛くても動かした方がいい!?

2024年03月30日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

肩関節周囲炎は、肩関節周辺の組織が炎症を起こす疾患であり、肩の痛みや可動域制限、肩のこわばりなどの症状が現れます。

肩関節周囲炎は、肩を支える筋肉、腱、靭帯、軟骨、滑液包など、肩周囲のさまざまな組織に起こることがあります。  

どんな人が五十肩になる?

五十肩は、50歳以上の人に多く見られる肩の病気で、女性に発症しやすいと言われています。以下は、五十肩になりやすい人の特徴です。

①加齢

五十肩は、加齢に伴い起こることが多く、50歳以上の人に多く見られます。年齢を重ねることで、肩周囲の組織が劣化して柔軟性が低下するため、炎症が起こりやすくなります。

②女性

女性に五十肩が多く見られる理由は、女性ホルモンの影響が考えられます。女性ホルモンは、関節の軟骨や靭帯を保護する働きがありますが、更年期になると女性ホルモンの分泌が減少するため、五十肩にかかりやすくなると考えられています。

③糖尿病

糖尿病を患っている人は、五十肩にかかるリスクが高くなるとされています。糖尿病によって、血糖値が高くなり、糖化が進行することで、組織の硬化が促進されるためです。

④長期間の無理な姿勢や運動

長期間同じ姿勢を取る、または過剰な運動を行うことで、肩の筋肉や腱に過度の負荷がかかり、五十肩にかかりやすくなります。

⑤肩のケガ

肩を怪我したことがある人は、再度の肩のケガや五十肩にかかるリスクが高くなるとされています。

ただし、五十肩は以上のような人に限らず、誰にでも発症する可能性があるので、定期的な運動やストレッチ、姿勢の改善など、予防に努めることが重要です。

肩関節周囲炎の整形外科での施術方法は?

一般的には整形外科では、湿布や痛み止めの薬を処方され、肩関節にステロイドの注射をすることがありますが、主に対症療法になることが多いです。

 

肩が痛ければ肩関節周囲炎?

肩が痛くなったらすべてが肩関節周囲炎というわけではありません。 他にも腱板損傷、石灰沈着性腱炎などがあり肩関節周囲炎とは異なることもありますので注意が必要です。

痛い肩側の手が身体の後ろに回らない、頭を洗う動作が困難などの症状がある場合は肩関節周囲炎の可能性があると考えられます。

 

どんな症状がでると肩関節周囲炎なの?

肩関節周囲炎は次の3つの症状がでてくることが多いです。

①肩の痛み

肩関節周囲炎の主な症状は肩の痛みです。炎症が起こることで、肩の周りの組織が腫れて圧迫されるため、痛みが生じます。痛みの程度は様々で、軽度から激しいものまであります。

 

②肩の可動域制限

肩の可動域が制限されることがあります。これは、炎症が周囲の組織を圧迫しているためです。肩を動かすと痛みが生じるため、肩を動かすことを避ける傾向があるため、可動域が制限されることがあります。

 

③肩のこわばり

肩関節周囲炎では、肩の周囲の筋肉や腱が硬くなることがあります。このため、肩がこわばるようになります。肩を動かすことができなくなることもあります。

これらの症状があてはまる場合は肩関節周囲炎の可能性が高くなります。

 

痛みが続いてもそのまま放っておいて大丈夫?

肩関節周囲炎の施術の方法は、痛み止めや湿布、リハビリテーションなどがありますが、症状によって違います。軽症の場合は自然治癒することが多く、数カ月で痛みが治まることがあります。 ですが施術をしていても1年以上痛みが続くことがあります。

肩関節周囲炎は、炎症期、拘縮期、回復期の3つの段階に分類されます。

炎症期

肩関節周囲炎の初期段階である炎症期は肩周囲の腱や粘液包などの組織に炎症が起こり強い痛みや腫れ、熱感や赤みを引き起こします。 この段階では肩を動かすことで痛みが強くなることが多く、肩関節の可動域が制限されることがあります。

 

拘縮期

炎症期が続くと周囲の組織がかたくなり、拘縮期に移行します。この段階では、炎症が引いているため痛みが軽減されますが、代わりに肩関節の可動域が制限されます。 肩を上げる、後ろに回したりすることができなくなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

 

回復期

拘縮期が進行すると回復期に移行します。この段階では、周囲の組織の硬さが徐々に緩和され、肩関節の可動域が徐々に広がっていきます。 運動療法や理学療法などを行うことで、肩関節の可動域を回復することができます。

 

肩関節周囲炎は個人差があって症状や期間にも個人差があります。早期に適切な施術を受けることが、回復につながる重要なポイントです。

 

五十肩は痛くても動かしていったほうが良いの? 五十肩は痛みが強い時期は動かすことによって症状が悪化することがあります。ですが適度な運動は回復に役立つことがあります。

 

ただし、運動には程度があり、痛みを感じる場合には無理をして動かさない方が良いでしょう。

適切な指導を受けながら、運動やストレッチを行い、徐々に肩関節の可動域を広げることで、回復を促すことができます。ただし、自己判断で無理な運動を行うことは避けましょう。

 

マッサージやリハビリは受けたほうがいい?温める?冷やす?

五十肩の痛みが増している炎症期には、マッサージやリハビリは注意しなければいけません。特にグイグイと肩や腕を動かすような刺激を与えることは、炎症を悪化させる可能性がありますので気をつけましょう。

 

また、炎症期にはアイシングをして患部を冷やし、回復期になると患部を温めて血行を促進ししっかりと動かしていくことで可動域を広げて早期に回復することができます。

 

肩関節周囲炎は一度治っても再発する?反対の肩もなる? 肩関節周囲炎は一度治ってもまた痛みがでてくることもあります。特に肩を酷使したり無理な運動をしたりすると再発する可能性があります。

 

反対の肩も患側側をかばうことによって痛みがでてくることがあります。

肩関節周囲炎では以下のようなことに注意しましょう

①無理な力を入れて肩を動かすこと

②他人に無理に肩を動かされること

③肩を強く使うスポーツや運動を行うこと

④長時間同じ姿勢でいること

⑤重い荷物を持ち上げること

⑥患部に直接圧力をかけること

これらのことを避けることで、痛みや炎症を悪化させることなく、五十肩の回復を促すことができます。

肩関節周囲炎の状態は人それぞれ違う

肩関節周囲炎の痛みや症状は人それぞれで、痛みの程度や症状の出方も異なります。 肩関節が痛い、肩が動かしにくい、夜間痛で眠れない、肩周りの筋肉が固まっている感じがあるなどいろんな症状が現れることがあります。

 

そのため、五十肩の症状が出た場合は早めに専門家に適切な施術を受けることが大切です。 まつお鍼灸整骨院には、肩関節周囲炎でお悩みの方も多く来院されます。

 

肩関節の痛みや肩が挙がらないなどの症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。  

 

投稿者:松尾洋信
資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター
経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献

 

ストレートネックは長時間の不良姿勢やデスクワーク・事故によるむち打ちなどが原因でおこる!?

2024年03月30日

まつお鍼灸整骨院では、ストレートネックでお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。

 

ストレートネックは長時間の不良姿勢やデスクワーク・事故によるむち打ちなどが原因でおこる!?

ストレートネックにになる原因や予防方法について解説していきます。

ストレートネックについて

ストレートネックとは、通常、首にある自然な前方カーブ(頚椎の生理的前弯)が失われたり、減少した状態を指します。人間の首は、正常な状態では軽く前方にカーブしており、このカーブがあることで頭の重さを効果的に支え、衝撃を吸収することができます。

ですが、長時間のデスクワーク、スマートフォンの使用など、前かがみの姿勢が続くことによって、この自然なカーブが失われ、首が真っ直ぐになることで、ストレートネックとなります。

 

ストレートネックになる一番の原因

ストレートネックになる一番の原因は前かがみの姿勢やうつむきの姿勢などを長時間続けるような生活習慣にあります。

ストレートネックや肩こりの原因のほとんどはここからきていると言ってもいいと思います。

✅普段の生活で前かがみの姿勢やうつむきの姿勢の時間がどのくらい多いですか?

✅パソコンの画面に向かっている時間が長くないですか?

✅休みの日にスマホを長時間使用していませんか?

✅長時間車の運転をしていませんか?

✅うつむいて読書などをしていませんか?

 

一日のほとんどの時間を前かがみやうつむきの姿勢で過ごしているという人もいるのではないでしょうか?そういう毎日の習慣、積み重ねがストレートネックを生み出す原因となっているのです。

 

特にパソコン作業を長時間続けていると、座りっぱなしの状態でだんだんと前かがみの姿勢やうつむき姿勢になってしまいます。

 

特にノートパソコンなど画面の高さが低いと目線が下向きになってしまって前かがみやうつむきになりがち、ひどくなると猫背になって顎を突き出すような姿勢で作業をしている人もいると思います。

 

このように前かがみやうつむき姿勢を長時間続けると、首や肩の筋肉がつねに緊張している状態になりコリが悪化してしまいます。

 

この状態を毎日積み重ねることによって、ガチガチになった筋肉に頚椎が引っ張られるような状態になり頚椎のカーブが徐々に消失していくのです。

ストレートネックは基本的には急になることはありません。長い時間ををかけてなっていくことがほとんどですが、急に仕事など生活習慣が変わって1日中、下を向いて仕事をしたりしていると、数か月ほどでなってしまうこともあります。

ストレートネックが引き起こす問題

首や肩の痛み: 頚椎のカーブが失われることで、首や肩に過度な負担がかかり、痛みの原因となります。

頭痛: 頚椎に負担がかかると頭痛を引き起こすことがあります。

手のしびれ: 頚椎の神経圧迫により、手や腕にしびれがでてきます。

姿勢の悪化: ストレートネックになると全体的な姿勢の悪化にもつながります。

 

ストレートネックの発生過程

ストレートネックは、突然発生するわけではなく、一般的には長年にわたる姿勢の蓄積によって徐々になってくることがほとんどです。しかし、生活習慣が急激に変化し、例えば長時間下向きでの作業が増えた場合、数ヶ月の短期間で発症するケースも見られます。

さらに、交通事故などのむち打ち外傷が直接的な原因となる場合もあります。

 

ストレートネックは男性と女性どちらが多い?

一般的に女性は男性に比べてストレートネックになりやすい傾向にあります。これは、女性が一般的に筋肉量が少なく、頚椎への負担が大きくなりやすいからです。

特に、首が細く長い人は、肩や首への負担が大きくなり、ストレートネックになりやすいです。

 

男性でもストレートネックの人がの増加

ですが最近では、男性でもストレートネックに悩む人が増えています。デスクワークやスマホが原因になりますが特に首や肩、腰に疲れを感じやすい人は、ストレートネックの可能性があります。

 

ストレートネックの予防と改善方法

正しい姿勢を心がける

座っている時や立っている時には、背骨が自然なカーブを保つように意識し、肩をリラックスさせることが重要です。また、スマートフォンやパソコンを使用する際には、画面を目線の高さに保ち、下を向かないようにしましょう。

定期的に体を動かす

特に首や肩周りの筋肉を中心に、定期的なストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげ、血流を良くすることができます。簡単なストレッチでも効果的であり、日常生活に取り入れやすいです。

適切な枕

睡眠中の姿勢もストレートネックの予防には重要です。頭と首を適切にサポートし、自然なカーブを保つことができる枕を選ぶことが良いです。

ストレートネックにならないためには普段の生活習慣からの見直しが大切です。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校

茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。

身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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肩が痛くて挙がらない五十肩と四十肩・肩関節周囲炎は同じ?日常生活での注意点は?

2024年03月29日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

肩が痛くて動かしにくくなる症状を、五十肩や四十肩と呼ぶことがありますが、これらは同じものなのでしょうか?

 

また、肩関節周囲炎という言葉はどのような意味なのでしょうか?この記事では、五十肩と四十肩、肩関節周囲炎の違いや関係について、詳しく解説します。

 

五十肩とは?

五十肩とは、肩関節の周囲にある組織が炎症を起こし、肩が痛くて動かしにくくなる疾患です。正式には肩関節周囲炎と呼ばれます。

中年以降に多く見られ、特に50歳代に発症することが多いため、五十肩と呼ばれています。原因は、肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などが炎症を起こして、関節包や滑液包などが癒着することによると考えられています。

 

五十肩は、自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が動かなくなることもあります。早期に正しい施術を受けることが大切です。

 

五十肩の症状について

五十肩の症状は、以下のようなものがあります。

✅運動痛:肩を動かすときに痛みがあります。髪を整えたり、服を着替えたりすることが不自由になることがあります。

✅夜間痛:夜中に肩がズキズキ痛んで、眠れないほどになることもあります。

✅運動制限:肩の動きが悪くなります。肩を上に上げたり、後ろに回したりすることができなくなります。

 

五十肩は次のように分類されます。

✅急性期:

肩の関節にある腱板が炎症を起こして関節包に広がります。関節包の炎症を放置すると次第に癒着が起こります。

この段階では、肩に強い痛みがあります。髪を整えたり、服を着替えたりすることが不自由になることがあります。夜中に肩がズキズキ痛んで、眠れないほどになることもあります。

✅慢性期:

関節包の癒着により、肩の動きが悪くなります。肩を上に上げたり、後ろに回したりすることができなくなります。

この段階では、痛みは少ないものの、肩の可動域が制限されます。日常生活に不便を感じることがあります。

✅回復期:

関節包の癒着が徐々に解けて、肩の動きが回復していきます。この段階では、痛みや可動域の制限が徐々に改善されます。

しかし、完全に元通りになるまでには、数ヶ月かかることがあります。

 

五十肩と四十肩・肩関節周囲炎の違いは?

実は、五十肩と四十肩・肩関節周囲炎は、言い方は違いますが全く同じものです。発症した年齢が50代であれば五十肩、40代であれば四十肩と呼ばれているだけのことです。

その名前が示すように、中年期によく見られる症状ですが、特に40歳や50歳になったからと発症するわけではありません。30代や60代になっても、同じような症状になる可能性があります。

 

五十肩の日常生活の注意点について

五十肩の日常生活で注意すべき点について説明していきます。

・肩を温め

急性期は患部を冷やしたほうが良いですが、慢性期になると、肩を温めると血行がよくなり、痛みが和らぐことがあります。入浴したときに温かいお湯を肩にかけたり、カイロなどで温めたりしましょう。

・肩に負担をかけない

肩に重いものをかけたり、無理な動きをしたりすると痛みが増すことがあります。カバンを肩にかけたり荷物を持ったりするときには、悪い方の肩を使わないようにしましょう。

買い物をするときも、かごを持つよりもカートを押す方が良いでしょう。物を上に持ち上げるときには、踏み台に乗るなどして肩が上がり過ぎないようにしましょう。

・寝るときの姿勢

寝るときには、体と脇の間にタオルや枕などをはさんで、腕を開いて肩を浮かせた姿勢をとると楽なケースが多いです。横向きに寝るときには、痛い方の肩を天井に向けるようにしましょう。

抱き枕などを抱えると腕が安定します。仰向けに寝るときには、痛い方の肩甲骨の下に平たく折りたたんだバスタオルを入れ、腕全体の下にもタオルを入れ、少し高さを作って安定させましょう。

 

五十肩の予防法について

五十肩の予防法としては、以下のようなことが効果的です。

・同じ姿勢の作業を長時間続けない

デスクワークや家事などで同じ姿勢を長く続けると、肩の筋肉や関節がこわばってしまいます。こまめに休憩をとって、肩を回したりほぐしたりしましょう。

 

・姿勢に気を付ける

ハイヒールや肩掛けバッグなどで姿勢が崩れると、肩に負担がかかります。背筋を伸ばして、肩甲骨を寄せるようにしましょう。猫背や反り腰などの姿勢矯正にも努めましょう。

 

・肩のストレッチをする

肩の可動域を広げるために、肩のストレッチを心がけましょう。例えば、両手を上に伸ばしてバンザイをしたり、両手を後ろで組んで上げ下げしたり、肩を前後に回したりするなどの運動がおすすめです。

五十肩は、症状によって回復するのに個人差がありますが早期に施術を始めることが重要です。五十肩でお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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日本整形外科学会

 

五十肩・肩関節周囲炎は温めるのか?冷やすのか?温シップと冷シップはどっちが良い?

2024年03月29日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の治療経験に基づいて、記事にまとめています。

 

普段の患者さんとの会話でよく五十肩になったら「温めるのか?冷やすか?」という質問をよくされます。これは、今の五十肩の痛みがどの段階にあるかによって温めるのか?冷やすのか?が変わってきます。一般の人はなかなかこの判断はなかなか難しいかもしれません。

 

誤った判断をするとかえって痛みが悪化するケースもあります。五十肩は温めるのか?冷やすのか?について解説していきます。

五十肩は3つの周期に分けられる

五十肩は急性期、慢性期、回復期という三つの段階に分けることができます。それぞれの段階で適切な施術が必要です。

 

①炎症期

急性期は五十肩の初期段階で、痛みや可動域の制限が顕著に現れます。この段階では肩関節周囲の組織が炎症を起こし、患者は肩を動かすことが難しくなります。急性期の主な特徴は次の通りです

・強い痛み: 肩の動きに伴う強い痛みが現れます。特に夜間や休息時に痛みが増すことがあります。

・可動域の制限: 肩の可動域が著しく制限され、特定の動作が困難になります。

・炎症の徴候: 肩周囲に腫れや赤み、夜間痛などの炎症徴候が現れることがあります。

 

②慢性期

慢性期は症状が持続し、痛みや可動域の制限が続く段階です。急性期から継続して症状が出ている場合に該当します。慢性期の特徴は次の通りです:

・持続的な痛み: 痛みが継続し、日常生活に影響を与えることがあります。特に肩を使う動作や長時間の姿勢保持時に痛みが増すことがあります。

・可動域の持続的な制限: 肩の可動域が制限されたまま維持されます。痛みのために肩を動かすことを避ける傾向があります。

 

③回復期

回復期は症状が改善し、肩の機能が徐々に回復していく段階です。慢性期が終わると回復期に入ってきます。回復期の特徴は次の通りです:

痛みの緩和: 痛みが徐々に軽減し、日常生活に影響を与えることが少なくなります。

可動域の改善: 肩の可動域が徐々に改善され、機能が回復していきます。

 

肩の痛みが出始めた時期による対処法

急性期(炎症がある場合):急性期、すなわち痛みが強い初期段階では、肩を冷やす方が良いです。冷やすことによって炎症反応を抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。また、アイシングは血流量を一時的に減少させて、腫れや炎症を抑える効果があります。

アイシングの効果:血流の低下によって痛みが緩和する、患部の腫れを抑える、炎症の軽減などの効果があります。ただし、アイシングは冷却によって局所的な体温を下げるため、過度な冷やし方は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。

 

慢性期(炎症が落ち着いている場合): 炎症が落ち着いて痛みが和らいできた慢性期には、肩を温める方が良いです。温めることで血流が良くなり、柔軟性が向上し、痛みの軽減や運動範囲の改善の効果が期待できます。

温めるときの注意点:温める場合は、肩周りの血流を良くし、筋肉の柔軟性を高めます。慢性期になると積極的に温めていきましょう。

 

冷シップ?それとも温シップが良い?

五十肩で湿布薬を使用している人も多いと思います。湿布薬には、肌に貼ると冷たく感じる「冷湿布」と暖かさを感じさせる「温湿布」の二種類があります。患者さんからはよく、「冷シップと温シップどちらの方が良いの?」と聞かれることがあります。

どちらの湿布薬を貼るかはなかなかわからない人も多いと思います。

 

冷シップ

冷シップは主に、打撲や捻挫など局所の腫れが生じる急性疾患に使われます。冷湿布にはハッカやメントール成分が配合されているため冷たく感じます。

冷やすことにより局所の血管が収縮し、炎症を抑え、痛みをおさえます。しかし、若干の冷却効果があるとはいえ、冷たく感じるだけで、冷却効果はそれほどありません。

したがって消炎鎮痛効果は期待できますが、局所の冷却には患部を氷嚢や氷枕で冷やしたほうが効果的です。

 

温シップ

一般的に、肩こりや腰痛、関節痛などの慢性疾患に使用されることがあります。温湿布には、トウガラシ成分のカプサイシンが含まれており、肌に貼ると温かさを感じます。

これにより、消炎鎮痛薬の効果が得られるだけでなく、温めることで血管が拡張し、血液の循環が改善されます。

ただし、温湿布は筋肉や関節の温度を急激に上げる作用はありませんので、局所を温めるにはカイロなどを使用すると効果的です。

 

急性疾患には冷やす、慢性疾患には温めると言われていますが、基本的に湿布はどちらも消炎鎮痛剤を含んでいるため、薬としての効果は同じです。

湿布自体にはあまり冷やすまたは温める効果はありません。一般的には、「どちらの方が気持ちが良いか」で好みで使い分けて良いと言われています。

 

五十肩は温める?冷やす?温シップと冷シップはどっち?まとめ

五十肩の痛みは人によって感じ方が異なりますし、症状の進行段階によっても温めるのか?冷やすのか?異なってきます。

炎症を伴う急性期では冷やすこと、炎症期が終わり慢性期に入ると温めることが良いです。

ですがなかなか自己判断するのは難しいと思いますので、当院では患者さんの状態によってアドバイスをしています。

そして、慢性期に入ると予防として日々のストレッチや適度な運動を続けることも重要だと心がけましょう。

五十肩も症状によってすぐに良くなる人、拘縮が強いと時間がかかる人もいるので、かなり個人差があります。

温めたほうが良いのか?冷やした方が良いのか?五十肩についてわからないことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。
その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
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肩が痛くて挙がらないのは五十肩ではなく腱板損傷かも?腱板損傷の痛みの特徴や原因について解説

2024年03月28日

まつお鍼灸整骨院では、五十肩でお悩みの方々へ向けて、役立つ情報を提供しています。患者さんからよくいただく質問や疑問に対する回答を、私自身が勉強してきたことや、実際の施術経験に基づいて、記事にまとめています。  

腱板損傷と五十肩は違うのか?

肩が痛くて挙がらなくなったから五十肩だと思っていたら実際には腱板損傷だった・・ そんなケースもよくあります。

五十肩と腱板損傷はなかなか鑑別が難しいケースもあります。

腱板損傷と五十肩(肩関節周囲炎)は、共に日常生活に支障をきたすほどの肩の痛みや動作に制限が出てきます。

症状がよく似ていますが全く違う疾患です。  

腱板損傷について

腱板は肩関節の安定性と動きを支える、4つの主要な筋肉、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋4つの筋肉があります。

これらの筋肉に生じる損傷が腱板損傷であり、主に過度な使用や外傷によって発生します。スポーツ選手が激しい動作を繰り返すことで発症することが多いのはこのためです。

また、年齢が上がるにつれて腱板が自然と摩耗し、損傷しやすくなることも原因となってきます。  

腱板損傷の原因

① スポーツや重労働による過度の使用

スポーツ選手や、重い物を頻繁に持ち上げる仕事をしている人は、腱板損傷を起こしやすいと言われています。特に野球、テニス、水泳などのスポーツは、肩に過度のストレスを与え、腱板を損傷する可能性が高まります。

繰り返しの動作によって、肩の筋肉や腱が繰り返し過度に使用されることで、摩耗や小さな断裂が生じ、最終的に腱板損傷に至ることがあります。

 

  ② 転倒や事故による直接的な衝撃

転倒や交通事故など、肩が直接的な衝撃を受けることも、腱板損傷の一因となります。特に、手を伸ばした状態での転倒や、肩を強打するような事故は、腱板に大きなダメージを与えることがあります。

このような衝撃によって、腱板が部分的に断裂するか、完全に断裂することもあります。

 

  ③ 加齢に伴うもの

年齢を重ねることで、腱板の組織が徐々に退化し、弱くなります。これは、腱板の血流が加齢によって減少することや、組織の自然な消耗によるものです。

その結果、比較的軽い負荷でも腱板が損傷しやすくなり、痛みや肩の動きの制限を引き起こすことがあります。

 

腱板損傷の症状

① 肩の強い痛み、特に夜間や安静時に顕著

腱板損傷の最も一般的な症状の一つが、肩の痛みです。特に、夜間や安静時に痛みが強くなることがあります。これは、日中の活動による炎症や腫れが、体を休めている夜間に痛みとして強く感じられるためです。

また、肩を特定の方向に動かすことで痛みが増すこともあります。

 

  ② 肩の可動範囲の制限、特に腕を挙げる動作が困難

腱板損傷を起こすと、肩の可動範囲が制限されることがあります。特に、腕を挙げる動作が困難になります。これは、腱板の損傷により肩関節の安定性が失われ、正常な動きができなくなるためです。

日常生活において、物を棚に置く、髪を洗う、着替えるといった動作が難しくなることがあります。

 

  ③ 持続的な痛みや運動時の不快感

腱板損傷は、持続的な痛みや運動時に痛みを引き起こします。痛みは肩だけでなく、腕に沿って放散することもあります。

腱板損傷の痛みや不快感は、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすこともあります。特に、肩を頻繁に使用する動作や重い物を持ち上げる動作が困難になることがあります。

 

五十肩(肩関節周囲炎)について

五十肩は、特に中高年に多く見られる肩の疾患で、肩関節の動きが著しく制限され、痛みを伴います。 この疾患は、肩周囲の筋組織が硬くなり、炎症を起こすことで発生します。

 

五十肩の原因

年齢

40歳から60歳の間に多く見られるこの疾患は、「五十肩」という名前が示す通り、特に50代の人々に多いです。年齢とともに肩関節やその周囲の組織は、ダメージを受けやすくなり、筋力も低下します。これが、五十肩が年齢と強く関連している一因です。

 

不適切な姿勢

長時間のデスクワークは、肩や首への負担を増加させます。特に、前かがみの姿勢や肩の位置が高くなる姿勢を長時間続けることは、肩周辺の筋肉や腱に過剰なストレスを与え、炎症を引き起こす原因となります。この炎症が、五十肩の発症につながることがあります。

 

筋肉の拘縮

デスクワークによる静的な姿勢は、肩周りの筋肉が拘縮しやすくなります。筋肉が拘縮すると血流が悪化し、組織の修復能力が低下します。結果として、肩関節の柔軟性が失われ、五十肩のような症状が現れやすくなります。

 

運動不足

運動不足は、全身の筋肉の衰えや関節の柔軟性の低下を招き、これが五十肩のリスクを高めることに繋がります。

 

五十肩の症状

肩の痛みと硬さ

五十肩の最も一般的な症状は、肩の痛みと硬さです。肩関節の周りの組織が炎症を起こし、それが痛みや肩の動きにくさの原因となります。この硬さは、肩の動きを大きく制限します。

 

2. 動作の制限

腕を上げる、背中に手を回すなどの動作が難しくなります。特に、身体の後ろで物を掴む動作や、着替え時に服を脱ぎ着する際に困難を感じることが多いです。

 

3. 夜間の痛みの増加

多くの患者さんが、初期に夜間痛を訴えます。これは、炎症が起きている状態で1か月ほど続くこともあります。

 

腱板損傷と五十肩の違い

1. 発症の仕方

腱板損傷

怪我や過度な使用が原因で急に症状が現れることが多いです。特に、肩に負荷がかかるスポーツや活動をしていた後に痛みが出始めるケースがあります。

五十肩

症状は徐々に発症し、特定の原因がないことが多いです。肩の動きが段々と制限されていくことが特徴です。  

2. 痛みの特徴

腱板損傷

腕を特定の方向に動かす(特に上に挙げる動作)時に痛みが増すことが特徴です。夜間の痛みも腱板損傷の典型的な症状です。

五十肩

肩の周囲全体の痛みと硬さがあり、特に肩を動かそうとすると痛みがあります。時間とともに動きがますます制限されます。

特に結髪結帯動作が制限されることが多いです。  

 

五十肩と腱板損傷はどちらも症状が似ているので自分ではなかなか判断が難しいケースがほとんどです。肩が痛くて挙がりにくい、といった症状が出はじめたら放置せずに早めに専門家に見てもらうようにしましょう。    

 

投稿者:松尾洋信

資格:柔道整復師 鍼灸師 カイロプラクター

経歴:明治東洋医学院専門学校 行岡整復専門学校 茨木市出身。施術家歴25年。学生時代はずっと野球をやっていました。大学卒業後に治療家を目指し専門学校へ入学、柔道整復師・鍼灸師の国家資格を取得。

その後、整骨院や鍼灸院・整形外科・社会人野球のトレーナー活動などを経て2010年に開業。その後、多くのセミナーに参加してレントゲンに基づいた独自の骨格矯正で首の痛みや頭痛・ストレートネック・頚椎ヘルニアなどの施術を専門としています。
身体のことでお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください。

 

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参考文献
日本整形外科学会

 

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